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【Tour de France 2019】ÉTAPE02

【Tour de France 2019】ÉTAPE02

こんにちは、オーストラリア・ブリスベン在住のスポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

7/6~7/28までの間、グランツールのひとつツール・ド・フランス(le Tour de France、以下:ツール)についての記事を毎日更新中。
今日は、第1ステージのレース概要と第2ステージのコースをご紹介します。

第1ステージのレース概要

第1ステージのコースなどの情報は、こちらの記事でご確認いただけます。

【Tour de France 2019】ÉTAPE01

ベルギーの英雄エディ・メルクスを先頭にパレードランがスタート。
パレードランの途中には首相や国王も登場し、ブリュッセルでのグランデパールの事の重大さが伝わります。

「エディ」コールがこだまするなか、176人の選手はブリュッセル(Bruxelles)を発ちました。

スタート直後から逃げに入ったのは4人。
地元ベルギーのプロコンチネンタルチームに所属するクサンドロ・ムーリッセ(BEL/Wanty-Gobert)、マッズウルス・シュミット(DEN/KATUSHA ALPECIN)、エリトリアチャンピオンジャージのナトナエル・ベルハネ(ERI/COFIDIS)、そしてリオデジャネイロ五輪ロード金メダルのグレッグ・ファンアーヴェルマート(BEL/CCC Team)です。
この4人の逃げは容認され、20kmすぎには3分以上の差が広がります。

ブリュッセルをスタートして40kmほどで、ムイ・デュ・グラモント(Mur de Grammont、3級)と4級山岳・ボスベルグ(Bosberg)が立て続けに登場。
石畳になっている2つの坂は、ファンアーヴェルマートとムーリッセがそれぞれワン・ツーで通過して山岳ポイントを獲得しています。
カテゴリーが上のムイ・デュ・グラモントを先頭通過したファンアーヴェルマートが今大会最初のマイヨ・ア・ポワを確定させ、メイン集団へ戻りました。

ステージの1/4を終えて2分40秒ほど開いていた逃げの3選手とメイン集団の差は、これから少しずつ縮まっていき、70km以上を残して集団はひとつに。
その直後、集団は最初の中間スプリントポイントレ・ボン・ヴィレ(Les Bons Villers、残り69.5km)へ。
7回目のマイヨ・ヴェール獲得がかかるペテル・サガン(SVK/BORA-hansgrohe)が先頭通過し、ソニー・コルブレッリ(ITA/Bahrain Merida)とファンアーヴェルマートが続いて通過。
エリア・ヴィヴィアーニ(ITA/Deceuninck-QuickStep)は手前でのパンクによって、スプリントポイント争いには絡めませんでした。

レ・ボン・ヴィレを10kmほど過ぎてから、ステファヌ・ロセット(FRA/COFIDIS)が単独でアタック。
ロセットはプロコン5年目の32歳で、ブエルタはCOFIDIS加入以来毎年出場していましたが、ツールは今年が初めてです。

ナポレオンらによるワーテルローの戦いで知られるワーテルロー(Waterloo)を通過し、ロセットはメイン集団との差を2分近くまで広げました。
しかし、残り20kmを切るとその差は1分前後に。

残り18km手前では、落車が発生。
直前のクリテリウム・デュ・ドーフィネを制し、総合優勝候補のひとりに数えられているヤコブ・フグルサング(DEN/Astana)も転倒しました。

残り9kmを残して、ロセットは集団に吸収。
徐々にスプリンター系のチームが集団スプリントに向けて準備に入るなか、残り1.6kmで集団落車が発生しました。
なかには、第1ステージ優勝候補筆頭のひとりだったディラン・フルーネウェーヘン(NED/Jumbo-Visma)も巻き込まれ、ステージ優勝を諦めざるを得ないことに。

前方にいて落車に巻き込まれなかったスプリンターたちで繰り広げられた集団スプリントでしたが、優勝したのはフルーネウェーヘンのチームメイトのマイク・テウニッセン(NED/Jumbo-Visma)。
写真判定が必要なほどの僅差でサガンを差し、グランツールのステージ初優勝、キャリア最大の勝利を手にしました。

第1ステージ:ステージ順位

  1. マイク・テウニッセン(NED/Jumbo-Visma):4h 22′ 57
  2. ペテル・サガン(SVK/BORA-hansgrohe):+ 00′ 00
  3. カレブ・ユアン(AUS/Lotto Soudal):+ 00′ 00
  4. ジャコモ・ニッツォーロ(ITA/Dimension Data):+ 00′ 00
  5. ソニー・コルブレッリ(ITA/Bahrain Merida):+ 00′ 00
  6. マイケル・マシューズ(AUS/Team Sunweb):+ 00′ 00
  7. マッテオ・トレンティン(ITA/Mitchelton-SCOTT):+ 00′ 00
  8. オリバー・ナーセン(BEL/AG2R):+ 00′ 00
  9. エリア・ヴィヴィアーニ(ITA/Deceuninck-QuickStep):+ 00′ 00
  10. ジャスパー・ストゥイヴェン(BEL/Trek-Segafredo):+ 00′ 00

第1ステージ:総合順位

  1. マイク・テウニッセン(NED/Jumbo-Visma):4h 22′ 57
  2. ペテル・サガン(SVK/BORA-hansgrohe):+ 00′ 04
  3. カレブ・ユアン(AUS/Lotto Soudal):+ 00′ 06
  4. ジャコモ・ニッツォーロ(ITA/Dimension Data):+ 00′ 10
  5. ソニー・コルブレッリ(ITA/Bahrain Merida):+ 00′ 10
  6. マイケル・マシューズ(AUS/Team Sunweb):+ 00′ 10
  7. マッテオ・トレンティン(ITA/Mitchelton-SCOTT):+ 00′ 10
  8. オリバー・ナーセン(BEL/AG2R):+ 00′ 10
  9. エリア・ヴィヴィアーニ(ITA/Deceuninck-QuickStep):+ 00′ 10
  10. ジャスパー・ストゥイヴェン(BEL/Trek-Segafredo):+ 00′ 10

ステージ1位に10秒、2位に6秒、3位に4秒のボーナスタイムが与えられています。
そのため、上位10選手はタイム差なしのフィニッシュですが、総合順位では最大10秒差に。
今後の展開次第では、ボーナスタイムが総合順位を左右する大きな鍵になります。

第1ステージ:4賞ジャージ+3

  • マイヨ・ジョーヌ(総合首位):マイク・テウニッセン(NED/Jumbo-Visma)
  • マイヨ・ヴェール(ポイント賞):マイク・テウニッセン(NED/Jumbo-Visma)
  • マイヨ・ア・ポワ (山岳賞):グレッグ・ファンアーヴェルマート(BEL/CCC Team)
  • マイヨ・ブラン(新人賞):カレブ・ユアン(AUS/Lotto Soudal)※総合3位
  • チーム優勝:Jumbo-Visma
  • ステージ優勝:マイク・テウニッセン(NED/Jumbo-Visma)
  • 敢闘賞:ステファヌ・ロセット(FRA/COFIDIS)

ポイント賞は、中間スプリントポイントで20pt、フィニッシュラインで30ptをとったサガンが同点2位。
テウニッセンがマイヨ・ジョーヌを着用するため、サガンが繰り下げでマイヨ・ヴェールを着用予定です。
コルブレッリが17pt差で2人を追います。

グランデパールの地・ベルギー出身で唯一4賞ジャージを獲得したのは、ファンアーヴェルマート。
ベルギー人選手の山岳賞ジャージは2016年のトーマス・デヘント(BEL/Lotto Soudal)以来です。

ナショナルチャンピオンジャージ

第1ステージの記事でご紹介した4賞ジャージのほかに、異なるジャージを着ている選手がいます。
彼らが着用者ているのは、各国の国内選手権で優勝した選手だけが着用できるナショナルチャンピオンジャージです。

ツールの1週間前に各国で国内選手権が開催され、優勝した選手は翌年の国内選手権までナショナルチャンピオンジャージを着用できます(南半球の国は年明けに開催されます)。
ナショナルチャンピオンジャージは、各国ロードレースとタイムトライアルで各ひとりで、北半球のナショナルチャンピオンジャージは、ツールでお披露目になるのが慣例です。
ナショナルチャンピオンジャージの上には、大陸チャンピオンジャージ(アジア、ヨーロッパなど)と世界チャンピオンジャージ(アルカンシエル)があります。

今回の出場者で、これらのチャンピオンジャージを着用するのは、以下の選手です。

左がロードレース、右がタイムトライアル。

タイムトライアルとロードレースでチャンピオンジャージを着る選手が異なるので、今日の第2ステージは右のチャンピオンジャージで選手を確認しましょう。

アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)が着用するのは、世界チャンピオンの証アルカンシエル。

タイムトライアルではの第2ステージと第13ステージでは、ローハン・デニス(AUS/Bahrain Merida)がアルカンシエルを着用します。

マッテオ・トレンティン(ITA/Mitchelton-SCOTT)のジャージは、ヨーロッパの大陸チャンピオンジャージ。
写真のシリヴァン・ディリエ(SUI/AG2R)は今大会不出場。

袖の国旗は、過去のチャンピオンの証です。

第2ステージの概要

第2ステージは、今大会唯一のチーム・タイムトライアル。
各チームが5分ごとにスタートし、4番目にフィニッシュした選手のタイムがチームの記録になります。
今回の開始時刻は、最初に出発するTeam INEOSのスタート時刻です。

  • スタート:Bruxelles Palais Royal
  • フィニッシュ:Brussel Atomium
  • 総距離:27.6km
  • 中間計測地点:Bois de la Cambre(残り14.4km)、Boulevard Général Wahis(残り7.5km)
  • 山岳:-
  • ステージ:チーム・タイムトライアル
  • 開始時刻:14:30(日本時間21:30)
  • 引用元:大会公式サイト内第2ステージコース紹介ページ
引用元:大会公式サイト内第2ステージコース紹介ページ
出走順は、チーム順位の下位からです。

ブリュッセル王宮(Bruxelles Palais Royal)をスタートし、テウニッセンが着用するマイヨ・ジョーヌに描かれているブリュッセル・アトミウム(Brussel Atomium)でフィニッシュする27.6km。
ワーテルマール・ボアフォール(Watermael-Boitsfort)を囲むように時計回りに周り、北西へ向かいます。

引用元:大会公式サイト内第2ステージコース紹介ページ

第2ステージのコースは、4つの緩やかな上りから構成されています。
一つ目は1.4km地点から始まる600mで平均勾配4%の上り、二つ目は9.8km地点から800m上る道。
三つ目がコース中盤の、300mで平均勾配4%の上りで、最後が残り3.3kmで平均勾配3.5%の上りです。

中間計測地点は2カ所。
残り14.4kmのカンブルの森(Bois de la Cambre)と、残り7.5kmのジェネラル・ワイ通り(Boulevard Général Wahis)です。

引用元:大会公式サイト内第2ステージコース紹介ページ

ラスト3kmから2kmにかけて登り、そのあと残り500mあたりまで緩やかに下って、最後にやや上ってフィニッシュ。
ブリュッセル・アトミウムに吸い込まれるようにチームはフィニッシュします。

最後のチーム、Jumbo-Vismaは16:15にブリュッセル王宮を出発予定です。

今日のマイヨ・ジョーヌ:Eddy Merckx

引用元:大会公式サイト

第2ステージのポディウムで授与され、明日の第3ステージで着用するマイヨ・ジョーヌです。

このマイヨ・ジョーヌに描かれているのは、もはや説明不要のエディ・メルクス
説明すると、1969~1972年、1974年の通算5回ツールで総合優勝しているレジェンドです。

他にもツールでは通算ステージ34勝、単年ステージ8勝(1970年)、マイヨ・ジョーヌ保持日数96日はツールの最高記録。
ちなみにジロ・デ・イタリアも5回、ブエルタ・ア・エスパーニャも1回制しています。
他にもクラシックや世界選手権などの実績をあげればきりがなく、ツール・ド・フランスの枠を超えた自転車界の偉人のひとりです。

今年のツールはメルクスのツール初優勝50周年を記念してブリュッセルにグランデパールが誘致され、昨日の第1ステージでは彼が育った町を通りました。
明日の第3ステージでベルギーを走るのは、アクチュアル・スタートからたった10km。
国の英雄に敬意を払うマイヨ・ジョーヌとともにベルギーでのラスト10kmを走り、プロトンはフランスへ向かいます。

J SPORTSの中継は21:05から!

きょうの第2ステージは、21:05からJSPORTSで中継!
今大会最初で最後のチーム・タイムトライアルです。

お見逃しなく!

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