Akane Ikeno

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いまさらツール・ド・フランス取材を振り返る。

いまさらツール・ド・フランス取材を振り返る。

こんにちは、スポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

2018年も残りわずかですね。
ここで2018年の振り返りをするのが一般的な流れだと思いますが、そういえば振り返っていなかったツール・ド・フランス取材について振り返ってみようと思います。

図も書いて未公開写真も出して、盛りだくさんです!

(たぶん)一般的なツール取材の流れ

まずは一般的であろうツール取材の流れをご紹介します。
手書きの図はクリックすると拡大可能です(特に図内の写真も要チェック!)。

ところどころの感想はわたしの一個人のものです。

また、一部記憶が曖昧なところがあります。
憶測で話していることを明記していますが、断言できる情報ではないので引用などの際はご注意ください。

① 出発(ホテルを出る)

当然ですが、ホテルをチェックアウトしてスタート地点へ向かうところからスタート。

現地時間の12:00~13:30くらいにレースが始まることが多かったので、だいたい10:00過ぎにはスタート地点に着くように動いていました。
途中でプレスやチームなどの関係者だけが通れる道へ入って、プレス用の駐車場に駐車します。

これもキャラバンカーの一種ですかね…?

キャラバン隊(=スポンサー企業の宣伝カー)がレースの数時間前にスタート地点を出るため、キャラバン隊の通過時間と重なって駐車場までの道が混みあうことも。
キャラバン隊は沿道の観客にお菓子や企業グッズをばら撒いたり、ホースで水を撒いたりしながらゆっくり進みます(水を撒くのはたぶんVittel)。

② チームバスが停まるパドックで写真を撮ったり

チームバスの周りにはスペアバイクを積んだ車などもあって、機材を撮影する取材陣が多く見られます。
特にタイムトライアルの日やパヴェを含む第9ステージのようなコースの日は、特に念入りに撮影していました。

選手が出走サインなどでたまにバスから出てくると、バスの周りにいるファンにあっという間に囲まれてしまいます。
パドックはチーム、プレス以外にもスポンサー企業の人などのいわゆるVIPの方々も。

上の図は記憶を頼りに書きましたが、フグルサングはデンマークのメディアと思しきメディアの取材に行ったようです。
(写真の外にちゃんとデンマーク国旗を持っている人がいました)

バスに貼り出したfortuneoのスケジュール。この日は第3ステージのチームTTでした。

フランス語はまったくわかりませんが、Google翻訳を頼りに訳すとスケジュールはこんな感じです。

  • 12h00:トレーニング コース下見(1周)
  • 12h45:軽食
  • 14h55:ミーティング
  • 15h10:バスを出る
  • 15h15:ウォーミングアップ開始
  • 15h40:ウォーミングアップ終了
  • 15h50:出発

ヴィラージュに行ったりする

パドックのほかに、スタート前に欠かせないのがヴィラージュ(village)です。
今年のさいたまクリテリウムのプラチナサポーターエリアでは、このヴィラージュを再現した一角もありました。
パドック同様に関係者やVIPなどの招待者しか入れません。
ヴィラージュでは顔出パネルで写真を撮ったり食べたり飲んだり…。

ワッフル!この独特な形が気になります(聞けばよかった)

食べられはしないけど、トリコロールの飴細工が飾られていたり。

食べ物はケーキやサンドウィッチなど、軽くつまめるものばかり。

地元の名産品もあって、ステージごとに違うものをいただけるのも楽しみのひとつ。

チーズが振る舞われるステージもありました(朝からワインが欲しくなる…)

飲み物はフルーツたっぷりのジュースが何種類かあり、どれも美味しくて飲みすぎちゃいます。

ほかにもスポンサー企業が出店していてコーヒーを飲めたりしました。
午前中とはいえ夏場で暑いので、冷たいフルーツジュースのほうが人気だったような。

ちなみにヴィラージュ内の飲食物はすべて無料!
日本在住のわたしからすると知らない企業がほとんどですが、ヨーロッパ在住の人からすればここでの宣伝効果は大きそう…。

ヴィラージュ内には子供が楽しめる場所もいくつかあります。

3択クイズ。このタッチパネルで選手情報も見れたりします。
宝くじ公社であるFDJのルーレットか何か。真後ろがちょうどグルパマFDJブースです。

ヴィラージュは出走サイン台があるステージ裏にあるので、サインを終えた選手がやってきたりします。

ヴィラージュにサインを残してくれる選手も。
ミッチェルトン・スコットのサインは64がマシュー・ヘイマン、67がダリル・インピー。
ちょうど山岳賞ジャージが展示されているところにやってきたトムス・スクインシュ。
ヴィラージュに現れると選手はあっという間に囲まれます。写真はワレン・バルギル。

③ 先回り& 撮影

一番大事なのはもちろん取材。
選手が走るコースとは別に迂回路が設定されているので、プレスは基本的に迂回路で先回りします。

あらかじめ決めた撮影ポイントで撮影できるように選手が走るコースに合流し、待ち伏せ&撮影。
選手や選手のあとを走るチームカーなどをすべて見送ってから次の撮影ポイントへ出発…を繰り返します。

撮影場所は普通に沿道だったり、車のボンネットや屋根上だったり、草むらの谷間だったり、建物の屋根だったり…。
撮影ポイントの場所決めにフォトグラファーさんは命がけです。

建物(公衆トイレか何か)の上から。先にいた地元のサイクリングチームのおじさまたち
これは車のボンネットから。

確信を持てるわけではありませんが、恐らくフォトグラファーじゃないとコース内撮影はできないはず。
フォトグラファーと(書く専門の)ジャーナリストで車のステッカーの色が違って、入れるor入れないってあったような。

上の記事の通り、わたしは第1ステージだけジャーナリストモトに乗ることができました。
カメラモトも四六時中プロトンに張り付いているわけではなく、どこか特定のポイントで撮りたいときは先回りしてバイクを停めて撮影します。

モトじゃないとさすがにこの距離感では撮れない。
東京オリンピックの応援では、こんな応援は見られなさそうで寂しい。
モトで段差をものともせずに走った衝撃で細かく割れたお粉…。

どのステージも思い入れはありますが、車で追ったステージではやっぱり第9ステージが一番記憶にあります。
フル日程の取材を諦めたときに「2週目からの山岳よりもパリ~ルーベ!」と、日程の決め手となったステージだったり。

砂埃のすごさ。フォトグラファーさんたちはカメラのお手入れ大変だっただろうな…。

この写真の先頭の選手の近くにいる人が着ているFDJのTシャツは恐らくキャラバン隊が撒いたものです。
そして国際映像に映るわたし。笑
この手前の車の窓の左上についているのが取材陣のステッカーです。

④ ゴール地点へ

コース内の撮影を終えると、ゴールシーンを撮るために早めにゴール地点へ。
フォトグラファーはゴール地点前へ、ジャーナリストはプレスセンターへ向かいます。

開幕前のプレスセンター。中では2019、2020大会のグランデパール地の宣伝が。
中はこんな感じです。開幕前に使用したところなので、モニターはありません。

既存の建物をプレスセンターとして利用するので、設備や快適さも日によってばらばら。
スケートリンクを用いたプレスセンターの日は上着を取りに車に戻る取材陣が続出し、わたしもコーヒーが止まらなかった思い出。笑

プレスセンターにケータリングが出るステージも。チーズの種類が豊富でした。

ジャーナリストモトに乗れた第1ステージは、プレスセンターへは行かずに選手と同じようにゴール地点を先に通過。
さすがにゴールの撮影エリア内は入れないので、チームスタッフが選手を待つゴールより先の場所で待っていました。

ゴール後は人でごった返す。右奥にいるのはジュリアン・アラフィリップ。
この2か月後にアルカンシエルを獲るアレハンドロ・バルベルデ。

あとの日は基本的にプレスセンターへ行きました。
例外としては第6ステージだけプレスセンターが駐車場から遠かったので、別の場所へ。

基本的にプレスセンターへはゴール地点のプレス駐車場に車を停めて徒歩で行きます。
ゴールや駐車場から数百m圏内にあることが多いですが、この日は数km離れたところにありました…。

このステージのコースレイアウトの関係上、エスパスプレスがフィニッシュ地点すぐそばでした。
この日ばかりはプレスセンター行かなくて正解でした。

フォトグラファーパスが無いとなかなかゴール直後の選手たちを見れないので貴重。

あとチームプレゼンテーションはなぜかジャーナリストパスでも入れました。

⑤ 食事orホテルへ

プレスセンターの作業が終わると撤収してホテルまたは食事へ向かいます。
ホテル内のレストランは21:00頃に閉まるところが多かった(気がする)ので、それ以降になると外食しか選択肢はありません。

フランスの夜は遅い時間でもかなり明るいので、時間感覚は割と狂います。
まだ19:00くらいかな~?と思ってると21:30とかだったり。

ツール仕様のペーパークロスが出てくるレストランも!

ホテルの場所はその日のゴール地点付近だったり、翌日のスタート地点付近だったり。
休息日とグランデパールを除くと、第8ステージのスタート地点・ドルー(Dreux)に泊まった以外は確かゴール地点付近に泊まりました。

フランス到着直後から第3ステージの朝までは第1ステージコース付近に泊まり、第7ステージ終了後はその日のうちにドルーへ行っています。

ホテルに着いてからも終わってない仕事を片付けたり、翌日の準備をしたり、やることはたくさん。
特に日本の場合フォトグラファーとライターの境界が曖昧なので、かなり寝不足気味(海外の場合は逆にきっぱり分業しているそうです)。

ツール期間中はホテルを1~2泊ごとに転々とするホテル暮らしを3週間続けるので、荷物も最低限しかいじりません。
今年は初めてで心配になりすぎて荷物多くなったから、次は最低限の荷物を持っていけるようになりたい…!

2018/12/29追記
上の画像内にある「ツール宿泊先まとめnote」、公開しました!

フランス滞在中に宿泊したホテルとAirbnb、食事に行ったレストランを紹介・レビュー。
全10記事を無料公開しています。

休息日

左上の会見はBMCのもので、リッチー・ポートは望遠で同じ位置から撮りました。

休息日は移動やチームの会見などなど、盛りだくさん。
前日夜の移動距離や出席するイベントの数によって、休息日の稼働具合は各プレスごとにばらばらです。

今回は洗車もしました。
元々レンタカーが綺麗でなかったというのもありますが、前日の第9ステージで砂埃をもろにかぶったのでかなり汚くなっていて…。
洗車も日本の洗車とかなり違って面白かったです(動画撮ればよかった…)。

その他(観客や滞在中のフランスについて)

観客はヨーロッパの人が恐らく大半ですが、意外と若い人やファミリーもいました。
この若い層をファンに取り込むための工夫が必要です(また別の話なので置いておきます)。

とりあえず国別でいうとスロバキアとコロンビアの勢いがすごい。笑
あとは言わずもがな感すら漂うベルギー。

ショッピングモールのビュッフェもサッカー仕様(撮影は優勝翌日)

第1週はFIFAワールドカップ開催中ということもあり、サッカーの各国代表ユニフォームで応援する方もちらほら。
10番のユニフォームを着た日本人女性も反対側の道路に見かけたりしました。

第9ステージの日に決勝のクロアチア戦があり、みごと優勝したフランス。
街もテレビもお祭り騒ぎでした(テレビは選手がインスタにあげた祝勝会の動画やクロアチア戦のゴールシーンばかり何度も)。
パリのシャンゼリゼ通りは渋谷のスクランブル交差点のように人が集まったらしく、あのシャンゼリゼ通りを埋め尽くす人の画はテレビ越しにも圧巻。

テレビの取材に応じる人には、ユニフォームを着て両頬をペイントしたおばあちゃんもいて、サッカーが国に根付いてるんだろうな~と実感。
自転車もいつかその域に行ける日が来るでしょうか…?

あとシャンゼリゼ通りには10日近く早い段階で公式ショップが。
いつから出ているのかはわかりませんが、ツールを見ない人でもツールお土産が買えてしまいます…!

ロードレースに興味がなくても「ツール・ド・フランス」の名前くらいは知っている人も多いので、ちょっとしたお土産はおすすめです。
(わたしも家族用のお土産をシャンゼリゼ通りのツールショップで購入しました。笑)

最後に

第3ステージのコース試走中のニキ・テルプストラ。

2018年のことは2018年中にブログに残そうと思って書き始めた記事ですが、思ったより写真も多くなりました。
来年もフランス(と開幕地のブリュッセル)には行きたいので、残りの10日と2019年も駆け抜けます。

それでは!

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