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【Vuelta a España 2018】ETAPA20

【Vuelta a España 2018】ETAPA20

【Vuelta a España 2018】ETAPA20こんにちは、スポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

8/25~9/16までの間、グランツールの一つブエルタ・ア・エスパーニャVuelta a España)のコース紹介記事を毎日更新しています。
前日のレースの簡単な振り返りも行うので、レースを見逃した人はもちろん、レースを見た人もおさらいとしてご覧ください。

大会公式Twitterアカウント(@lavuelta)や公式アプリも要チェックです!

La Vuelta 2017, presented by ŠKODA

La Vuelta 2017, presented by ŠKODA

第19ステージを振り返り!

総合勢の暑い戦いが見どころとなった第19ステージを振り返りましょう!

【Vuelta a España 2018】ETAPA19

第19ステージ:レース展開

第19ステージは逃げ集団が決まるまで40kmを要しました。
逃げ集団に入ったのはアマヌエル・ゲブレグザビエル(ERI/Dimension Data)、サイモン・クラーク(AUS/EF Education First – Drapac)、ミハウ・クフィアトコフスキー(POL/Team Sky)の3人。

逃げが決まってからの5kmでMovistarが牽くメイン集団とのタイム差は1分35秒まで広がりましたが、徐々にタイム差は縮まっていきます。
残り100kmを切ってからは急速に縮まり始め、クラークがメイン集団に戻りました。
ゲブレグザビエルとクフィアトコフスキーも吸収かと思われたところ、バンジャマン・トマ(FRA/Groupama-FDJ)ら10人の選手がメイン集団から飛びだし、12人の先頭集団に。
しかし12人の集団はまもなくしてメイン集団に吸収されました。

それから1kmも行かないうちに新たな逃げ集団が誕生しました。
クフィアトコフスキーやアレッサンドロ・デマルキ(ITA/BMC)、ピエール・ローラン(FRA/EF Education First – Drapac)、イルヌール・ザカリン(RUS/KATUSHA ALPECIN)といったメンバーからなる7人の集団はまもなくメイン集団に吸収されてしまいます。
その直後にトマ、トム・ヴァンアスブロック(BEL/EF Education First – Drapac)、ホナタン・カストロビエホ(ESP/Team Sky)の3人が逃げはじめ、残り75km地点でメイン集団との差を1分以上に広げました。

残り71km地点でヴァンアスブロックが逃げ集団からこぼれ、先頭はトマとカストロビエホの2人に。
メイン集団は残り35kmでMovistarがぐっとペースを上げ、縦に分断されています。

残り21kmを過ぎて、いよいよアンドラ公国へ。
この時点で2人とメイン集団のタイム差はほぼ1分です。

トマとカストロビエホがメイン集団に吸収されたのは、残り17.5km。
そのまますぐ1級山岳・コリャ・デ・ラ・ラバッサ(Colle de la Rabassa)の上りが始まります。

コリャ・デ・ラ・ラバッサの上りでは遅れる選手が続出し、先頭集団は小さくなっていきます。
ヴィンチェンツォ・ニバリ(ITA/Bahrain Merida)もその一人。

残り13kmでナイロ・キンタナ(COL/Movistar)がアタック。
ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo)とジョージ・ベネット(NZL/Lotto NL Jumbo)が追い、今度はこの2人が前に出ます。
ベネットが離れたものの後ろからティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ)が猛追してきて、先頭は再び3人に。

ピノが残り11kmで先頭を牽き始め、ペースを上げます。
残り10kmを前にサイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT)がアタックし、ピノ集団に追いつきました。

キンタナが離れて先頭集団は3人になりますが、アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)のグループはサイモン・イェーツらとのタイム差を縮めることができません。
残り7kmを切ってウィルコ・ケルデルマン(NED/Team Sunweb)がアタック。
前から降りてきたキンタナはメカトラブルでバルベルデ集団から遅れます。

総合10位のトニー・ガロパン(FRA/AG2R)も前に出ますが、バルベルデグループからは追う人がいません。
キンタナがメイン集団に追いつくと少しタイム差は縮まったものの、サイモン・イェーツとは1分近く差が開きました。

残り5kmでキンタナがメイン集団から離れ、バルベルデのアシストがいない状態に。
その前方では残り3.7kmでピノが再度アタックしますが、失敗に終わります。

残り2.2kmでアレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)が前に。
エンリク・マス(ESP/Quick-Step)、リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac)、バルベルデが反応します。
次にマスがアタックするとバルベルデが遅れながらも食らいつきますが、次のロペスのアタックで完全に遅れました。

フラム・ルージュはサイモン・イェーツとピノが先頭で通過。
クライスヴァイクはフラム・ルージュの前で遅れました。

ピノがラスト数百mでアタックしてサイモン・イェーツを突き放し、ラゴス・デ・コバドンガの第15ステージに次ぐステージ2勝目を挙げました。

第19ステージ:ステージ順位

ピノが今大会2勝目。
いずれも山頂フィニッシュステージでの勝利でした。

  1. ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ):3h 42′ 05
  2. サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT):+ 00′ 05
  3. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo):+ 00′ 13
  4. リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac):+ 00′ 52
  5. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 00′ 52
  6. エンリク・マス(ESP/Quick-Step):+ 00′ 52
  7. ウィルコ・ケルデルマン(NED/Team Sunweb):+ 01′ 03
  8. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 01′ 12
  9. トニー・ガロパン(FRA/AG2R):+ 01′ 15
  10. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 01′ 49

7位のケルデルマンは、総合順位で1つ上にいるステージ15位のエマヌエル・ブッフマン(GER/BORA – hansgrohe)とのタイム差を、2分42秒差から1分23秒差にまで縮めました。

第19ステージ:総合順位

マイヨ・ロホと2位以下の差がぐっと広がりました。
ステージ3位のクライスヴァイクが総合でもジャンプアップし、2位のバルベルデから5位のロペスまでが1分以内にいるため、バルベルデの表彰台も明日までわかりません。

  1. サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT):76h 44′ 41
  2. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 01′ 38
  3. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo):+ 01′ 58
  4. エンリク・マス(ESP/Quick-Step):+ 02′ 15
  5. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 02′ 29
  6. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 04′ 01
  7. ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ):+ 05′ 22
  8. リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac):+ 05′ 29
  9. ヨン・イサギレ(ESP/Bahrain Merida):+ 06′ 30
  10. トニー・ガロパン(FRA/AG2R):+ 07′ 21

ルーカス・ポストルベルガー(AUT/BORA – hansgrohe)がDNS、ローレンス・デプルス(BEL/Quick-Step)がDNFでした。

第19ステージ:4賞ジャージ+4

コンビナーダはバルベルデからサイモン・イェーツへ。
しかし、第20ステージもロペスが繰り下げ着用します。

マイヨ・ロホ(総合首位):サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT)

マイヨ・ベルデ(ポイント賞):アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)

マイヨ・デ・ルナレス (山岳賞):トーマス・デヘント(BEL/Lotto Soudal)

マイヨ・ブランコ(コンビナーダ):サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT)

チーム優勝:Astana Pro Team

ステージ優勝:ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ)

敢闘賞:ホナタン・カストロビエホ(ESP/Team Sky)

新人賞:エンリク・マス(ESP/Quick-Step)※総合4位

敢闘賞はカストロビエホが獲得。
チーム優勝は第4ステージ以来のAstanaが1位に。

第20ステージ概要

今年のブエルタのすべてが決まるステージです。
TTステージを除いて今大会最短の97.3kmで、すべてアンドラ公国内を走ります。

  • スタート:アンドラ-エスカルデス・エンゴルダニ
  • フィニッシュ:コル・デ・ラ・ガリーナ-サントゥアリ・デ・カノリク
  • 総距離:97.3km
  • 中間スプリント地点:30.5km
  • 山岳:Coll de la Comella(2級)、Coll de Beixalís(1級)、Coll de Ordino(1級)、
    Coll de Beixalís(1級)、Coll de la Comella(3級)、Coll de la Gallina. Santuario de Canolich(超級)
  • ステージ:上級山岳※頂上フィニッシュ
  • 開始時刻:14:54(日本時間21:54)
  • 引用元:大会公式サイト内第20ステージコース紹介ページ

かなりわかりにくいので、線の重なりと色の変化でルートをわかりやすくしました。

マップ中央のコル・デ・コメーリャ(Coll de la Comella/2級・3級)と上から2番目のコル・デ・ベイクサリス(Coll de Beixalís/1級)は、ともに2回通過します。

97.3kmのコースに山岳が6つの、上りと下りしかないステージ。
単純計算で、16.2kmおきにカテゴリー山岳が登場します。

前半のコメーリャの平均勾配は8.7%で、フィニッシュの超級山岳・コル・デ・ラ・ガリーナ(Coll de la Gallina)と同じ。
スタートから10kmに満たないうちにふるい落としが始まるでしょう。

Coll de Beixalis(1級)

コル・デ・ベイクサリスの平均勾配は8%。
頂上付近でぐっと勾配が緩くなるものの、全体的に8%~10%近い勾配が7km近く続きます。

ベイクサリスを下ったあとは右折し、時計回りに進むように北上。

Coll de Ordino(1級)

コースマップ一番上の1級山岳・コル・ドルディーニョ(Coll de Ordino)。
平均勾配は7.1%で、9.8kmで700mを上り、本日の最高標高1,980m地点へ向かいます。

2級道路・CS-240を右折して主要道路・CG-2を南下しながら下ったあと、ラウンドアバウトを直進。
再び12.5km地点の道へ入り、2回目のベイクサリス登坂が始まります。

Coll de Beixalis(1級)

2回目のベイクサリス。
登坂ルートも1回目と同じで、緩やかな九十九折の道を上ります。

スタートへ戻るようにCS-101を進む途中で、2回目のコメーリャへ。
コル・デ・コメーリャのカテゴリーが2級と3級に分かれているのは、同じCS-101を逆走するから。
前半の2級山岳は下りより上りがきつく、後半の3級山岳は上りよりダウンヒルの難易度が上がります。

Coll de la Gallina(超級)

コメーリャの厳しいダウンヒルをクリアして左折すると、残すはフィニッシュ地点のコル・デ・ラ・ガリーナ-サントゥアリ・デ・カノリク(Coll de la Gallina. Santuario de Canolich)のみ。
3.5kmと短いものの平均勾配8.7%、最大勾配11%で、305mを上ります。

ラスト4kmからは細かい九十九折が16カ所。
フィニッシュラインが置かれるCS-111は道幅も広く整備されていますが、恐らくステージ優勝者は単独フィニッシュとなるでしょう。

第20ステージ展望

今回登場する6つの山岳が登場したステージが近年もありました。
2015年大会第11ステージです。
そのときは今回登場しない1級山岳2つを含む6つの山岳が登場し、今回より40kmほど長い138kmのステージでした。

ステージを制したのはミケル・ランダ(ESP/当時Astana、現Movistar)。
ランダはクラシカ・サンセバスチャンの落車による頸椎骨折でブエルタ欠場を余儀なくされたものの、このときのステージ2位で2015年大会総合優勝のファビオ・アル(ITA/当時Astana、現UAE-TeamEmirates)、同3位のイアン・ボスウェル(USA/当時Team Sky、現KATUSHA ALPECIN)は今大会も出場。

バルベルデ、クライスヴァイク、マス、ロペスの表彰台争いは熾烈

セーフティーリードではないものの、2位以下に1分30秒以上のタイム差をつけているサイモン・イェーツが表彰台を、さらに言えばマイヨ・ロホをキープする可能性は高くなっています。

上の表は、サイモン・イェーツからロペスまでのタイム差一覧です。
こうしてみると5位のロペスから3位のクライスヴァイクまでは31秒差で、4位のマスから2位のバルベルデまでは37秒差。

第19ステージ3位のクライスヴァイクと4位のウランが39秒差だったことからしても、バルベルデとクライスヴァイクが表彰台から落ちる可能性は十分あります。

ちなみに総合6位のキンタナはサイモン・イェーツから4分以上(ロペスから1分30秒以上)離れているので、トップ5に食い込むにはロペスが大ブレーキしない限りはステージ優勝や優勝者との同タイムフィニッシュが必要になるでしょう。

デヘント、マテ、モレマ、キングのモンターニャ争いの行方は?

第20ステージに登場するカテゴリー山岳は、登場順に2級、1級、1級、1級、3級、超級。
すべてを1位通過したときに獲得できる山岳ポイントは53 pts、最後の超級は総合勢に譲るとしても38 ptsです。

  1. トーマス・デヘント(BEL/Lotto Soudal):74 pts
  2. ルイスアンヘル・マテ(ESP/COFIDIS):64 pts
  3. バウケ・モレマ(NED/TREK-Segafread):60 pts
  4. ベンジャミン・キング(USA/Dimension Data):56 pts

現在モンターニャのデヘントと4位のキングのポイント差は18 pts。
デヘントがポイントを取りに来ることを考慮しても逆転は不可能ではありません。

1位のデヘントと2位のマテのポイント差が現時点で10 pts。
各カテゴリー山岳の獲得ポイント数と超級を総合勢に譲ることを考えても、3つある1級山岳の複数で先頭通過をすることが、マテやモレマ、キングが逆転するための必須条件になります。

デヘント自らポイントを取りに来ることはもちろん、ほかに逃げに乗ったLotto Soudalの選手がポイントを潰しに来ることも十分考えられるので、逃げ集団のメンバー編成にも要注目です。

最後に

きょうの第20ステージは、21:40からJSPORTSで中継!
明日のブログは23:15に更新します。

お見逃しなく!

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