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【Vuelta a España 2019】ETAPA18

【Vuelta a España 2019】ETAPA18

こんにちは、オーストラリア・ブリスベン在住のスポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

8/24~9/15までの間、グランツールのひとつブエルタ・ア・エスパーニャ(la Vuelta a España、以下:ブエルタ)についての記事を毎日更新中。
今日は、第17ステージのレース概要と第18ステージのコースをご紹介します。

第17ステージのレース概要

第17ステージのコースなどの情報は、こちらの記事でご確認いただけます。

【Vuelta a España 2019】ETAPA17

第17ステージは、今大会唯一の200kmオーバー。
コースにカテゴリー山岳はないものの、決してフラットなステージではありません。

158人の選手がアランダ・デ・デュエロ(Aranda de Duero)をスタートすると、スタート前から警戒されていた横風によって集団が2つに分断。
前方にいた50人近い選手で形成された大集団がそのまま逃げグループになりました。
この集団にはGroupama-FDJとKATUSHA ALPECIN、COFIDISを除く19チームの選手が入り、Deceuninck-QuickStepにおいてはマキシミリアーノ・リケーゼ(ARG)以外の7名が前方のグループに入りました。

  • アリツ・バグエス(ESP/Euskadi Murias)
  • アレックス・キルシュ(LUX/Trek-Segafredo)
  • イアン・スタナード(GBR/Team INEOS)
  • イェツェ・ボル(NED/Burgos BH)
  • イマノル・エルビティ(ESP/Movistar)
  • ウィルコ・ケルデルマン(NED/Team Sunweb)
  • エスデバン・チャベス(COL/Mitchelton-SCOTT)
  • エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(NOR/Dimension Data)
  • エロス・カペッキ(ITA/Deceuninck-QuickStep)
  • オウェイン・ドゥール(GBR/Team INEOS)
  • オリヴィエロ・トロイア(ITA/UAE Team Emirates)
  • カスパー・ペデルセン(DEN/Team Sunweb)
  • カンタン・ジョレギ(FRA/AG2R)
  • クレメン・ヴァントゥリーニ(FRA/AG2R)
  • ゴルカ・イサギレ(ESP/Astana)
  • ゴンザロ・セラノ(ESP/Caja Rural-RGA)
  • サム・ビューリー(NZL/Mitchelton-SCOTT)
  • サム・ベネット(IRL/BORA-hansgrohe)
  • ジェームス・ノックス(GBR/Deceuninck-QuickStep)
  • ジョン・デゲンコルブ(GER/Trek-Segafredo)
  • シルヴァン・ディリエ(SUI/AG2R)
  • セバスティアン・モラノ(COL/UAE Team Emirates)
  • ゼネク・スティバル(CZE/Deceuninck-QuickStep)
  • タオ・ゲオゲガンハート(GBR/Team INEOS)
  • ダニエル・マルティネス(COL/EF Education First)
  • ダミアン・ホーゾン(AUS/Mitchelton-SCOTT)
  • ティム・デクレルク(BEL/Deceuninck-QuickStep)
  • ディオン・スミス(NZL/Mitchelton-SCOTT)
  • ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida)
  • トッシュ・ヴァンデルサンド(BEL/Lotto Soudal)
  • ナイロ・キンタナ(COL/Movistar)
  • ニキアス・アルント(GER/Team Sunweb)
  • ネイサン・ヴァンフーイドンク(BEL/CCC Team)
  • ネルソン・オリヴェイラ(PRT/Movistar)
  • ハインリッヒ・ハウスラー(AUS/Bahrain Merida)
  • ピエール・ラトゥール(FRA/AG2R)
  • ファビオ・ヤコブセン(NED/Deceuninck-QuickStep)
  • フィリップ・ジルベール(BEL/Deceuninck-QuickStep)
  • ベンジャミン・キング(USA/Dimension Data)
  • ホセ・ロハス(ESP/Movistar)
  • マキシミリアン・ヴァルシャイド(GER/Team Sunweb)
  • マルコ・マルカート(ITA/UAE Team Emirates)
  • ヨナス・コッホ(GER/CCC Team)
  • ラスム・ティラ(NOR/Dimension Data)
  • ルイスレオン・サンチェス(ESP/Astana)
  • レミ・カヴァニャ(FRA/Deceuninck-QuickStep)
  • ロブ・パワー(AUS/Team Sunweb)
  • ローソン・クラドック(USA/EF Education First)
  • ワウト・プールス(NED/Team INEOS)

この大集団の総合最上位は7分43秒遅れの総合6位につけているキンタナで、トップ10からは8位のケルデルマン、そして総合11位のノックスがこの集団に入っています。
彼らが逃げグループに入ってしまったことにより、Jumbo-VismaやAstanaらまだマイヨ・ロホを狙える総合エースを擁するチームが中心となってメイン集団を牽引。

Deceuninck-QuickStepが牽引する前方の逃げグループは、平均47.6km/hのハイスピードで最初の2時間を終了。
後方のメイン集団も4分35秒後方でレースをすすめ、全長219.6kmのレースは早くも中盤に差し掛かります。
予想に反する高速レースに、主催者がテレビでの放送開始を30分早めたほど。
逃げグループからもメイン集団からも、ハイペースについていけず脱落する選手が現れ始めます。

カテゴリー山岳がないこのステージで競われるのは、総合順位とポイント賞。
中間スプリント地点のアティエンサ(Atienza、残り116.3km)では、総合上位勢が有利なブエルタのポイント賞を狙うベネットが着実に4ptを獲得しました。

レース開始から2時間30分が経つと、先頭グループは30人に絞られます。
両グループのタイム差は一時的に6分を超えたものの、総合勢を擁するチームの牽引によって再び5分台に戻りました。

Astanaの牽引によって、両集団のタイム差が5分台にキープされたまま、残り50kmへ。
高速レースによって人数が絞られたのはメイン集団も同じで、残り33kmの時点で逃げグループの26名より少ない20名に絞られました。

一時は4分30秒ほどまでに下がったタイム差は、再び増え始めて5分台に突入します。
レース開始から4時間が過ぎ、平均時速は前半2時間よりさらに速い49.6km/hをマーク。

カテゴリー山岳がないステージでもう1勝しておきたいベネットがスプリントに向けて準備を始める残り2.3kmでスティバルがアタック。
そのままスティバルを先頭にフラム・ルージュを通過し、間もなくスティバルは追走集団に飲み込まれました。

スティバルを吸収してそのまま先頭に出たベネットが仕掛けたロングスプリントを真後ろからマークしていたジルベールが右側からベネットをかわし、そのままフィニッシュラインへ。
第12ステージに続いて今大会ステージ2勝目をあげました。

第17ステージ:ステージ順位

  1. フィリップ・ジルベール(BEL/Deceuninck-QuickStep):4h 20′ 15
  2. サム・ベネット(IRL/BORA-hansgrohe):+ 00′ 02
  3. レミ・カヴァニャ(FRA/Deceuninck-QuickStep):+ 00′ 02
  4. ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida):+ 00′ 02
  5. ウィルコ・ケルデルマン(NED/Team Sunweb):+ 00′ 02
  6. ヨナス・コッホ(GER/CCC Team):+ 00′ 02
  7. ローソン・クラドック(USA/EF Education First):+ 00′ 02
  8. ティム・デクレルク(BEL/Deceuninck-QuickStep):+ 00′ 02
  9. シルヴァン・ディリエ(SUI/AG2R):+ 00′ 02
  10. ジェームス・ノックス(GBR/Deceuninck-QuickStep):+ 00′ 02

大会主催者が事前予測で一番速い(40km/h)場合のレース時間5時間29分を1時間以上上回る、超高速レースとなった第17ステージ。
タイムアウトの基準(第4ステージの記事参照)でもこのステージで最も速い「48km/hより速い場合」が適用される事態に(※タイムアウトの選手はいません)。

ヘスス・エラダ(ESP/COFIDIS)が第3週をスタートしませんでした。

第17ステージ:総合順位

  1. プリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma):66h 43′ 36
  2. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 02′ 24
  3. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 02′ 48
  4. タデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates):+ 03′ 42
  5. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 04′ 09
  6. ウィルコ・ケルデルマン(NED/Team Sunweb):+ 05′ 05
  7. ラファル・マイカ(POL/BORA-hansgrohe):+ 07′ 40
  8. ジェームス・ノックス(GBR/Deceuninck-QuickStep):+ 08′ 03
  9. カールフレドリック・ハーゲン(NOR/Lotto Soudal):+ 10’43
  10. ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida):+ 12′ 21

メイン集団に5分29秒差のステージ14位でフィニッシュしたキンタナが6位から2位へ大ジャンプし、一気にマイヨ・ロホ候補に躍り出ました。
ほかにもケルデルマンとノックス、トゥーンスが総合上位で順位を上げています。
その一方で、ロペスはペナルティで10秒を失いました。

第17ステージ:4賞ジャージ+3

  • マイヨ・ロホ(総合首位):プリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma)
  • マイヨ・ベルデ(ポイント賞):プリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma)
  • マイヨ・デ・ルナデス (山岳賞):ジョフリー・ブシャール(FRA/AG2R)
  • マイヨ・ブランコ(新人賞):タデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates)※総合4位
  • チーム優勝:Movistar
  • ステージ優勝:フィリップ・ジルベール(BEL/Deceuninck-QuickStep)
  • 敢闘賞:ナイロ・キンタナ(COL/Movistar)

4賞ジャージは変わらず。
敢闘賞にはマイヨ・ロホ争い一番手に復帰したキンタナが選ばれました。

第18ステージの概要

第18ステージは、コムニダ・デ・マドリード(Comunidad de Madrid. Colmenar Viejo)からベセリル・デラ・シエラ(Becerril de la Sierra)へ向かう177.5km。
1級山岳が4カ所登場します。

  • スタート:Comunidad de Madrid. Colmenar Viejo
  • フィニッシュ:Becerril de la Sierra
  • 総距離:177.5km
  • 中間スプリント地点:Rascafría(残り42km)
  • 山岳:Navacerrada(1級、残り137.2km)、la Morcuera(1級、残り99.3km)、la Morcuera(1級、残り56.7km)、Cotos(1級、残り25.6km)
  • ステージ:上級山岳
  • 開始時刻:12:40(日本時間19:40)
  • 引用元:大会公式サイト内第18ステージコース紹介ページ
引用元:大会公式サイト内第18ステージコース紹介ページ

8km地点のソト・デル・レアル(Soto del Real)で西に進み、時計回りに1級山岳3ヵ所をクリア。
87km地点のミラフロレス・デ・ラ・シエラ(Miraflores de la Sierra)では南東へ進み、補給地点を経て再び103km地点でソト・デル・レアルへ。
北上して110.4km地点でミラフロレス・デ・ラ・シエラへ戻り、今度は来た道を戻るように反時計回りに進み、フィニッシュ地点を目指します。

引用元:大会公式サイト内第18ステージコース紹介ページ

ほぼ等間隔の40kmおきに1級山岳が登場。
スタートから30km足らずで登坂が始まるナバセラーダ(Navacerrada、残り137.2km)は、コムニダ・デ・マドリードから900m以上を上ります。
登坂距離は11.8km、平均勾配は6.3%です。

Navacerrada、引用元:大会公式サイト内第18ステージコース紹介ページ

麓は勾配が緩めですが、山頂に近づくにつれて勾配がきつくなっていきます。
しかし、ナバセラーダで一番きつい勾配は、登坂開始直後の10%です。

2つ目(残り99.3km)と3つ目(残り56.7km)のラ・モルクエラ(la Morcuera)は同じ道の往復なので、上りと下りの道は逆です。
往路は登坂距離13.2km、平均勾配5%で、後半にもフラット気味な区間があります。

la Morcuera(往路)、引用元:大会公式サイト内第18ステージコース紹介ページ

同じ1級で同じ標高1,795mですが、復路の登坂距離は10.4km、平均勾配6.7%なので、復路のラ・モルクエラのほうが短く急な登坂路です。
復路はフラットになる区間がなく、勾配5~9%の坂が続きます。

la Morcuera(復路)、引用元:大会公式サイト内第18ステージコース紹介ページ

復路のラ・モルクエラを下りきると中間スプリント地点のラスカフリア(Rascafría、残り42km)が登場。
ラスカフリアまで1.5kmのところで下りきり、少し上ったところに中間スプリント地点があります。

引用元:大会公式サイト内第18ステージコース紹介ページ

2.5km後には、最後の1級山岳コトス(Cotos、残り25.6km)の上りが始まります。
登坂距離13.9km、平均勾配4.8%で最大勾配も7%ほどと、1級山岳にしては比較的緩やかな1級山岳です。

Cotos、引用元:大会公式サイト内第18ステージコース紹介ページ

山頂到達後は7kmほどフラットな道が続き、173.5km地点まで続くダウンヒルへ。
残り4km地点まで下ると、あとの4kmは緩やかに上ります。
4つの1級山岳では差がつかなくても、15km近いダウンヒルで差がつく可能性のあるステージです。

引用元:大会公式サイト内第18ステージコース紹介ページ

このステージは、2015年第20ステージのレイアウトに酷似しています。
スタート・フィニッシュ地点は異なるものの、登場する4カ所のカテゴリー山岳はすべて同じです。
ルーベン・プラサ(ESP/当時Lampre-Merida、現Israel Cycling Academy)がステージ優勝。
このステージまでマイヨ・ロホを着用していたトム・デュムラン(NED/当時Giant-Alpecin、現Sunweb)がプラサから7分以上遅れてフィニッシュし、6秒差で総合2位につけていたファビオ・アル(ITA/当時Astana、現UAE-Team Emirates)にマイヨ・ロホを明け渡す逆転劇が繰り広げられました。

J SPORTSの中継は19:15から!

きょうの第18ステージは、19:15からJSPORTSで中継!
平成最後のグランツールも最終日です。

お見逃しなく!

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