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【Vuelta a España 2019】ETAPA07

【Vuelta a España 2019】ETAPA07

こんにちは、オーストラリア・ブリスベン在住のスポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

8/24~9/15までの間、グランツールのひとつブエルタ・ア・エスパーニャ(la Vuelta a España、以下:ブエルタ)についての記事を毎日更新中。
今日は、第6ステージのレース概要と第7ステージのコースをご紹介します。

第6ステージのレース概要

第6ステージのコースなどの情報は、こちらの記事でご確認いただけます。

【Vuelta a España 2019】ETAPA06

スタート直後に4名の逃げ集団ができますが、8kmで吸収。
12km地点から21km地点のノグエルエラス(Nogueruelas、2級)まで9kmにわたって、平均勾配4.5%の上りが始まりました。
Astanaが集団を牽くなか、ワウト・プールス(NED/Team INEOS)が飛び出し、数人が追いかけます。

ノグエルエラスはプールスが最初に登頂し、追走したステファヌ・ロセット(FRA/COFIDIS)とローソン・クラドック(USA/EF Education First)が山岳ポイントを獲得しました。
ダウンヒルでふたりはプールスに合流し、先頭が3人になります。

プールスのハイペースな牽引にロセットとクラドックが脱落し、再び先頭はプールスひとりに。
すると新たにプールスを追う9人の追走集団ができます。

ノグエルエラスから15kmほどのところにある標高1,665mの3級山岳リナレス(Linares、残り162.4km)もプールスが先頭通過し、山岳賞3位に浮上。
追走集団にいたヘスス・エラダ(ESP/COFIDIS)とセバスティアン・エナオ(COL/Team INEOS)も山岳ポイントを獲得しました。

40kmを過ぎるとプールスと追走ともどもメイン集団に吸収されて173名の選手の大きなグループに。
そこから前に出た11人の集団が逃げ集団として容認された形で、メイン集団のコントロールによって1分から1分半のタイム差で安定し始めます。

  • ダビ・デラクルス(ESP/Team INEOS)
  • ジャンルーカ・ブランビッラ(ITA/Trek-Segafredo)
  • ヘスス・エラダ(ESP/COFIDIS)
  • ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida)
  • パウェル・ポリャンスキー(POL/BORA-hansgrohe)
  • ドリアン・ゴドン(FRA/AG2R)
  • ティージェイ・ヴァンガーデレン(USA/EF Education First)
  • ブルーノ・アルミライル(FRA/Groupama-FDJ)
  • ネルソン・オリヴェイラ(PRT/Movistar)
  • スガブ・グルマイ(ETH/Mitchelton-SCOTT)
  • ロベルト・ヘーシンク(NED/Jumbo-Visma)

レース開始から2時間が過ぎ、平均43km/hのハイスピードで推移する第6ステージ。
100kmを越えてレースが後半戦に入ると、タイム差は2分33秒に広がります。

100kmを過ぎてしばらくすると集団落車が発生。
Lotto SoudalやDeceuninck-QuickStepの選手が巻き込まれ、なかにはJumbo-VismaやEF Education Firstといった総合系のチームの選手も。
この落車によって、リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First)とヒュー・カーシー(GBR/EF Education First)、ビクトル・デラパルテ(ESP/CCC Team)の3名が即リタイア。
前日までマイヨ・ロホに袖を通したニコラス・ロッシュ(IRL/Team Sunweb)も集団復帰を試みましたが、メディカルカーを呼んだあとにバイクから降りました。

この落車の影響もあってメイン集団はペースを落とし、逃げグループとのタイム差は3分を越えるようになります。
3時間経過後の平均速度は43.3km/hに上がり、そのまま中間スプリント地点のカティ(Catí、残り59.9km)へ。
カティではデラクルス、アルミライル、ゴドンがボーナスタイムを獲得しました。

タイム差は少しずつ広がり、残り40kmを切るとタイム差は4分近くに。
Astanaがメイン集団の先頭に立って逃げグループとのタイム差を縮め始めます。
ちなみに逃げ集団の総合最上位は、マイヨ・ロホのミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana)から4分35秒差のデラクルスです。

逃げ集団に変化があったのは、残り30km。
グルマイがアタックして見る見るうちにその差を広げ、3kmで10人の集団に40秒差をつけました。
そのまま3級山岳クリャ(Culla、残り25.5km)をグルマイが先頭通過し、ペースアップした集団からはオリヴェイラとヴァンガーデレンが山岳ポイントを獲得しています。

追走集団では、ヴァンガーデレンがダウンヒル中のカーブで落車し、コース脇の茂みに放り出されました。
このダウンヒルで2番目にクリャを登坂したオリヴェイラがグルマイに追いつき、ふたりで逃げ切りを狙います。
逃げている選手で総合最上位のデラクルスとロペスの集団のタイム差は5分以上で、このままだとフィニッシュ地点のアレス・デル・マエストラット(Ares del Maestrat)の表彰台でデラクルスにマイヨ・ロホが移ります。

残り7.9kmからフィニッシュ地点のアレス(Ares、3級)へ向けた登坂が開始。
アルミライルの加速にすぐに反応したのはエラダとポイントをポリャンスキーで、トゥーンスが追走します。
トゥーンスはロペスから4分43秒差の総合25位で、デラクルスに9秒以上差をつければマイヨ・ロホを獲得可能です。

先行するオリヴェイラとグルマイをそのまま置き去りにしたヘススとトゥーンスはそのままラスト1kmへ。
残り数百メートルでヘススがアタックしてもトゥーンスは反応できず、ヘススがグランツール初のステージ優勝を飾りました。

その6分ほど後方を進んでいるメイン集団では、アレスの山頂2km手前でマイヨ・ブランコを着たタデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates)がアタック。
ポガチャルは逃げグループ最後尾でフィニッシュしたグルマイから7秒後にフィニッシュ地点に飛び込みました。

第6ステージ:ステージ順位

  1. ヘスス・エラダ(ESP/COFIDIS):4h 43′ 55
  2. ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida):+ 00′ 07
  3. ドリアン・ゴドン(FRA/AG2R):+ 00′ 21
  4. ロベルト・ヘーシンク(NED/Jumbo-Visma):+ 00′ 21
  5. ブルーノ・アルミライル(FRA/Groupama-FDJ):+ 00′ 37
  6. パウェル・ポリャンスキー(POL/BORA-hansgrohe):+ 00′ 39
  7. ネルソン・オリヴェイラ(PRT/Movistar):+ 00′ 45
  8. ジャンルーカ・ブランビッラ(ITA/Trek-Segafredo):+ 00′ 47
  9. ダビ・デラクルス(ESP/Team INEOS):+ 00′ 500
  10. スガブ・グルマイ(ETH/Mitchelton-SCOTT):+ 02′ 35

エラダが8回目のグランツール(2回目のブエルタ)にして初のグランツールステージ優勝。
11人の逃げグループにいて途中で落車したヴァンガーデレンは、26分14秒遅れの集団でフィニッシュしています。

第6ステージ:総合順位

  1. ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida):23h 44′ 00
  2. ダビ・デラクルス(ESP/Team INEOS):+ 00′ 38
  3. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 01′ 00
  4. プリモシュ・ログリッチ(SVN/Jumbo-Visma):+ 01′ 14
  5. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 01′ 23
  6. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 01′ 23
  7. ロベルト・ヘーシンク(NED/Jumbo-Visma):+ 01′ 28
  8. エスデバン・チャベス(COL/Mitchelton-SCOTT):+ 02′ 17
  9. ラファル・マイカ(POL/BORA-hansgrohe):+ 021′ 18
  10. タデイ・ポガチャル(SVN/UAE Team Emirates):+ 02′ 47

トゥーンス、デラクルス、ヘーシンクといった逃げ集団にいた、タイム差4~5分の選手が総合上位にジャンプアップ。
結果的にトゥーンスはステージをヘススに譲ってリーダージャージを獲りましたが、これはトゥーンスがステージ優勝してジュリオ・チッコーネ(ITA/Trek-Segafredo)がマイヨ・ジョーヌを獲得した今年のツール・ド・フランス第6ステージに似ています。

【Tour de France 2019】ÉTAPE07

第6ステージ:4賞ジャージ+3

  • マイヨ・ロホ(総合首位):ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida)
  • マイヨ・ベルデ(ポイント賞):サム・ベネット(IRL/BORA-hansgrohe)
  • マイヨ・デ・ルナデス (山岳賞):アンヘル・マドラソ(ESP/Burgos BH)
  • マイヨ・ブランコ(新人賞):ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana)※総合3位
  • チーム優勝:Movistar
  • ステージ優勝:ヘスス・エラダ(ESP/COFIDIS)
  • 敢闘賞:ヘスス・エラダ(ESP/COFIDIS)

マイヨ・ロホはトゥーンスの手に渡り、再びロペスはマイヨ・ベルデを着用します。
ヘススがブエルタで敢闘賞を獲得するのは、昨年の第20ステージ以来2回目です。

【Vuelta a España 2018】ETAPA21

第7ステージの概要

第7ステージは、3日連続山頂フィニッシュの最終日。
ステージの前半と後半で大きくコースレイアウトが変わります。

  • スタート:Onda
  • フィニッシュ:Mas de la Costa
  • 総距離:183.2km
  • 中間スプリント地点:Onda(残り53.2km)
  • 山岳:Marianet(3級、残り89.5km)、Eslida(2級、残り78.7km)、Alcudia de Veo(3級、残り67.5km)、Salto del Caballo(2級、残り22.1km)、Mas de la Costa(1級、フィニッシュ)
  • ステージ:上級山岳
  • 開始時刻:12:30(日本時間19:30)
  • 引用元:大会公式サイト内第7ステージコース紹介ページ
引用元:大会公式サイト内第7ステージコース紹介ページ

最初は東に進んで海沿いに出て、その後内陸に入りながら南下し、スタート地点のオンダ(Onda)に戻るように北上して、さらに北の1級山岳マス・デラ・コスタ(Mas de la Costa)でフィニッシュします。
オンダはスタート地点になるだけでなく、残り53.2kmで中間スプリント地点にも設定されている場所です。

引用元:大会公式サイト内第7ステージコース紹介ページ

見てのとおり、ステージ前半はカテゴリー山岳がなく、ひたすら平坦。
しかし、補給地点を過ぎるとカテゴリー山岳5ヵ所と中間スプリント地点が密集していて、別のステージを走っているかのよう。

ステージ後半に入ると、3級山岳マリアネット(Marianet、残り89.5km)、2級山岳エスリダ(Eslida、残り78.7km)、3級山岳アルク・ディア・デヴェオ(Alcudia de Veo、残り67.5km)が約10kmおきに立て続けに登場します。
アルク・ディア・デヴェオから下りきったところにあるのが、中間スプリント地点のオンダです。

引用元:大会公式サイト内第7ステージコース紹介ページ

オンダから約20km進むと、2級山岳のサルト・デル・カバリョ(Salto del Caballo、残り22.1km)へ。
10.4kmの上りの平均勾配は4.6%です。

フィニッシュ4.1km手前から始まるのが、1級山岳マス・デラ・コスタの上り。
平均勾配12.3%、最大勾配25%の激坂です。

引用元:大会公式サイト内第7ステージコース紹介ページ

序盤に平均勾配6.3%の区間と平均勾配3.3%の区間がある以外、すべて平均勾配は二桁。
序盤の平均勾配一桁区間に挟まれるように勾配22.5%の激坂もあり、山頂まで3km以上を残して脱落していく総合勢も現れそうです。

引用元:大会公式サイト内第7ステージコース紹介ページ

マス・デラ・コスタで一番勾配がきついのは、上りの中盤にある勾配25%区間です。
そこを越えてからも厳しい上りが続き、選手たちに休む暇を与えません。
今大会の総合争いを大きく左右するステージとなるでしょう。

J SPORTSの中継は23:00から!

きょうの第7ステージは、23:00からJSPORTSで中継!
山頂フィニッシュ3連戦最終日、総合争いに注目です。

お見逃しなく!

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