Akane Ikeno

sports journarist and ...?

【Vuelta a España 2019】Descanso1

【Vuelta a España 2019】Descanso1

こんにちは、オーストラリア・ブリスベン在住のスポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

8/24~9/15までの間、グランツールのひとつブエルタ・ア・エスパーニャ(la Vuelta a España、以下:ブエルタ)についての記事を毎日更新しています。
今日は、第1週(第1ステージ~第9ステージ)を振り返りましょう。

第1週の記事まとめ

【Vuelta a España 2018】記事まとめ

前回大会のまとめ記事はこちらからご覧ください。

第1ステージ

  • Salinas de Torrevieja>Torrevieja
  • チームTT
  • 13.4km

【Vuelta a España 2019】ETAPA01

  • ステージ優勝:Astana

現地時間18:56、第1走のDimension Dataのスタートから2019年のブエルタはスタート。
真っ白な雪を思わせる塩の山とスケートリンクを彷彿とさせるサリナス・デ・トレビエハ(Salinas de Torrevieja)のスタート台を、4分おきに8人の選手が出発していきます。

大会開幕前にステージ優勝大本命と目されていたJumbo-Vismaや2015年大会総合優勝のファビオ・アル(ITA)率いるUAE Team Emiratesは、濡れたコースにで集団落車してタイムを大きく失う展開に。
最終的に第16走でスタートしたAstanaが14分51秒でステージ優勝を決め、先頭でフィニッシュしたミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana)が自身初のグランツール総合リーダージャージを手にしました。

第2ステージ

  • Benidorm>Calpe
  • 中級山岳
  • 199.6km

【Vuelta a España 2019】ETAPA02

  • ステージ優勝:ナイロ・キンタナ(COL/Movistar)

第1ステージにはカテゴリー山岳および中間スプリント地点がなかったため、この日から176選手による山岳賞とポイント賞をめぐる争いが始まります。
この大会最初の逃げ集団は4人で、3カ所登場するカテゴリー山岳のうち2カ所を山岳賞狙いのアンヘル・マドラソ(ESP/Burgos BH)が先頭で通過。
最後の2級山岳プイグ・リョレンサ(Puig Llorença、残り24.8km)では集団に吸収されてポイント争いに絡まなかったものの、無事に山岳賞ジャージを手にしています。

中間スプリント地点を通過した直後にトニー・マルティン(GER/Jumbo-Visma)率いるメイン集団が逃げを吸収し、プイグ・リョレンサへ。
ピエール・ラトゥール(FRA/AG2R)のアタックをきっかけに総合エース選手らによる小集団が形成されます。
世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)を先頭にプイグ・リョレンサを通過すると、ミケル・ニエベ(ESP/Mitchelton-SCOTT)のアタックで先頭集団はさらにコンパクトな6人に。
6人は協調を続け、残り3kmでアタックしたキンタナが独走勝利でブエルタ2勝目。

マイヨ・ロホは、ステージ2位のニコラス・ロッシュ(IRL/Team Sunweb)が6年ぶりに獲得しました。
ボーナスタイム4秒(キンタナ10秒、ロッシュ6秒)と着差による5秒の計9秒をロッシュに対して稼いだキンタナですが、Team Sunwebは第1ステージでMovistarを11秒上回っているため、2秒差で総合リーダーの座を譲っています。

第3ステージ

  • Ibi. Ciudad del Juguete>Alicante
  • 平坦
  • 188km

【Vuelta a España 2019】ETAPA03

  • ステージ優勝:サム・ベネット(IRL/BORA-hansgrohe)

山岳賞ジャージのマドラソを含む3名の選手によるエスケープがあっさり決まった第3ステージ。
一時はメイン集団とのタイム差を6分前後に広げたものの、今大会初の平坦ステージを狙うチームのコントロールによって3分台までタイム差を詰められた状態でステージ前半を推移します。

2つ目の3級山岳ティビ(Tibi、残り37.8km)の上りでは、フェルナンド・ガビリア(COL/UAE Team Emirates)らスプリンターが脱落。
特に第1ステージでの集団落車のダメージが残るガビリアの遅れは深刻で、フィニッシュ地点の集団スプリントに参加できませんでした。
集団スプリントではジョン・デゲンコルブ(GER/Trek-Segafredo)から発射されたエドワード・トゥーンス(BEL/Trek-Segafredo)を後方からサム・ベネットが追い抜き、今季世界最多タイの12勝目をあげています。

第4ステージ

  • Cullera>El Puig
  • 平坦
  • 175.5km

【Vuelta a España 2019】ETAPA04

  • ステージ優勝:ファビオ・ヤコブセン(NED/Deceuninck-QuickStep)

クリェラ(Cullera)の0km地点から2名の選手が逃げ始め、一時は7分差になりましたが、スプリント狙いのチームによって徐々に差は詰められていきます。
ステフェン・クライスヴァイク(NED/Jumbo-Visma)のリタイアやリゴベルト・ウラン(COL/EF Education First)の落車、残り50kmでの雨などを経てタイム差は2分以下に。
ホルヘ・クベロ(ESP/Burgos BH)のメカトラブルで単独で逃げ続けたイエール・ワライス(BEL/Lotto Soudal)も、ブエルタ初登場のフィニッシュ地点エル・プイグ(El Puig)まで20kmを残して吸収されました。

スプリンター―のステージ優勝を狙える数少ない機会に向けて、見た目には淡々とレースが進みますが、その均衡が破られたのは残り5.5km。
レミ・カヴァニャ(FRA/Deceuninck-QuickStep)がアタックして残り1.2kmまで逃げ続け、そのまま最後の直線へ。
最前列でマキシミリアーノ・リケーゼ(ARG/Deceuninck-QuickStep)から発射されたヤコブセンがフィニッシュラインまでを駆け抜け、常勝軍団に今季57勝勝目をもたらしました。

第5ステージ

  • L’ Eliana>Observatorio Astrofísico de Javalambre
  • 中級山岳
  • 170.7km

【Vuelta a España 2019】ETAPA05

  • ステージ優勝:アンヘル・マドラソ(ESP/Burgos BH)

スタートから10kmを過ぎてようやく形成された逃げグループは、山岳賞ジャージに袖を通すマドラソとチームメイトのイェツェ・ボル(NED/Burgos BH)、2人を追ったホセ・エラダ(ESP/COFIDIS)の3人名。
山頂フィニッシュの1級山岳ハバランブレ(Javalambre)以外の2つのカテゴリー山岳は、危なげなくマドラソが先頭で登頂し、ふたつめのカテゴリー山岳をメイン集団が通過したころにはタイム差が11分近くまで広がります。

レースが残り50kmに入るとホセがペースを上げ、そこにマドラソがついていけません。
しかし、マドラソが追いついてはアタックし、追いつかれては置き去りにされる場面が残り1kmまで繰り返されました。
残り800mでマドラソがホセとボルに合流し、そのままカウンターアタックを決めて自身初のブエルタステージ優勝を達成。

その後方のメイン集団では、残り50kmを過ぎてからAstanaやTeam Ineosら総合狙いのチームによってタイム差が詰められ始めます。
残り6kmでアタックしたバルベルデに反応した選手たちが抜け出してペースが安定してからロペスがアタックし、そのまま独走態勢に。
このステージでバルベルデやプリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma)に12秒差をつけたロペスが、マイヨ・ロホに返り咲きました。

第6ステージ

  • Mora de Rubielos>Ares del Maestrat
  • 中級山岳
  • 198.9km

【Vuelta a España 2019】ETAPA06

  • ステージ優勝:ヘスス・エラダ(ESP/COFIDIS)

ステージ前半に登場する2つのカテゴリー山岳をワウト・プールス(NED/Team INEOS)が先頭で登頂するるものの、40km過ぎに集団に吸収されて状況はリセット。
そのあと前に出た11人による逃げが容認され、平均43km/hのハイスピードでレースは推移します。
100kmを過ぎたころにメイン集団で集団落車が発生し、総合トップ10のロッシュやウラン、ヒュー・カーシー(GBR/EF Education First)らがリタイアしました。
その後、逃げグループでもダウンヒルでティージェイ・ヴァンガーデレン(USA)が落車し、EF Education Firstの受難は続きます。

それまでメイン集団が緻密にコントロールしていたタイム差は集団落車後に広がり始め、残り40kmを切って4分近くになりました。
残り30kmでアタックしたスガブ・グルマイ(ETH/Mitchelton-SCOTT)と追走後のキャッチに成功したネルソン・オリヴェイラ(PRT/Movistar)は逃げ続けますが、フィニッシュ地点の3級山岳アレス(Ares、登坂距離7.9km)の途中で追走したヘススとディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida)に捕まり、ステージ優勝を巡る争いはヘススとトゥーンスの一騎打ちに。
残り200mでアタックしたヘススがそのままステージ優勝を決め、ヘススに反応できなかったもののステージ2位でフィニッシュしたトゥーンスはマイヨ・ロホを獲得しました。

第7ステージ

  • Onda>Mas de la Costa
  • 上級山岳
  • 183.2km

【Vuelta a España 2019】ETAPA07

  • ステージ優勝:アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)

全長183.2kmのステージで逃げグループのメンバーが決まったのは、ステージ全体の約1/3にあたる60kmを過ぎてから。
追走で合流した2名を合わせ、10名の逃げ集団を形成します。
Movistarが牽くメイン集団と逃げ集団のタイム差は、逃げの10人が残り40kmに差しかかった時点で約3分。
残り31kmでの逃げグループ内のアタックに反応した選手による小集団ができ、やがて先頭はフィリップ・ジルベール(BEL/Deceuninck-QuickStep)とセルジオ・エナオ(COL/UAE Team Emirates)の2名に。

ジルベールとセルジオが捉えられたのは、フィニッシュ地点の1級山岳マス・デラ・コスタ(Mas de la Costa、登坂距離4.1km)の序盤。
残り3kmでキンタナがペースを上げ、先頭はキンタナと新人賞ジャージのロペス、バルベルデ、ログリッチの4人に。
先頭4人全員が残ったまま残り1kmへ突入し、残り100mでスプリントしたバルベルデがステージ優勝。
タイム差なしでログリッチが続き、ロペスとキンタナのコロンビア勢は6秒遅れでフィニッシュしました。
ステージ優勝のバルベルデと5カ所あるカテゴリー山岳のうち4カ所を先頭通過したセルジオは、山岳賞2位タイに浮上しています。

第8ステージ

  • Valls>Igualada
  • 中級山岳
  • 166.9km

【Vuelta a España 2019】ETAPA08

  • ステージ優勝:ニキアス・アルント(GER/Team Sunweb)

スタートから19kmで、21名の逃げグループが形成されます。
ステージ中盤でのタイム差は4分15秒で、残り27.5km地点に登場するこの日唯一の2級山岳モントセラト(Montserrat、登坂距離7.4km)を通過するころにはおよそ6分差に。
山岳ポイントの獲得に動いた選手も集団に残り、21名のグループで残り15kmへ。

残り15kmからは何度かアタック合戦が行われたものの、最終的にはフィニッシュ地点手前のスプリント勝負でアルントがステージ勝利を飾りました。
タイム差なしのステージ11位でフィニッシュしたニコラ・エデ(FRA/COFIDIS)が9分24秒後にフィニッシュしたメイン集団のロペスらから3分以上リードした状態でマイヨ・ロホを獲得しています。

第9ステージ

  • Andorra la Vella>Cortals d’Encamp
  • 上級山岳
  • 94.4km

【Vuelta a España 2019】ETAPA09

  • ステージ優勝:タデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates)

タイムトライアルステージ以外で今大会最短の第9ステージ。
0km地点から上り続けるコースでは、スタート3km経たないうちに脱落するスプリンターもいる一方、Deceuninck-QuickStepとUAE Team Emiratesを除く20チームによる総勢38名の大集団が形成されます。
ステージの半分を過ぎた50km地点で、MovistarやAstanaなど総合勢を抱えるチームが牽くメイン集団とのタイム差は約4分。
残り45kmでジョフレ・ブシャール(FRA/AG2R)とタオ・ゲオゲガンハート(GBR/Team INEOS)が逃げグループの前に出ました。

残り19kmでアタックしたバルベルデに対するカウンターアタックで差をつけたロペスは、逃げ集団に乗っていたチームメイトと合流して前を追いますが、落車でペースを落とします。
フィニッシュ地点の未舗装路を含む1級山岳コルタルス・デンカンプ(Cortals d’Encamp、登坂距離5.7km)が雷雨に見舞われるなか、単独で先頭に躍り出たのはマルク・ソレル(ESP/Movistar)
ソレルのステージ優勝が見えてきたところで、チームからキンタナやバルベルデを待つよう指示が入り、ソレルはペースを落としてキンタナと合流します。
しかし、キンタナがコルタルス・デンカンプの登坂でもがく間に、唯一キンタナについてきたポガチャルが先行して独走態勢に入り、そのまま先頭でフィニッシュラインを通過しました。

第1週の総合順位と4賞+αまとめ

第1ステージから第9ステージの各賞の動きを見ていきましょう。

第1週の総合順位

  1. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):35h 18′ 18
  2. プリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma):+ 00′ 06
  3. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 00′ 17
  4. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 00′ 20
  5. タデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates):+ 01′ 42
  6. カールフレドリック・ハーゲン(NOR/Lotto Soudal):+ 01′ 46
  7. ニコラ・エデ(FRA/COFIDIS):+ 02′ 21
  8. ラファル・マイカ(POL/BORA-hansgrohe):+ 03′ 22
  9. ウィルコ・ケルデルマン(NED/Team Sunweb):+ 03′ 53
  10. ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida):+ 04′ 46

総合10位のトゥーンスまでがキンタナとのタイム差5分圏内です。
ちなみに、総合11位のニエベとトゥーンスのタイム差は33秒。

また、176名中第1週を完走したのが166名、10名は第1週のうちにリタイアとなりました。

第1週の4賞+チーム優勝

  • マイヨ・ロホ(総合首位):ナイロ・キンタナ(COL/Movistar)
  • マイヨ・ベルデ(ポイント賞):ナイロ・キンタナ(COL/Movistar)
  • マイヨ・デ・ルナデス (山岳賞):アンヘル・マドラソ(ESP/Burgos BH)
  • マイヨ・ブランコ(新人賞):ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana)※総合3位
  • チーム優勝:Movistar

キンタナがマイヨ・ロホを取り返したところで終了した第1週。
コロコロと着用選手が代わったマイヨ・ロホに対して、新人賞ジャージは第1ステージからロペスがキープ。
マドラソもカテゴリーが登場しなかった第1ステージを除いて山岳賞ジャージを守って休息日を迎えました。

第1週の敢闘賞

  • 第1ステージ:-
  • 第2ステージ:アンヘル・マドラソ(ESP/Burgos BH)
  • 第3ステージ:アンヘル・マドラソ(ESP/Burgos BH)
  • 第4ステージ:ホルヘ・クベロ(ESP/Burgos BH)
  • 第5ステージ:ホセ・エラダ(ESP/COFIDIS)
  • 第6ステージ:ヘスス・エラダ(ESP/COFIDIS)
  • 第7ステージ:セルジオ・エナオ(COL/UAE Team Emirates)
  • 第8ステージ:ダビ・デラクルス(ESP/Team INEOS)
  • 第9ステージ:ジョフリー・ブシャール(FRA/AG2R)

第1ステージはチーム・タイムトライアルなので、敢闘賞はありませんでした。
第6ステージのヘススだけ、ステージ優勝と敢闘賞の2冠を達成しています。

最後に

ブエルタブログは明日のまとめ記事で終了です。

それでは!

Leave A Reply

*
*
* (公開されません)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください