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【Tour de France 2019】ÉTAPE06

【Tour de France 2019】ÉTAPE06

こんにちは、オーストラリア・ブリスベン在住のスポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

7/6~7/28までの間、グランツールのひとつツール・ド・フランス(le Tour de France、以下:ツール)についての記事を毎日更新中。
今日は、第5ステージのレース概要と第6ステージのコースをご紹介します。

第5ステージのレース概要

第5ステージのコースなどの情報は、こちらの記事でご確認いただけます。

【Tour de France 2019】ÉTAPE05

スタート直後に8名の逃げ集団ができました。
ーマス・デヘント(BEL/Lotto Soudal)やオリバー・ナーセン(BEL/AG2R)、ベンジャミン・キング(USA/Dimension Data)らがいましたが、6kmほどで吸収。

その後も逃げを試みる選手が登場しますが、失敗に終わります。
最終的に逃げが容認されたのは、スタートから20kmが経ってから。
マイヨ・ア・ポワのティム・ウェレンス(BEL/Lotto Soudal)を含む4選手です。

  • マッズウルス・シュミット(DEN/KATUSHA ALPECIN)
  • サイモン・クラーク(AUS/EF Education First)
  • トムス・スクインシュ(LAT/Trek-Segafredo)

44km地点の3級山岳グレンデルブリュック(Grendelbruch)は、平均勾配4.9%で、登坂距離3.4km。
ウェレンスが先頭通過し、昨年のツール第1週でマイヨ・ア・ポワを着用していたスクインシュが今大会最初の山岳ポイントを獲得しています。

ドイツとの国境沿いを進む選手たちが次に向かったのは、中間スプリントポイントのハイリンゲンシュタイン(Heiligenstein)。
逃げ集団ではクラーク、シュミット、スクインシュ、ウェレンスの順で通過しました。
メイン集団は第4ステージ優勝のエリア・ヴィヴィアーニ(ITA/Deceuninck-QuickStep)が5位通過しています。


一時は2分を切っていたタイム差も、残り90kmでは2分を超えるように。
今大会最初の2級山岳オー・ケニグスブール(Haut-Kœnigsbourg、残り66km)もウェレンスが先頭通過し、山岳賞ジャージを守ることになりそうです。
メイン集団の後方ではグルペットが形成され始めています。

残り35kmでは、もうひとつの2級山岳トロワ・エピ(Trois-Épis)が登場。
トロワ・エピを上る途中でシュミットが3人から遅れました。
スクインシュが独走態勢に持ち込んでトロワ・エピを先頭通過し、その後も一人旅が続きます。
しかし、メイン集団とのタイム差は1分を切り始めました。
その頃には、シュミットがメイン集団に吸収されています。


スクインシュの後方のウェレンスとクラークは、残り28kmでメイン集団へ。
このステージ最後の山岳、残り19.5kmのサンク・シャトー(CCinq Châteaux、3級)まで3km以上を残してスクインシュも、Sunwebが牽くメイン集団に飲み込まれます。
サンク・シャトーでは、クサンドロ・ムーリッセ(BEL/Wanty-Gobert)とレナード・ケムナ(GER/Team Sunweb)がポイントを獲得。
ムーリッセは逃げに乗らなかったので、第4ステージ終了時の山岳賞2位から3位に順位を落としました。

メカトラブルのエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(NOR/Dimension Data)や第4ステージの終盤でアタックしたリリアン・カルメジャーヌ(FRA/Total Direct Energie)、イルヌール・ザカリン(RUS/KATUSHA ALPECIN)など、メイン集団から遅れる各チームのエース選手が出てきます。
残り7kmで単独アタックしたのは、ルイ・コスタ(PRT/UAE Team Emirates)。
メイン集団に13秒差をつけて残り4kmへ。


ルイ・コスタは残り2kmのゲートをくぐるとともにメイン集団に吸収されました。
フィニッシュ地点は、スプリンターたちによる集団スプリントに。
体ひとり分以上の差をつけて、ペテル・サガン(SVK/BORA-hansgrohe)が圧勝しました。

第5ステージ:ステージ順位

  1. ペテル・サガン(SVK/BORA-hansgrohe):4h 02′ 33
  2. ワウト・ファンアールト(BEL/Jumbo-Visma):+ 00′ 00
  3. マッテオ・トレンティン(ITA/Mitchelton-SCOTT):+ 00′ 00
  4. ソニー・コルブレッリ(ITA/Bahrain Merida):+ 00′ 00
  5. グレッグ・ファンアーヴェルマート(BEL/CCC Team):+ 00′ 00
  6. ジュリアン・シモン(FRA/COFIDIS): 00′ 00
  7. マイケル・マシューズ(AUS/Team Sunweb):+ 00′ 00
  8. ニルス・ポリッツ(GER/KATUSHA ALPECIN):+ 00′ 00
  9. ジャスパー・ストゥイヴェン(BEL/Trek-Segafredo):+ 00′ 00
  10. ジュリアン・アラフィリップ(FRA/Deceuninck-QuickStep):+ 00′ 00

サガンが今大会初勝利を飾った第5ステージ。
スプリンターが軒並み上位に名を連ねますが、マイヨ・ジョーヌとマイヨ・ブランもランクインしています。

第5ステージ:総合順位

  1. ジュリアン・アラフィリップ(FRA/Deceuninck-QuickStep):14h 41′ 39
  2. ワウト・ファンアールト(BEL/Jumbo-Visma):+ 00′ 14
  3. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Jumbo-Visma):+ 00′ 25
  4. ジョージ・ベネット(NZL/Jumbo-Visma):+ 00′ 25
  5. マイケル・マシューズ(AUS/Team Sunweb):+ 00′ 40
  6. エガン・ベルナル(COL/Team INEOS):+ 00′ 40
  7. ゲラント・トーマス(GBR/Team INEOS):+ 00′ 45
  8. エンリク・マス(ESP/Deceuninck-QuickStep):+ 00′ 46
  9. ペテル・サガン(SVK/BORA-hansgrohe):+ 00′ 50
  10. グレッグ・ファンアーヴェルマート(BEL/CCC Team):+ 00′ 51

ヴァンアールトがステージ2位になったことでボーナスタイム6秒を稼ぎ、アラフィリップとの差が14秒に。
また、ボーナスタイム10秒を獲得したサガンが、単独で総合9位に浮上しています。

第5ステージ:4賞ジャージ+3

  • マイヨ・ジョーヌ(総合首位):ジュリアン・アラフィリップ(FRA/Deceuninck-QuickStep)
  • マイヨ・ヴェール(ポイント賞):ペテル・サガン(SVK/BORA-hansgrohe)
  • マイヨ・ア・ポワ (山岳賞):ティム・ウェレンス(BEL/Lotto Soudal)
  • マイヨ・ブラン(新人賞):ワウト・ファンアールト(BEL/Jumbo-Visma)※総合2位
  • チーム優勝:Jumbo-Visma
  • ステージ優勝:ペテル・サガン(SVK/BORA-hansgrohe)
  • 敢闘賞:トムス・スクインシュ(LAT/Trek-Segafredo)

4賞はサガンとウェレンスがともにポイントを稼いでジャージを守りました。
敢闘賞は、残り22kmまで逃げたスクインシュが獲得しています。

選手の年齢

クリックで拡大。

マイヨ・ブランがその年の終わりに25歳以下の選手を対象にしているのは、第1ステージのブログでお伝えしたとおり。
では、今大会全体の選手の年齢別分布はどうなっているのでしょうか?

その結果が上記の棒グラフです。

最多は「華の1990年世代」

最多はマイヨ・ヴェールのサガンや2018年タイムトライアル世界チャンピオンのローハン・デニス(AUS/Bahrain Merida)がいる1990年生まれの20人。
全出場選手が176名なので、1割以上をこの世代が占めます。
「華の1990年代」と呼ばれることも多く、今大会の出場選手以外でも多くの選手を輩出している世代です。

次に多いのは、17人で、1986年、1987年、1992年、1994年が並んでいます。
1986年はディフェンディングチャンピオンのゲラント・トーマス(GBR/Team INEOS)、1987年は2017年ツール総合2位のリゴベルト・ウラン(COL/EF Education First)に代表される世代です。
ウランの5歳下にあたる1992年には、現マイヨ・ジョーヌのアラフィリップが。
ちなみに第3ステージまでマイヨ・ジョーヌを着用していたマイク・テウニッセン(NED/Jumbo-Visma)もこの世代です。

今年25歳で新人賞対象の1994年は、5月のジロ・デ・イタリアでも総合優勝のマリア・ローザ以外の3賞を輩出した世代。
今大会でも、現時点で新人賞ジャージを着ているのは、この世代のファンアールトです。

上記5世代の合計は88名で、全出場選手の半分を占めます。

人数が少ないのは「両端」

逆に人数が少ないのは、大ベテランか超若手かのどちらか。

大ベテランでは、アルカンシエルのアレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)と、今大会出場選手で最年長のラース・バク(DEN/Dimension Data)が1980年生まれ。
1981年生まれはスティーヴン・カミングス(GER/Dimension Data)ひとりです。
ちなみにバクとカミングスが所属するDimension Dataは今大会出場選手の平均年齢が32.375歳で、全チームでトップ。

今大会出場選手中最年少は、1998年生まれのジャスパー・フィリップセン(BEL/UAE Team Emirates)。
1世代上には、トーマスとのエース争いが注目される、現時点で総合6位のベルナルがいます。
U23の出場資格を持つ1996年世代は、ダヴィ・ゴデュ(FRA/Groupama-FDJ)とレナード・ケムナ(GER/Team Sunweb)の2名。
今大会出場選手の平均年齢が低いのは27.75歳のJumbo-Visamで、平均年齢が28歳以下唯一のチームとなりました。

第6ステージの概要

第6ステージは、今大会最初の山頂フィニッシュ。
フィニッシュ地点を含め山岳が計7つ登場し、マイヨ・ジョーヌ候補が篩にかけられます。

  • スタート:Mulhouse
  • フィニッシュ:La Planche des Belles Filles
  • 総距離:160.5 km
  • 中間スプリント地点:Linthal(残り131.5km)
  • 山岳:Le Markstein(1級/残り117km)、Grand Ballon(3級/残り110km)、Hundsruck(2級/残り86.5km)、
    Ballon d’Alsace(1級/残り55.5km)、Croix(3級/残り37km)、Chevrères(※2級/残り19km)、La Planche des Belles Filles(1級/フィニッシュ)
  • ステージ:上級山岳(山頂フィニッシュ)
  • 開始時刻:13:25(日本時間20:25)
  • 引用元:大会公式サイト内第6ステージコース紹介ページ
引用元:大会公式サイト内第6ステージコース紹介ページ

1級山岳3カ所、2級山岳2カ所、3級山岳2カ所が160.5kmのなかに盛り込まれたステージ。
休む間もなくプロトンは山岳を上り続けます。

ミュルーズ(Mulhouse)でスタートしてラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ(La Planche des Belles Filles)でフィニッシュするのは、2014年大会の第10ステージと同じ。
5年前と同じコースレイアウトになるのは、残り37kmで登場する二つ目の3級山岳クロワ(Croix、3級)から。
前回のフィニッシュから1km追加され、ラスト100mを除いて未舗装です。
そのあとのボーナスタイム獲得ポイントシュヴレール(Chevrères、2級)は、5年前は1級山岳でしたが、今回はカテゴリーを下げています。

引用元:大会公式サイト内第6ステージコース紹介ページ

中間スプリントポイント・リンタル(Linthal)は、スタートから29kmで登場。
平均勾配2.5%ほどの上りでスプリントポイントが争われます。

引用元:大会公式サイト内第6ステージコース紹介ページ

今大会最初の1級山岳ル・マルクシュタイン(Le Markstein、残り117km)は、標高1,183m。
標高249mのミュルーズから40km以上をかけて、950m近く上ります。

山頂から7kmでさらに約150m上り、グラン・バロン(Grand Ballon、3級)へ。
上りは1.3kmと短いものの、平均勾配は9%。
グラン・バロンの山頂から17kmで約1,000mを一気に下り、休む間もなく7km先の2級山岳ユンスリュック(Hundsruck、残り86.5km)を上ります。

ユンスリュックを下っている間にステージは後半戦に突入。
残り55.5kmで登場するバロン・ダルザス(Ballon d’Alsace、1級)は、平均勾配5.8%です。

引用元:大会公式サイト内第6ステージコース紹介ページ

バロン・ダルザスを下り、残り40kmほどで、いよいよ2014年第10ステージと同じコースに合流。
クロワ(平均勾配6.1%、3.3km)のダウンヒルを終えてすぐにシュヴレール(平均勾配9.5%、3.5km)の上りへ。

シュヴレールの上り3.5km中2kmが勾配9%以上で、最大勾配は18%。
ラスト500mは勾配がかなり緩くなります。

引用元:大会公式サイト内第6ステージコース紹介ページ

シュヴレールの山頂から約9.5kmかけて下ったら、残すはフィニッシュ地点ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ(1級)のみ。
7kmの上りは最初の1kmから平均勾配9.4%。
ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユの最大勾配は、ラスト1kmの未舗装区間の24%です。

今日のマイヨ・ジョーヌ:The Lion of Belfort

引用元:大会公式サイト

第6ステージのポディウムで授与され、明日の第7ステージで着用するマイヨ・ジョーヌです。

このマイヨ・ジョーヌに描かれているのは、第7ステージのスタート地点・ベルフォール(Belfort)にあるライオン像

1969年大会でツールに初出場したエディ・メルクス(BEL)が、初めてマイヨ・ジョーヌに袖を通したのは大会序盤。
このときは一日でマイヨ・ジョーヌを手放しましたが、再びマイヨ・ジョーヌを獲得したのが、今大会と同じミュルーズをスタート地点にした第6ステージでした。
そして、2着目のマイヨ・ジョーヌとともに舞い戻ったスタート地点が、ベルフォールです。
これ以降、1969年のツールでメルクスがマイヨ・ジョーヌを手放すことはありませんでした。

J SPORTSの中継は20:55から!

きょうの第6ステージは、20:55からJSPORTSで中継!
5年前にてラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユでフィニッシュしたステージは、その年総合優勝したヴィンチェンツォ・ニバリ(ITA/当時Astana、現Bahrain Merida)が制しています。

お見逃しなく!

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