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【Vuelta a España 2019】ETAPA21

【Vuelta a España 2019】ETAPA21

こんにちは、オーストラリア・ブリスベン在住のスポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

8/24~9/15までの間、グランツールのひとつブエルタ・ア・エスパーニャ(la Vuelta a España、以下:ブエルタ)についての記事を毎日更新中。
今日は、第20ステージのレース概要と第21ステージのコースをご紹介します。

第20ステージのレース概要

第20ステージのコースなどの情報は、こちらの記事でご確認いただけます。

【Vuelta a España 2019】ETAPA20

アレナス・デ・サンペドロ(Arenas de San Pedro)で0kmのフラッグが下ろされると、間もなく集団は縦長になります。
前日にステージ優勝したレミ・カヴァニャ(FRA/Deceuninck-QuickStep)を含む4人の集団が数秒のタイム差をつけますが、2kmほどで吸収されました。

カヴァニャグループが吸収されたあとにアタックした5人とそれを追った4人が合流し、逃げ集団は9人に。
この日最初の1級山岳ペドロ・ベルナルド(Pedro Bernardo、残り156.4km)の18.4kmにわたる長い上りの手前でアタック合戦は終了します。

  • ダミアン・ホーゾン(AUS/Mitchelton-SCOTT)
  • マーク・パデュン(UKR/Bahrain Merida)
  • ミケル・イツリア(ESP/Euskadi Murias)
  • ミッチェル・ドッカー(AUS/EF Education First)
  • ニコラス・ドラミニ(RSA/Dimension Data)
  • セルジオ・エナオ(COL/UAE Team Emirates)
  • セルヒオ・サミティエル(ESP/Euskadi Murias)
  • スティーヴ・モラビト(SUI/Groupama-FDJ)
  • トッシュ・ヴァンデルサンド(BEL/Lotto Soudal)
  • ルーベン・ゲレイロ(PRT/KATUSHA ALPECIN)

その後方からウィレム・スミット(RSA/KATUSHA ALPECIN)とヤコポ・モスカ(ITA/Trek-Segafredo)、ニコラ・エデ(FRA/COFIDIS)が、さらにその後方からホルヘ・クベロ(ESP/Burgos BH)が追走し、やがてエデは前のグループに合流。
平均勾配4.4%とはいえ20km近く続く上りで、メイン集団からも逃げ集団からも脱落する選手が続出します。

激しいアタック合戦が繰り広げられ、そのなかでヘルマン・ペルンシュタイナー(AUT/Bahrain Merida)が総合勢の集団から抜け出しました。
わずかに残された山岳賞に向けてアタックするアンヘル・マドラソ(ESP/Burgos BH)と、それを潰しにかかるピエール・ラトゥール(FRA/AG2R)も前へ。

ペドロ・ベルナルドはサミティエルとエナオのWセルヒオが先頭で通過。
これによって、第21ステージまで完走すればジョフリー・ブシャール(FRA/AG2R)の山岳賞は確定します。

2.5km後には2級山岳セラニリョス(Serranillos、残り144.9km)への9kmにわたる登坂を開始しました。
ここでローソン・クラドック(USA/EF Education First)がアタックし、前を追います。

セラニリョスもサミティエルが先頭で通過すると、サミティエルはダウンヒルを利用して単独先頭に。
クラドックはダウンヒルで前の集団に追いつきました。

もうひとつの2級山岳ナヴァタルゴルド(Navatalgordo、残り120.9km)の上りに差し掛かるとAstanaがメイン集団でペースアップ。
モラビトが脱落したメイン集団とのタイム差は30秒ほどになりました。

ナヴァダルゴルドの上りで逃げグループに残ったのは、ゲレイロとエデ、サミティエルとホーゾンの4人。
サミティエルがナヴァダルゴルドも先頭で通過し、この時点で山岳賞3位に浮上します。

残り115kmのところでタオ・ゲオゲガンハート(GBR/Team INEOS)がメイン集団から飛び出し、逃げている4人に合流。
両集団のタイム差は徐々に開き始め、ゲオゲガンハートが合流した時点で2分20秒に。

タイム差はさらに開き、ステージ後半に入った残り88kmの時点で4分を越え、3級山岳のチア(Chía、残り71.4km)の上りでは4分30秒を越えるようになりました。
レース開始から3時間の先頭グループは、平均35.7km/hでこのステージを駆け抜けています。

チアはエデが先頭で通過し、ホーゾンもこのステージ最初の山岳ポイントを獲得。
20km近くにわたるダウンヒルで両集団は再び接近し始め、残り50kmで2分30秒に。

残り45kmでゲオゲガンハートとゲレイロがアタック。
3人は彼らにつかず、1kmで20秒ほどのタイム差がつきます。

登坂距離14.2kmの1級山岳ペーニャ・ネグラ(Peña Negra、残り34.2km)はAstanaが集団コントロール。
山頂の6km手前でホーゾンやエデを吸収すると、いよいよ総合争いの最後の火蓋が切って落とされます。

ペーニャ・ネグラの山頂4.5km手前でアタックした総合勢は、マイヨ・ベルデを繰り下げ着用しているタデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates)。
彼を追う選手はおらず、ひとりでゲレイロとゲオゲガンハートを捉え、単独先頭に躍り出ます。

ペーニャ・ネグラの山頂に最初に到達したポガチャルはダウンヒルでタイム差を広げ、残り26kmで1分30秒以上に。
中間スプリント地点のオヨス・デル・エスピノ(Hoyos del Espino、残り11.4km)を通り過ぎても、タイム差はほとんど変わりません。

オヨス・デル・エスピノを通過した2km先から、いよいよ今大会最後のカテゴリー山岳プラタフォルマ・デ・グレドス(Plataforma de Gredos、3級)への登坂が始まりました。
残り7kmにメイン集団が差しかかると、ペルンシュタイナーがアタック。
すぐにフェリックス・グロスシャルトナー(AUT/BORA-hansgrohe)が捉え、チームメイトのラファル・マイカ(POL/BORA-hansgrohe)がそのままペースを上げます。

先頭では、そのままポガチャルが逃げ切って今大会最多の3勝目をあげました。
残り3kmでもう一度ペルンシュタイナーがアタックして後続との差を離しますが、マイカとプリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma)、アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)が付き、4人のグループに。
この集団はポガチャルから約1分30秒後にフィニッシュラインに到着しています。

第20ステージ:ステージ順位

  1. タデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates):5h 16′ 40
  2. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 01′ 32
  3. ラファル・マイカ(POL/BORA-hansgrohe):+ 01′ 32
  4. ヘルマン・ペルンシュタイナー(AUT/Bahrain Merida):+ 01′ 32
  5. プリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma):+ 01′ 41
  6. セルヒオ・イギータ(COL/EF Education First):+ 01′ 49
  7. ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida):+ 01′ 49
  8. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 01′ 56
  9. ミケル・ニエベ(ESP/Mitchelton-SCOTT):+ 01′ 59
  10. ウィルコ・ケルデルマン(NED/Team Sunweb):+ 01′ 59

ポガチャルが第9、第13ステージに続いて今大会3勝目をあげました。
今大会最年少のポガチャルの次にフィニッシュラインを通過したのは、今大会最年長のバルベルデ。

ジャンピエール・ドリュケール(LUX/BORA-hansgrohe)が第20ステージ未出走でした。

第20ステージ:総合順位

  1. プリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma):80h 18′ 54
  2. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 02′ 33
  3. タデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates):+ 02′ 55
  4. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 03′ 46
  5. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 04′ 48
  6. ラファル・マイカ(POL/BORA-hansgrohe):+ 07′ 33
  7. ウィルコ・ケルデルマン(NED/Team Sunweb):+ 10′ 04
  8. カールフレドリック・ハーゲン(NOR/Lotto Soudal):+ 12′ 54
  9. マルク・ソレル(ESP/Movistar):+ 22′ 27
  10. ミケル・ニエベ(ESP/Mitchelton-SCOTT):+ 22′ 34

ログリッチがスロベニア初のグランツール総合優勝に王手をかけました。
ステージ優勝のポガチャルが順位を2つ上げ、20歳にしてグランツールの表彰台に乗ることになりそうです。

トップ10下位では、ニエベがトップ10にランクイン。
総合11位はジェームス・ノックス(GBR/Deceuninck-QuickStep)で、21秒差です。
第21ステージでメカトラブルや落車があれば、ひっくり返る可能性があります。

第20ステージ:4賞ジャージ+3

  • マイヨ・ロホ(総合首位):プリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma)
  • マイヨ・ベルデ(ポイント賞):プリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma)
  • マイヨ・デ・ルナデス (山岳賞):ジョフリー・ブシャール(FRA/AG2R)
  • マイヨ・ブランコ(新人賞):タデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates)※総合3位
  • チーム優勝:Movistar
  • ステージ優勝:タデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates)
  • 敢闘賞:タオ・ゲオゲガンハート(GBR/Team INEOS)

ステージ優勝したポガチャルが、初代新人賞のマイヨ・ブランコ獲得をほぼ手中に収めました。
ほかの3勝も、第21ステージを完走すればジャージの獲得が確定します。

第21ステージの概要

第21ステージは、今年のグランツールを締めくくるステージ。
今年は南西のフエンラブラダ(Fuenlabrada)からスペインの首都・マドリード(Madrid)へ向かいます。

  • スタート:Fuenlabrada
  • フィニッシュ:Madrid
  • 総距離:106.6km
  • 中間スプリント地点:Madrid(残り46.4km)
  • 山岳:なし
  • ステージ:平坦
  • 開始時刻:17:10(日本時間24:10)
  • 引用元:大会公式サイト内第21ステージコース紹介ページ
引用元:大会公式サイト内第21ステージコース紹介ページ

例年同様、戦いを終えたあとの和やかな雰囲気でレースはスタート。
マドリードの街中に入るまでに、ステージの約半分を費やします。

引用元:大会公式サイト内第21ステージコース紹介ページ

マドリードの街中に入ると、5.9kmの周回コースに突入。
昨年は直線コースが採用されましたが、今年は2017年以前同様にT字のコースです。

引用元:大会公式サイト内第21ステージコース紹介ページ

中間スプリント地点は2週目に設定されています。

引用元:大会公式サイト内第21ステージコース紹介ページ

ラストは例年同様スプリンターたちによる集団スプリントが予想されます。
今年は金色のマイヨ・オロから赤色のマイヨ・ロホにリーダージャージが変わって10周年。
マイヨ・ロホを着たログリッチがマドリードのフィニッシュラインを切るまで、必見です。

ちなみに、最終日の第21ステージに個人タイムトライアルを設定した2014年を除く直近10年のマドリードのステージ優勝は、以下の通り。

  • 2009年:アンドレ・グライペル(GER/当時Columbia-HTC、現Arkéa Samsic)
  • 2010年:タイラー・ファラー(USA)
  • 2011年:ペテル・サガン(SVK/当時Liquigas-Cannondale、現BORA-hansgrohe)
  • 2012年:ジョン・デゲンコルブ(GER/当時Argos-Shimano、現Trek-Segafredo)
  • 2013年:マイケル・マシューズ(AUS/当時Orica GreenEDGE、現Sunweb)
  • 2015年:ジョン・デゲンコルブ(GER/当時Giant-Alpecin、現Trek-Segafredo)
  • 2016年:マグナス・コルトニールセン(DEN/当時ORICA-BikeExchange、現Astana)
  • 2017年:マッテオ・トレンティン(ITA/当時Quick-Step Floors、現Mitchelton-Scott)
  • 2018年:エリア・ヴィヴィアーニ(ITA/当時Quick-Step Floors、現Deceuninck-Quick Step)

デゲンコルブしか出場していないので何とも言えませんが、ここ2年は”ウルフ・パック”のスプリンターがマドリードで勝利。
ファビオ・ヤコブセン(NED/Deceuninck-QuickStep)が第4ステージに続いてステージ優勝を目指しますが、第19ステージの集団落車でダメージを受けた発射台のマキシミリアーノ・リケーゼ(ARG/Deceuninck-QuickStep)の回復具合が心配されます。
今大会驚異のチーム5勝目をあげられるでしょうか?

マドリードのスプリント対決で本命視されているのは、すでにステージ2勝をあげているサム・ベネット(IRL/BORA-hansgrohe)。
スプリンターが活躍した第3、4、14ステージすべてでトップ10に入っているのは、実はベネットとリケーゼ、クレメン・ヴァントゥリーニ(FRA/AG2R)とシュモン・サイノク(POL/CCC Team)の4人。
マルク・サロー(FRA/Groupama-FDJ)は第3ステージで11位ですが、あとの2回はトップ5に入っています。

ポガチャルに並んでベネットがステージ3勝目をあげるのか、ヤコブセンがチームに大会5勝目をもたらすのか。
それとも他の選手が今大会最初で最後のステージ優勝を果たすのか、必見です!

J SPORTSの中継は23:55から!

きょうの第21ステージは、23:55からJSPORTSで中継!
平成最後のグランツールも最終日です。

お見逃しなく!

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