Akane Ikeno

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【Tour de France 2019】REPOS3

【Tour de France 2019】REPOS3

こんにちは、オーストラリア・ブリスベン在住のスポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

7/6~7/28までの間、グランツールのひとつツール・ド・フランス(le Tour de France、以下:ツール)についての記事を毎日更新していました。
今日は、第3週(第16ステージ~第21ステージ)を振り返りましょう。

第3週の記事まとめ

第3週に更新したブログをまとめました。

【Tour de France 2019】REPOS2

第2週のまとめ記事はこちらからご覧ください。

第16ステージ:Nîmes>Nîmes / 平坦 / 177 km

【Tour de France 2019】ÉTAPE16

  • ステージ優勝:カレブ・ユアン(AUS/Lotto Soudal)

スタート直後に形成された5人の逃げ集団があっさり容認された第16ステージ。
残り28kmで、総合9位のヤコブ・フグルサング(DEN/Astana)が落車リタイアします。
一緒に落車したセース・ボル(NED/Team Sunweb)は第16ステージではフィニッシュしたものの、翌日の出走サインには現れませんでした。

チームが抱える2人のナショナルチャンピオンから発射されたエリア・ヴィヴィアーニ(ITA/Deceuninck-QuickStep)が加速するものの、左後方から猛追したユアンがヴィヴィアーニや後続を抑えてステージ優勝。
スプリンターがステージ勝利を分け合っていた今大会で、スプリンターとして初めて大会2勝目をもぎ取りました。

第17ステージ:Pont du Gard>Gap / 中級山岳 / 200 km

【Tour de France 2019】ÉTAPE17

  • ステージ優勝:マッテオ・トレンティン(ITA/Mitchelton-SCOTT)

この日の逃げ集団は34人。
メイン集団とのタイム差はみるみる拡大し、最終的にフィニッシュ地点のギャップ(Gap)では20分10秒に。

残り35kmでのニルス・ポリッツ(GER/KATUSHA ALPECIN)のアタックから逃げ集団が細分化し、終盤独走態勢に入ったトレンティンがステージ優勝。

第18ステージ:Embrun>Valloire / 上級山岳 / 208 km

【Tour de France 2019】ÉTAPE18

  • ステージ優勝:ナイロ・キンタナ(COL/Movistar)

アルプスの上級山岳3連戦初日で、208kmのクイーンステージ(最難関ステージ)。
小さな逃げ集団ができては吸収を繰り返し、最終的に34人の逃げ集団ができたのは、中間スプリントポイントのレ・チュイル(les Thuiles、残り163km)通過後のことです。

このステージ最初の超級山岳イゾアール(d’Izoard、残り75km)を経て先頭は16人になり、もうひとつの超級山岳ガリビエ(Galibier、残り19km)に向かいます。
23kmにわたるガリビエ山頂への登坂で、山頂まで7.5kmのところでキンタナがアタックし、キンタナについていけない4人はロマン・バルデ(FRA/AG2R)とアレクセイ・ルツェンコ(KAZ/Astana)、マイケル・ウッズ(CAN/EF Education First)とダミアーノ・カルーゾ(ITA/Bahrain Merida)に分断。

そのままキンタナが後続を突き放し、ステージ優勝。
ステージ2位のバルデがティム・ウェレンス(BEL/Lotto Soudal)に代わってマイヨ・ア・ポワを獲得しました。

メイン集団の総合勢では、ガリビエ山頂まで3kmを手前にエガン・ベルナル(COL/Team INEOS)がアタックし、総合首位のジュリアン・アラフィリップ(FRA/Deceuninck-QuickStep)から32秒奪うことに成功しています。

第19ステージ:Saint-Jean-de-Maurienne>l’Iseran / 上級山岳 / 89 km

【Tour de France 2019】ÉTAPE19

  • ステージ優勝:-

残り86kmで、総合5位のティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ)がツールを去るなど、波乱だらけになったの第19ステージ。

30人近い大規模な逃げ集団には、総合9位のリゴベルト・ウラン(COL/EF Education First)や10位のアレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)、第2週にステージ2勝をあげたサイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT)らが含まれました。
メイン集団とのタイム差は2分前後に留まり、超級山岳イズラン(l’Iseran、残り37.5km)へ。

メイン集団で最初にアタックしたのは、総合2位のゲラント・トーマス(GBR/Team INEOS)。
このアタックに反応した総合3位のエガン・ベルナル(COL/Team INEOS)がトーマスらを突き放して逃げ集団を追う一方、アシストを失ったアラフィリップが遅れます。

イズランの手前でベルナルが先頭に立ち、単独でイズランを通過。
イズランのダウンヒルでベルナルに追いついたサイモン・イェーツとともに、ラスト2kmに山頂があるティニュ(Tignes、1級)へ。

…と思いきや、コースへの積雹や土砂崩れによって、レース続行困難との判断が下されて中止。
イズラン時点のタイム差でステージの成績を確定させることになり、ステージも126.5kmから89kmへ短縮されました。
アラフィリップはイズランでベルナルに対して2分3秒失い、ベルナルがイズランで獲得したボーナスタイムも含め、48秒差の総合2位に。
ベルナルは自身初のマイヨ・ジョーヌを獲得しました。

第20ステージ:Albertville>Val Thorens / 上級山岳 / 59.5 km

【Tour de France 2019】ÉTAPE20

  • ステージ優勝:ヴィンチェンツォ・ニバリ(ITA/Bahrain Merida)

悪天候によって終盤ニュートラルとなった第19ステージ終了時点で、2つのカテゴリー山岳と中間スプリントがなくなって59.5kmに短縮された第20ステージ。
フィニッシュ地点のヴァル・トランス(Val Thorens、超級)の天候が回復せず、レースキャンセルの情報が錯綜したりしました。

スタート地点のアルベールヴィル(Albertville)から国道90号線を通り、当初のコースとの合流地点のムティエ(Moutiers、残り36km)へ。
スタート直後にできた逃げ集団と追走集団が合体した29人の集団は、ヴァル・トランスの登坂が始まるにつれて細分化していきます。
29人の中から最後まで先頭に残った5人の集団からアタックしたのは、2014年大会の大会覇者ニバリ。
独走態勢になったあとは誰にも影を踏ませることなく、最後は何度も後ろを振り返りながらフィニッシュしました。

後方のメイン集団では、エースのステフェン・クライスヴァイク(NED/Jumbo-Visma)を表彰台に乗せるべく、ジョージ・ベネット(NZL/Jumbo-Visma)やローレンス・デプルス(BEL/Jumbo-Visma)が牽いてライバルを振り落とします。
落とされたなかには、マイヨ・ジョーヌ奪還がかかるアラフィリップの姿も。

アラフィリップを除く表彰台争いの選手は10秒以内のタイム差でフィニッシュ。
ベルナルがコロンビア初のマイヨ・ジョーヌをほぼ確実にしました。

第21ステージ:Rambouillet>Paris Champs-Élysées/ 平坦 / 128 km

【Tour de France 2019】ÉTAPE21

  • ステージ優勝:カレブ・ユアン(AUS/Lotto Soudal)

スローペースでスタートした第21ステージ。
ベルナルがチームカーのスタッフからシャンパンをもらい、グラスを鳴らして走ります。
選手たちは和気あいあいと会話を楽しみながらシャンゼリゼへ。
ベルナルは、チームメイトやコロンビアの選手たちと記念撮影をする姿も見られます。

ルーヴル美術館の敷地内を通過し、いよいよプロトンはシャンゼリゼの周回コースへ。
オマール・フライレ(ESP/Astana)、ポリッツ、トーマス・スクーリー(NZL/EF Education First)、ヤン・トラトニク(SVN/Bahrain Merida)の4人が周回コースに入るなり集団から飛び出し、今大会最後の逃げ集団を形成。
この4人は、残り15kmを前に吸収。

ラスト1周に入り、第1ステージでスタートとともに逃げたグレッグ・ファンアーヴェルマート(BEL/CCC Team)が、最後も逃げで締めくくるかのように前に出ますが、これまたすぐに吸収されます。
スプリンターを擁するチームがトレインを形成していくなか、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(NOR/Dimension Data)がロングスプリントで残り300mを切って一気に先頭に。
最後は右側から伸びたユアンが先着し、今大会唯一のステージ3勝をあげました。

第3週の総合順位と4賞+αまとめ

第16ステージから第21ステージの各賞の動きを見ていきましょう。

第3週の総合順位

  1. エガン・ベルナル(COL/Team INEOS):82h 57′ 00
  2. ゲラント・トーマス(GBR/Team INEOS):+ 01′ 11
  3. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Jumbo-Visma):+ 01′ 31
  4. エマヌエル・ブッフマン(GER/BORA-hansgrohe):+ 01′ 56
  5. ジュリアン・アラフィリップ(FRA/Deceuninck-QuickStep):+ 04′ 05
  6. ミケル・ランダ(ESP/Movistar):+ 04′ 23
  7. リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First):+ 05′ 15
  8. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 05′ 30
  9. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 06′ 12
  10. ワレン・バルギル(FRA/Arkéa Samsic):+ 07′ 32

ベルナルが22歳にしてツール総合優勝をほぼ手中に収めました。
アラフィリップがベルナルに対して3分失い、総合5位に。
シャンゼリゼの表彰台では左にトーマス、右にクライスヴァイクが乗ります。

第21ステージまで無事完走したのは、176選手中155選手。
21人がパリにたどり着く前にツールを去っています。

第3週のマイヨ・ジョーヌ

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第3週終了時点での総合賞トップ5の比較です。

やはり第19ステージが総合争いでは大きな転機になりました。
ちなみに、アラフィリップは第21ステージで20秒遅れの集団でフィニッシュしています。

第3週のマイヨ・ヴェール

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第3週終了時点でのポイント賞トップ5の比較です。

第16ステージのあとは、第21ステージまで膠着状態が続きました。
第11ステージ時点でユアンの獲得ポイントを上回っていたペテル・サガン(SVK/BORA-hansgrohe)が7枚目のマイヨ・ヴェールを受賞。
2位には、第16ステージと第21ステージで集団スプリントを制し、100pt加算したユアンが入っています。

第3週のマイヨ・ア・ポワ

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第3週終了時点での山岳賞トップ5の比較です。

下の黄緑の棒は、第2週までの獲得ポイントを表します。
ウェレンスは第2週までの獲得ポイントが大半を占める一方で、カルーゾは第3週のみの山岳ポイントで4位に入りました。

第3週のマイヨ・ブラン

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第3週終了時点での新人賞トップ5の比較です。

第17ステージまではジュリオ・チッコーネ(ITA/Trek-Segafredo)が5位で、グレゴール・ミュールベルガー(AUT/BORA-hansgrohe)が6位でした。
第18ステージで5位と6位が入れ替わり、そのまま大会を終えています。

第3週のチーム順位

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第3週終了時点でのチームトップ5の比較です。
一番変動が激しいグラフといえるでしょう。

Movistarがやはり強かったです。
この5チームがずっと上位5位に入っていたわけではなく、Groupama-FDJやJumbo-Vismaも出入りするなど、この図以上に激しい順位変動がありました。

第3週の敢闘賞

  • 第16ステージ:アレクシー・グジャール(FRA/AG2R)
  • 第17ステージ:マッテオ・トレンティン(ITA/Mitchelton-SCOTT)
  • 第18ステージ:グレッグ・ファンアーヴェルマート(BEL/CCC Team)
  • 第19ステージ:-
  • 第20ステージ:ヴィンチェンツォ・ニバリ(ITA/Bahrain Merida)
  • 第21ステージ:-
  • 総合敢闘賞:ジュリアン・アラフィリップ(FRA/Deceuninck-QuickStep)

第21ステージは敢闘賞を設置しない慣例なので、対象者がいません。
総合敢闘賞には、アラフィリップが選ばれました。

最後に

ツールブログは明日のまとめ記事で終了です。

それでは!

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