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【Vuelta a España 2019】ETAPA20

【Vuelta a España 2019】ETAPA20

こんにちは、オーストラリア・ブリスベン在住のスポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

8/24~9/15までの間、グランツールのひとつブエルタ・ア・エスパーニャ(la Vuelta a España、以下:ブエルタ)についての記事を毎日更新中。
今日は、第19ステージのレース概要と第20ステージのコースをご紹介します。

第19ステージのレース概要

第19ステージのコースなどの情報は、こちらの記事でご確認いただけます。

【Vuelta a España 2019】ETAPA19

アビラの0km地点から、13kmにわたるこのステージ唯一の3級山岳ラ・パラメラ(la Paramera、残り152.2km)への上りがスタート。
5kmほどで11人の逃げグループを形成します。

  • ベン・オコーナー(AUS/Dimension Data)
  • ブルーノ・アルミライル(FRA/Groupama-FDJ)
  • ダビ・デラクルス(ESP/Team INEOS)
  • ドメン・ノヴァク(SVN/Bahrain Merida)
  • ローソン・クラドック(USA/EF Education First)
  • ニキアス・アルント(GER/Team Sunweb)
  • ピーター・ステティナ(USA/Trek-Segafredo)
  • シルヴァン・ディリエ(SUI/AG2R)
  • レミ・カヴァニャ(FRA/Deceuninck-QuickStep)
  • シェーン・アーチボルド(NZL/BORA-hansgrohe)
  • スガブ・グルマイ(ETH/Mitchelton-SCOTT)


ラ・パラメラはアルミライルが先頭で通過し、3ptを獲得。
11人はタイム差を広げ、残り125km地点で3分半以上に。

アーチボルドが脱落してエスケープのメンバーが10人になるとタイム差はどんどん縮まっていきます。
残り70kmでタイム差が1分ほどに縮まったところで、メイン集団で集団落車が発生。
総合上位勢が巻き込まれました。

この落車によってメイン集団は2つに分裂。
マイヨ・ベルデを繰り下げ着用するタデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates)や総合2位のアレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)、ナイロ・キンタナ(COL/Movistar)
は逃げグループから1分ほど後方の集団にいます。
マイヨ・ロホのプリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma)やマイヨ・ブランコのミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana)はバルベルデのグループからさらに1分後方の集団に。
残り51kmでログリッチらはバルベルデグループに合流。

メイン集団と逃げ集団のタイム差は1分台で推移します。
残り35kmで横風が発生し、アーチボルドがペースを上げ、それに総合上位勢が応えて小さなグループが前に飛び出しました。

残り25kmで逃げ集団からカヴァニャがアタック。
他の選手は反応できず、カヴァニャがタイム差をつけます。

カヴァニャと追走集団のタイム差は残り10kmで26秒。
ラスト5kmでアルントとクラドックがアタックし、アルミライルが追走しますが、カヴァニャ以外はフィニッシュ地点のトレド(Toledo)2km手前で吸収されます。
そのままカヴァニャは逃げ切り、最後の1kmは石畳の螺旋状の上り道を駆け上がって逃げ切り優勝しました。

第19ステージ:ステージ順位

  1. レミ・カヴァニャ(FRA/Deceuninck-QuickStep):3h 43′ 34
  2. サム・ベネット(IRL/BORA-hansgrohe):+ 00′ 05
  3. ゼネク・スティバル(CZE/Deceuninck-QuickStep):+ 00′ 05
  4. フィリップ・ジルベール(BEL/Deceuninck-QuickStep):+ 00′ 05
  5. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 00′ 05
  6. トッシュ・ヴァンデルサンド(BEL/Lotto Soudal):+ 00′ 08
  7. ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida):+ 00′ 08
  8. タデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates):+ 00′ 08
  9. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 00′ 08
  10. プリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma):+ 00′ 08

カヴァニャがグランツールのステージ初優勝を達成。
Deceuninck-QuickStepは第4、12、17ステージに続いて大会4勝目をあげています。

トニー・マルティン(GER/Jumbo-Visma)とマルコ・マルカート(ITA/UAE Team Emirates)が集団落車の影響でリタイアしました。

第19ステージ:総合順位

  1. プリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma):75h 00′ 36
  2. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 02′ 47
  3. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 03′ 31
  4. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 04′ 17
  5. タデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates):+ 04′ 49
  6. ラファル・マイカ(POL/BORA-hansgrohe):+ 07′ 46
  7. ウィルコ・ケルデルマン(NED/Team Sunweb):+ 09′ 46
  8. カールフレドリック・ハーゲン(NOR/Lotto Soudal):+ 11′ 50
  9. ジェームス・ノックス(GBR/Deceuninck-QuickStep):+ 13′ 20
  10. マルク・ソレル(ESP/Movistar):+ 21′ 09

ステージ5位のバルベルデがログリッチに3秒稼ぎ、ステージ9位のノックスがタイムを分単位で失いました。
すべては第20ステージにかかりますが、このステージでマルティンを失った以外にもログリッチ自身を含め落車に巻き込まれた選手が多いJumbo-Visma。
第20ステージは絶対に落とせないステージです。

第19ステージ:4賞ジャージ+3

  • マイヨ・ロホ(総合首位):プリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma)
  • マイヨ・ベルデ(ポイント賞):プリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma)
  • マイヨ・デ・ルナデス (山岳賞):ジョフリー・ブシャール(FRA/AG2R)
  • マイヨ・ブランコ(新人賞):ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana)※総合4位
  • チーム優勝:Movistar
  • ステージ優勝:レミ・カヴァニャ(FRA/Deceuninck-QuickStep)
  • 敢闘賞:レミ・カヴァニャ(FRA/Deceuninck-QuickStep)

4賞は変わらず。

第20ステージでほぼ確定しますが、ジャージ着用者が代わる可能性が高いのは新人賞でしょう。
ロペスとポガチャルのタイム差は32秒。
グランツールで新人賞を狙える最後の機会にロペスが2年ぶりの新人賞を獲得するか、大会最年少のポガチャルが1週間早い21歳の誕生日プレゼントに新人賞を獲得するか、注目です。

対して、ジャージの持ち主が代わりにくいのがポイント賞と山岳賞です。

ポイント賞は現在ログリッチが143ptで首位、2位のサム・ベネットが29pt差の114ptです。
サム・ベネットは第21ステージの中間スプリント地点とフィニッシュ地点で先頭通過すれば29ptを獲得してログリッチに並べます。
しかし、6つのカテゴリー山岳が登場する第20ステージの中間スプリント地点(残り11.4km)でポイントを獲得する可能性は限りなくゼロ。
フィニッシュ地点でログリッチがポイントを獲得すれば、ログリッチが棄権しない限り逆転の可能性は潰えます。
むしろ、第20ステージ終了時点ではバルベルデやポガチャルがポイント賞でサム・ベネットを上回る可能性も十分あるでしょう。

第20ステージのカテゴリー山岳をすべて先頭通過したときの獲得ポイントは36pt。
ブジャールと2位のアンヘル・マドラソ(ESP/Burgos BH)のポイント差は第19ステージ終了時点で32ptで、マドラソ以外はブジャールが棄権しない限り山岳賞ジャージは獲得できません。
マドラソもすべてのカテゴリー山岳を先頭通過したところで、ブジャールが5pt以上獲得すれば山岳賞はブジャールのものになります。

第20ステージの概要

第20ステージは、今大会の総合優勝をほぼ確実に決めるステージ。
山頂フィニッシュのプラタフォルマ・デ・グレドス(Plataforma de Gredos、3級)を含む。6つのカテゴリー山岳が登場します。

  • スタート:Arenas de San Pedro
  • フィニッシュ:Plataforma de Gredos
  • 総距離:190.4km
  • 中間スプリント地点:Hoyos del Espino(残り11.4km)
  • 山岳:Pedro Bernardo(1級、残り156.4km)、Serranillos(2級、残り144.9km)、Navatalgordo(2級、残り120.9km)、Chía(3級、残り71.4km)、Peña Negra(1級、残り34.2km)、Plataforma de Gredos(3級、フィニッシュ)
  • ステージ:上級山岳
  • 開始時刻:12:11(日本時間19:11)
  • 引用元:大会公式サイト内第20ステージコース紹介ページ
引用元:大会公式サイト内第20ステージコース紹介ページ

アレナス・デ・サンペドロ(Arenas de San Pedro)をスタートした集団は、反時計回りにコースを進んで190.4km先のフィニッシュ地点を目指します。
スタート地点の標高は430m、最高標高は2つ目の1級山岳ペーニャ・ネグラ(Peña Negra、残り34.2km)の1,910mです。

引用元:大会公式サイト内第20ステージコース紹介ページ

スタートから15.6kmの平地を終えると、すぐに20km近く続く1級山岳ペドロ・ベルナルド(Pedro Bernardo、残り156.4km)に上り始まります。
登坂距離は18.4kmと、第2ステージに登場したコンフリデスの20.4kmに次いで今大会2番目の長さです。

Pedro Bernardo、引用元:大会公式サイト内第20ステージコース紹介ページ

平均勾配4.4%の上りを終えてやっとペドロ・ベルナルドの山頂に着いたかと思うと、2.5km後には2級山岳セラニリョス(Serranillos、残り144.9km)への9kmにわたる登坂を開始。
標高1,575mのセラニリョス山頂に着くと今度は700m以上下り、もうひとつの2級山岳ナヴァタルゴルド(Navatalgordo、残り120.9km)の上りが始まり、前日までの激闘の疲労が蓄積している選手たちに休む暇を与えません。

ナヴァタルゴルドを上りきると、細かいアップダウンを繰り返しながらステージ中盤の補給地点へ。
補給地点を過ぎたところで選手を待ち構えるのは、3級山岳のチア(Chía、残り71.4km)。
チアは上りよりも下りが長く、標高1,000mを切るあたりまで、20km近くにわたるダウンヒルが続きます。

Peña Negra、引用元:大会公式サイト内第20ステージコース紹介ページ

142km地点から14.2kmかけて840mを上るのが、ペーニャ・ネグラです。
ペーニャ・ネグラは、昨年ベンジャミン・キング(USA/Dimension Data)が大会2勝目をあげた第9ステージの途中にも登場しました。
平均勾配は5.9%で、今年はカテゴリーをひとつ上げています。

引用元:大会公式サイト内第20ステージコース紹介ページ

ペーニャ・ネグラを上り切っても、ステージはあと34.2km続きます。
下りきったところから少し上って中間スプリント地点のオヨス・デル・エスピノ(Hoyos del Espino、残り11.4km)を通過。
オヨス・デル・エスピノを通過した2km先から、いよいよ今大会最後のカテゴリー山岳プラタフォルマ・デ・グレドスが登場。

引用元:大会公式サイト内第20ステージコース紹介ページ

9.4kmにわたる登坂は、一部ダウンヒルも含むコース設計。
総合優勝や表彰台争いをほぼ手中に収めるステージは、最後まで気が抜けません。

J SPORTSの中継は18:50から!

きょうの第20ステージは、18:50からJSPORTSで中継!
平成最後のグランツールも最終日です。

お見逃しなく!

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