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【Tour de France 2019】ÉTAPE07

【Tour de France 2019】ÉTAPE07

こんにちは、オーストラリア・ブリスベン在住のスポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

7/6~7/28までの間、グランツールのひとつツール・ド・フランス(le Tour de France、以下:ツール)についての記事を毎日更新中。
今日は、第6ステージのレース概要と第7ステージのコースをご紹介します。

第6ステージのレース概要

第6ステージのコースなどの情報は、こちらの記事でご確認いただけます。

【Tour de France 2019】ÉTAPE06

アクチュアル・スタートから1.5kmで、14名の逃げ集団が完成。
集団にいるのは、以下の選手です。

  • ブノワ・コズネフロワ(FRA/AG2R)
  • ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida)
  • セルジュ・パウェルス(BEL/CCC Team)
  • ナトナエル・ベルハネ(ERI/COFIDIS)
  • トーマス・デヘント(BEL/Lotto Soudal)
  • ティム・ウェレンス(BEL/Lotto Soudal)
  • アンドレ・グライペル(GER/Arkéa Samsic)
  • ニルス・ポリッツ(GER/KATUSHA ALPECIN)
  • ニキアス・アルント(GER/Team Sunweb)
  • ファビアン・グルリエ(FRA/Total Direct Energie)
  • ジュリアン・ベルナール(FRA/Trek-Segafredo)
  • ジュリオ・チッコーネ(ITA/Trek-Segafredo)
  • クサンドロ・ムーリッセ(BEL/Wanty-Gobert)
  • アンドレーア・パスクアロン(ITA/Wanty-Gobert)


中間スプリントポイント・リンタル(Linthal)は、スタートから29kmで登場。
平均勾配2.5%ほどの上りで、パスクアロンが先頭通過しました。
メイン集団で1ptを獲得したのはマイケル・マシューズ(AUS/Team Sunweb)で、プロトンがリンタルを通過するころにはタイム差が6分50秒に。

第6ステージでは、最初から1級山岳が登場。
リンタルから約20kmで約750mを上って、ル・マルクシュタイン(Le Markstein、残り117km)へ。
ル・マルクシュタインは山岳賞ジャージに袖を通すウェレンスが先頭通過。
5月のジロ・デ・イタリアで山岳賞ジャージを持ち帰ったチッコーネが2位で8ptを獲得しました。


ル・マルクシュタインの山頂からわずか7km先の3級山岳グラン・バロン(Grand Ballon、残り110km)は、デヘント、チッコーネの順で通過。
短く急な3級山岳をメイン集団が通過するころには、タイム差が7分30秒以上に。

グラン・バロンの山頂から17kmで約1,000mを一気に下り、休む間もなく7km先の2級山岳ユンスリュック(Hundsruck、残り86.5km)を上ります。
ベルハネが先頭通過し、Deceuninck-QuickStepが牽くメイン集団とのタイム差は8分を超えました。
グラン・パロンへの上りでグライペルが逃げ集団から脱落。


ユンスリュックを下っている間にステージは後半戦に突入。
残り55.5kmで登場するバロン・ダルザス(Ballon d’Alsace、1級)は、ウェレンスが先頭通過し、フィニッシュ地点まで行けばマイヨ・ア・ポワをキープできます。

残り40kmを切り、2014年第10ステージと同じコースに合流するころには、メイン集団と13人の逃げ集団のタイム差は7分を切るようになりました。
クロワ(平均勾配6.1%、3.3km)の手前でアタックしたデヘントが先頭通過し、そのまま独走態勢に入ります。
しかし、残り19km地点のシュヴレール(Chevrères、2級)へ向かう途中で、追走していたウェレンス、トゥーンス、ムーリッセ、チッコーネがデヘントを追い越して先頭に立ちました。
シュヴレールはチッコーネ、トゥーンス、ウェレンス、ムーリッセの順で通過。
ボーナスタイム対象の山岳なので、ムーリッセを除く3選手はボーナスタイムを獲得しています。


シュヴレールの山頂から約9.5kmかけて下ったら、残すはフィニッシュ地点ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ(La Planche des Belles Filles、1級)のみ。
先頭の4人がラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユの登坂を開始時点の、Movistarが牽くメイン集団とのタイム差は4分前後です。

メイン集団もペースを上げ、落ちてくる逃げ集団を続々飲み込んでいきます。
アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)は残り5kmを切って牽くのをやめ、フィニッシュ地点まで4kmを残してウェレンスとムーリッセが先頭集団から置いてかれました。
先頭は、チッコーネとトゥーンスの一騎打ちです。


残り4kmでフランスのロードレースチャンピオン・ワレン・バルギル(FRA/Arkéa Samsic)がアタック。
反応したのはミケル・ランダ(ESP/Movistar)で、バルギルを抜いていきます。

チッコーネとトゥーンスが2人そろってフラム・ルージュを通過し、勾配24%の未舗装区間を含むラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユのラスト1kmへ。
最後は勾配24%区間でチッコーネを突き放したトゥーンスがグランツール初勝利を達成しました。

後続では、マイヨ・ジョーヌのジュリアン・アラフィリップ(FRA/Deceuninck-QuickStep)がアタックしたものの、最後にディフェンディングチャンピオンのゲラント・トーマス(GBR/Team INEOS)やこの辺りが地元のティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ)に抜かれ、アラフィリップはステージ4位でフィニッシュ。

第6ステージ:ステージ順位

  1. ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida):4h 29′ 03
  2. ジュリオ・チッコーネ(ITA/Trek-Segafredo):+ 00′ 11
  3. クサンドロ・ムーリッセ(BEL/Wanty-Gobert):+ 01′ 05
  4. ゲラント・トーマス(GBR/Team INEOS):+ 01′ 44
  5. ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ):+ 01′ 46
  6. ジュリアン・アラフィリップ(FRA/Deceuninck-QuickStep):+ 01′ 46
  7. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 01′ 51
  8. エマヌエル・ブッフマン(GER/BORA-hansgrohe):+ 01′ 51
  9. ヤコブ・フグルサング(DEN/Astana):+ 01′ 53
  10. ミケル・ランダ(ESP/Movistar):+ 01′ 53

第6ステージ:総合順位

  1. ジュリオ・チッコーネ(ITA/Trek-Segafredo):23h 14′ 55
  2. ジュリアン・アラフィリップ(FRA/Deceuninck-QuickStep):+ 00′ 06
  3. ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida):+ 00′ 32
  4. ジョージ・ベネット(NZL/Jumbo-Visma):+ 00′ 47
  5. ゲラント・トーマス(GBR/Team INEOS):+ 00′ 49
  6. エガン・ベルナル(COL/Team INEOS):+ 00′ 53
  7. ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ):+ 00′ 58
  8. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Jumbo-Visma):+ 01′ 04
  9. マイケル・ウッズ(CAN/EF Education First):+ 01′ 13
  10. リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First):+ 01′ 15

ニュージーランドのタイムトライアルチャンピオン・パトリック・ベヴィン(NZL/CCC Team)が第4ステージの落車の影響で骨折してDNS。
また、途中でニコラ・エデ(FRA/COFIDIS)がリタイアしています。

第6ステージ:4賞ジャージ+3

  • マイヨ・ジョーヌ(総合首位):ジュリオ・チッコーネ(ITA/Trek-Segafredo)
  • マイヨ・ヴェール(ポイント賞):ペテル・サガン(SVK/BORA-hansgrohe)
  • マイヨ・ア・ポワ (山岳賞):ティム・ウェレンス(BEL/Lotto Soudal)
  • マイヨ・ブラン(新人賞):ジュリオ・チッコーネ(ITA/Trek-Segafredo)※総合1位
  • チーム優勝:Trek-Segafredo
  • ステージ優勝:ディラン・トゥーンス(BEL/Bahrain Merida)
  • 敢闘賞:ティム・ウェレンス(BEL/Lotto Soudal)

4賞では、マイヨ・ジョーヌとマイヨ・ブランがともにチッコーネに交代。
チッコーネは山岳賞争いでもウェレンスに13pt差の2位につけています。
第7ステージでは、新人賞2位のベルナルがマイヨ・ブランを繰り下げ着用予定です。

ダブルツール

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5月のジロ・デ・イタリア(以下:ジロ)、7月のツール、8~9月のブエルタ・ア・エスパーニャ(以下:ブエルタ)の3レースは、合わせてグランツールと呼ばれます。
どのレースも完走も容易ではありませんが、一年に複数のグランツールに出場している選手も。

ジロに出てツールに出場している選手は、上記グラフの23名(ワールドチームのみ集計)。
18チーム中5チームは、メンバーを総入れ替えしていることになります。

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ちなみにジロを完走した選手だけでグラフを作るとこのようになります(16名)。
この完走したダブルツールの選手には、第6ステージでマイヨ・ジョーヌを獲得したチッコーネの名前も。

第7ステージの概要

第7ステージは、今大会最長の230km。
ドイツとの国境沿いから一気に内陸へ入ります。

  • スタート:Belfort
  • フィニッシュ:Chalon-sur-Saône
  • 総距離:230km
  • 中間スプリント地点:Mervans(残り33.5km)
  • 山岳:Ferrière(4級/残り192.5km)、Chassagne-Saint-Denis(3級/残り134.5km)、Nans-sous-Sainte-Anne(4級/残り110.5km)
  • ステージ:平坦
  • 開始時刻:11:35(日本時間18:35)
  • 引用元:大会公式サイト内第7ステージコース紹介ページ
引用元:大会公式サイト内第7ステージコース紹介ページ

今まで登場したステージとは打って変わり、前半に山岳が集中。

スタートから37.5kmで最初の山岳フェリエール(Ferrière)が登場します。
2.7kmで、平均勾配4.6%の4級山岳です。

引用元:大会公式サイト内第7ステージコース紹介ページ

フェリエールを少し下ってからは標高500m付近を進み、今ステージ唯一の3級山岳シャサーニュ・サン・ドニ(Chassagne-Saint-Denis、残り134.5km)へ。
ステージ中盤に登場するナン・ス・サント・アンヌ(Nans-sous-Sainte-Anne、4級)が、今ステージ最後の山岳ポイントです。
平均勾配5.7%の道を3.5km、標高565m地点まで上ります。

引用元:大会公式サイト内第7ステージコース紹介ページ

ナン・ス・サント・アンヌを下ってからフィニッシュ地点までの約90kmは、標高200m以下に。
残り35.5km地点の中間スプリントポイント・メルヴァン(Mervans)も下り基調で通過します。

引用元:大会公式サイト内第7ステージコース紹介ページ

ラスト5kmもほぼフラット。
集団スプリントによるステージ争いが予想されます。

ツールのフィニッシュ地点にシャロン・シュル・ソーヌ(Chalon-sur-Saône)が登場するのは、1988年第20ステージ以来。
のちに200km以上の独走で逃げ切りステージ優勝を飾り、後世に語り継がれることになったティエリー・マリー(FRA)が、ステージ優勝しています。
近年では2017年のパリ~ニース第3ステージに採用され、サム・ベネット(IRL/BORA-hansgrohe)が集団スプリントを制しました。

今日のマイヨ・ジョーヌ:Bernard Hinault

引用元:大会公式サイト

第7ステージのポディウムで授与され、明日の第8ステージで着用するマイヨ・ジョーヌです。

このマイヨ・ジョーヌに描かれているのは、ベルナール・イノー(FRA)。
1978年と1979年、1981年と1982年の連覇2回と、1985年の計5回ツールで総合優勝した”5勝クラブ”のひとりです。
そして、1985年のイノーの優勝が地元・フランスの選手による最後の総合優勝となっています。

昨日の第6ステージでかなり総合勢にも動きがありましたが、34年ぶりのフランス人選手の総合優勝となるのでしょうか…?

J SPORTSの中継は20:55から!

きょうの第7ステージは、20:55からJSPORTSで中継!
第6ステージの疲労も抜けきらない中でのスプリント勝負に注目です。

お見逃しなく!

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