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【Tour de France 2019】ÉTAPE08

【Tour de France 2019】ÉTAPE08

こんにちは、オーストラリア・ブリスベン在住のスポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

7/6~7/28までの間、グランツールのひとつツール・ド・フランス(le Tour de France、以下:ツール)についての記事を毎日更新中。
今日は、第7ステージのレース概要と第8ステージのコースをご紹介します。

第7ステージのレース概要

第7ステージのコースなどの情報は、こちらの記事でご確認いただけます。

【Tour de France 2019】ÉTAPE07

スタート直後からヨアン・オフレド(FRA/Wanty-Gobert)とステファヌ・ロセット(FRA/COFIDIS)がアタックし、あっさり逃げが決まります。
メイン集団はゆっくりスタートしますが、スタートから10km経たないうちに落車が発生。
ティージェイ・ヴァンガーデレン(USA/EF Education First)はしばらく自転車に乗れませんでしたが、擦過傷を負いながらもレースを再開します。

25kmを過ぎたところで、メイン集団から2人が離れて追走を開始。
アレクシー・グジャール(FRA/AG2R)とオリバー・ナーセン(BEL/AG2R)です。
しかし、彼らは37.5km地点の4級山岳フェリエール(Ferrière)を前にメイン集団に吸収されています。


フェリエールはオフレドが先頭通過。
フェリエール通過後は、約70km先にある今ステージ唯一の3級山岳シャサーニュ・サン・ドニ(Chassagne-Saint-Denis、残り134.5km)へ向かいます。

メイン集団と逃げている2人のタイム差は、一時6分近くまで広がりましたが、60kmを過ぎたころから縮まり始めました。
広がったり縮まったりしながら集団は進み、シャサーニュ・サン・ドニに着くころにはタイム差は4分に。
メイン集団はとカスパー・アスグリーン(DEN/Deceuninck-QuickStep)とトーマス・デヘント(BEL/Lotto Soudal)、トニー・マルティン(GER/Jumbo-Visma)が牽きます。


ステージ中盤に登場するナン・ス・サント・アンヌ(Nans-sous-Sainte-Anne、4級)はオフレドが先頭通過。
残り35.5km地点の中間スプリントポイント・メルヴァン(Mervans)へ向かいます。
メイン集団が2人とのタイム差を1分30秒になったところで、ロセットを先頭に逃げ集団はメルヴァンを通過しました。

メルヴァンでのメイン集団のスプリントポイント争いでは、イバン・ガルシア(ESP/Bahrain Merida)がリードアウトしてソニー・コルブレッリ(ITA/Bahrain Merida)、ペテル・サガン(SVK/BORA-hansgrohe)、エリア・ヴィヴィアーニ(ITA/Deceuninck-QuickStep)、マイケル・マシューズ(AUS/Team Sunweb)の順にポイントを獲得。
メルヴァン通過直後に急速にメイン集団が逃げ集団とのタイム差を詰めます。
しかし、20秒前後からタイム差が縮まらず、膠着状態が続きました。


シャロン・シュル・ソーヌ(Chalon-sur-Saône)まで12kmを残し、集団は210km以上ぶりにひとつに。

残り2kmまでマルティンがメイン集団を牽引。
ユールからオスに集団の牽引役をバトンタッチし、フラム・ルージュを通過。

残り2kmでフロントタイヤがパンクしたヴィヴィアーニのスプリントが伸びないなか、左後方から大きく加速したディラン・フルーネウェーヘン(NED/Jumbo-Visma)がわずかながらカレブ・ユアン(AUS/Lotto Soudal)に先着。
ヴィヴィアーニはパンクしたタイヤでのスプリントながら、ステージ6位でフィニッシュしました。

第7ステージ:ステージ順位

  1. ディラン・フルーネウェーヘン(NED/Jumbo-Visma):2h 59′ 30
  2. カレブ・ユアン(AUS/Lotto Soudal):+ 00′ 00
  3. ペテル・サガン(SVK/BORA-hansgrohe):+ 00′ 00
  4. ソニー・コルブレッリ(ITA/Bahrain Merida):+ 00′ 00
  5. ジャスパー・フィリップセン(BEL/UAE Team Emirates):+ 00′ 00
  6. エリア・ヴィヴィアーニ(ITA/Deceuninck-QuickStep):+ 00′ 00
  7. ジャコモ・ニッツォーロ(ITA/Dimension Data):+ 00′ 00
  8. ジャスパー・ストゥイヴェン(BEL/Trek-Segafredo):+ 00′ 00
  9. マイケル・マシューズ(AUS/Team Sunweb):+ 00′ 00
  10. アレクサンドル・クリストフ(NOR/UAE Team Emirates):+ 00′ 00

第6ステージのディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida)に続き、「ディラン」がステージ優勝しました。
フルーネウェーヘンのツールでのステージ優勝は、3年連続4回目。

第7ステージ:総合順位

  1. ジュリオ・チッコーネ(ITA/Trek-Segafredo):29h 17′ 39
  2. ジュリアン・アラフィリップ(FRA/Deceuninck-QuickStep):+ 00′ 06
  3. ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida):+ 00′ 32
  4. ジョージ・ベネット(NZL/Jumbo-Visma):+ 00′ 47
  5. ゲラント・トーマス(GBR/Team INEOS):+ 00′ 49
  6. エガン・ベルナル(COL/Team INEOS):+ 00′ 53
  7. ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ):+ 00′ 58
  8. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Jumbo-Visma):+ 01′ 04
  9. マイケル・ウッズ(CAN/EF Education First):+ 01′ 13
  10. リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First):+ 01′ 15

総合トップテンの顔ぶれとタイム差は、第6ステージから変化がありません。

第7ステージ:4賞ジャージ+3

  • マイヨ・ジョーヌ(総合首位):ジュリオ・チッコーネ(ITA/Trek-Segafredo)
  • マイヨ・ヴェール(ポイント賞):ペテル・サガン(SVK/BORA-hansgrohe)
  • マイヨ・ア・ポワ (山岳賞):ティム・ウェレンス(BEL/Lotto Soudal)
  • マイヨ・ブラン(新人賞):ジュリオ・チッコーネ(ITA/Trek-Segafredo)※総合1位
  • チーム優勝:Trek-Segafredo
  • ステージ優勝:ディラン・フルーネウェーヘン(NED/Jumbo-Visma)
  • 敢闘賞:ヨアン・オフレド(FRA/Wanty-Gobert)

4賞も変化なし。
敢闘賞はオフレドが獲得しました。

選手の国籍

今大会には、176名の選手が参加しています(リタイアした選手を含む)。
その国籍分布はどうなっているのでしょうか?

開催国フランスが最多、グランデパールのベルギーが続く

クリックで拡大。

34名で全選手の約2割を占めるのが、地元・フランスの選手。
第8ステージでチッコーネが着用するマイヨ・ジョーヌに描かれるベルナール・イノー(FRA)以来34年ぶりの、フランス人選手の総合優勝は見られるのでしょうか。

続いて多いのが、グランデパールの地となったベルギーの21名。
ベルギーでのステージ優勝はなりませんでしたが、トゥーンスが第6ステージでステージ優勝しています。

他にもグランツール開催国のイタリア(15名)とスペイン、スプリンターを多く輩出するドイツ(各13名)、Jumbo-Vismaの活躍が目覚ましいオランダの12名が2桁。
上位6カ国の選手を合計すると、108名となり、過半数を超えます。

単騎でツールに臨むのは7カ国の選手

反対に、国からひとりで出場しているのは、以下の選手たち。

  • サガン(SVK)
  • イルヌール・ザカリン(RUS/KATUSHA ALPECIN)
  • トムス・スクインシュ(LAT/Trek-Segafredo)
  • アレクセイ・ルツェンコ(KAZ/Astana)
  • ナトナエル・ベルハネ(ERI/COFIDIS)
  • アンドレイ・アマドール(CRI/Movistar)
  • マキシミリアーノ・リケーゼ(ARG/Deceuninck-QuickStep)

アマドール以外はナショナルチャンピオンの経験がある選手です(※ザカリンはITTのみ)。
今大会でも、スクインシュとルツェンコ、ベルハネとリケーゼはナショナルチャンピオンジャージを着用しています。

最も多国籍なのはEF Education First

クリックで拡大。黒枠のグラフが8名の国籍数、枠なしのグラフが最大多数派の人数。
例 AG2R:3カ国の選手(黒枠:FRA、BEL、SUI)、最大多数派は6名(枠なし、FRA)。

では、チームごとの選手の国籍分布はどうでしょうか?

最も多国籍なのはEF Education Firstで、全8選手の国籍がばらばらです。
このチームの選手の国籍はアメリカ、コロンビア、カナダ、オランダ、エストニア、オーストラリア、ニュージーランド、イタリア。
アメリカ籍のチームで英語圏出身の選手が多いものの、国の所在地にも多様性があり、さすが世界最大の語学教育機関をメインスポンサーに持つチームといったところ。
CCC TeamとKATUSHA ALPECINが7カ国で続き、各チームベルギーとドイツの選手が2名います。

フランス籍の5チームだけでフランス人選手30/34名をカバー

逆に国籍の偏りが一番大きいのはArkéa Samsic。
アンドレ・グライペル(GER)を除いて全員フランス人選手です。
フランス籍の5チーム(AG2R、COFIDIS、Groupama-FDJ、Arkéa Samsic、Total Direct Energie)はフランス籍選手の比重が大きく、この5チームだけでフランス人選手は30名。
フランス外のチームに所属する4名のフランス人選手は、アラフィリップとジュリアン・ベルナール(Trek-Segafredo)、Wanty-Gobertのギョーム・マルタンとオフレドです。

ちなみにベルギー籍の3チーム(Deceuninck-QuickStep、Lotto Soudal、Wanty-Gobert)のベルギー人選手の合計は12名。
12/21名なので過半数を占めますが、グランデパールがベルギーだったとはいえ、フランスほど自国籍の選手を選ぶ傾向にはありません。

ベルギー人選手最多のLotto Soudalは、Mitchelton-Scottから移籍してきたユアン(AUS)と発射台のロジャー・クルーゲ(GER)を除く6名がベルギー籍。
チームと同じ国籍の選手が多い傾向にあるプロコンチネンタルチームのWanty-Gobertは半分の4名で、上記のフランス人2名とノルウェー、イタリアが各1名です。
Deceuninck-QuickStepはドリス・デヴェナインスイヴ・ランパールトの2名のみで、6カ国の選手で構成されているのでむしろ多国籍チームにカウントされます。

第8ステージの概要

第8ステージは、200kmの中級山岳ステージ。

マコン(Mâcon)からサンテティエンヌ(Saint-Étienne)へ向かうコース自体は、1966年のパリ~ニース第3ステージ以来。
そのときは、同年の世界選手権でアルカンシエルを手にするルディ・アルティヒ(西ドイツ)がステージ優勝しました。

  • スタート:Mâcon
  • フィニッシュ:Saint-Étienne
  • 総距離:200km
  • 中間スプリント地点:Cercié-en-Beaujolais(残り167km)
  • 山岳:la Croix Montmain(2級/残り149km)、la Croix de Thel(2級/残り129km)、la Croix Paquet(2級/残り115.5km)、
    d’Affoux(3級/残り103km)、la Croix de Part(2級/残り67km)、d’Aveize(2級/残り51.5km)、la Jaillère(※3級/残り12.5km)
  • ステージ:中級山岳
  • 開始時刻:12:25(日本時間19:25)
  • 引用元:大会公式サイト内第8ステージコース紹介ページ
引用元:大会公式サイト内第8ステージコース紹介ページ

2級山岳5カ所と3級山岳2カ所が登場する第8ステージ。
スタート直後から細かいアップダウンをこなして33km地点の中間スプリントポイントへ向かいます。

引用元:大会公式サイト内第8ステージコース紹介ページ

中間スプリントポイント・セルシエ・アン・ボージョレ(Cercié-en-Beaujolais)の手前は下り基調ですが、スプリントポイント地点は少し上りながら通過します。
ここから20kmも待たずに、7カ所登場する山岳の一つ目ラ・クロワ・モンマン(la Croix Montmain、2級)が登場。
平均勾配7%の道が6.1km続きます。

引用元:大会公式サイト内第8ステージコース紹介ページ

ラ・クロワ・モンマン通過後も、2級山岳2連続と、3級山岳が約30kmにかけて立て続きに出現。
ラ・クロワ・ド・テル(la Croix de Thel、残り129km)、ラ・クロワ・パケ(la Croix Paquet、残り115.5km)と続く2級山岳は、平均勾配はそれぞれ8.1%、9.7%とハードで、息つく間もありません。

ステージの中間地点を目前に控えたところのアフー(d’Affoux、3級)を通過すると、次の2級山岳2連続に備えて30kmほど下ります。
ラ・クロワ・ド・パール(la Croix de Part、残り67km)の山頂からアヴェーズ(d’Aveize、残り51.5km)の山頂までは15.5kmですが、そのうち5.2kmは平均勾配6.4%の上りです。

引用元:大会公式サイト内第8ステージコース紹介ページ

アヴェーズを通過してからは、カテゴリーなしのサン・クリスト・アン・ジャレ(Saint-Christo-en-Jarez、残り29.5km)を上り、残り12.5kmに待ち構える最後の山岳ラ・ジャイエール(la Jaillère、残り12.5km)へ集団は向かいます。
3級山岳ながら平均勾配7.6%、最後の400mは平均勾配14.5%。
ボーナスタイムの獲得ポイントに指定されています。

引用元:大会公式サイト内第8ステージコース紹介ページ

ラスト5kmもアップダウンが続き、最後はやや上ってフィニッシュします。

直近のサンテティエンヌでフィニッシュしたレースは、2017年クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第1ステージ(※タイムトライアルを除く)。
このときも170.5kmに山岳を8カ所詰め込んだコースレイアウトで、トーマス・デヘント(BEL/Lotto-Soudal)が逃げ切り勝利を飾っています。

今日のマイヨ・ジョーヌ:Stade Geoffroy-Guichard

引用元:大会公式サイト

第8ステージのポディウムで授与され、明日の第9ステージで着用するマイヨ・ジョーヌです。

このマイヨ・ジョーヌに描かれているのは、サンテティエンヌのスタッド・ジェフロワ・ギシャール
サンテティエンヌは第8ステージのフィニッシュ地点であるとともに、明日の第9ステージのスタート地点です。
そして、ツール・ド・フランスの歴史においても、その名を耳にする機会は少なくありません。

そんな街が誇るスポーツの財産のひとつが、このスタッド・ジェフロワ・ギシャールです。

J SPORTSの中継は20:55から!

きょうの第8ステージは、20:55からJSPORTSで中継!
トゥーンス、フルーネウェーヘンに続く「ディラン」、ディラン・ファンバーレ(NED/Team INEOS)が第8ステージは優勝するのでしょうか?
それとも、カテゴリー山岳が多く登場したサンテティエンヌフィニッシュのステージでの逃げ切り優勝を経験しているデヘント…?

お見逃しなく!

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