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【Vuelta a España 2018】ETAPA17

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【Vuelta a España 2018】ETAPA17こんにちは、スポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

8/25~9/16までの間、グランツールの一つブエルタ・ア・エスパーニャVuelta a España)のコース紹介記事を毎日更新しています。
前日のレースの簡単な振り返りも行うので、レースを見逃した人はもちろん、レースを見た人もおさらいとしてご覧ください。

大会公式Twitterアカウント(@lavuelta)や公式アプリも要チェックです!

La Vuelta 2017, presented by ŠKODA

La Vuelta 2017, presented by ŠKODA

第16ステージを振り返り!

2回目の個人タイムトライアルとなった第16ステージを振り返りましょう!

【Vuelta a España 2018】ETAPA16

第16ステージ:レース展開

第16ステージは総合順位の低い順からスタート。
総合3位のナイロ・キンタナ(COL/Movistar)と2位のアレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)が並んでしまうため、キンタナと総合4位のミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana)の順番が入れ替わるのが唯一の例外です。
総合12位のウィルコ・ケルデルマン(NED/Team Sunweb)までは前の選手のスタートから1分後に、トニー・ガロパン(FRA/AG2R)以降の11人は2分後にスタートします。

最初にサンティリャーナ・デル・マル(Santillana del Mar)を発つのは、4時間20分06秒差で166位のマティアス・ブレンドレ(AUT/TREK-Segafread)。
ブレンドレは10km地点の第1計測地点トを13分11秒、21.4km地点の第2計測地点を29分16秒で通過し、トラレベーガ(Torrelavega)のフィニッシュ地点のタイムは40分16秒。
後続の選手はブレンドレのこのタイムを目標に32kmを走ることになります。

最初にブレンドレの記録を破ったのは、26番目にスタートしたキャスパー・アスグリーン(DEN/Quick-Step)。
4月から現チームに加入したWT1年目の選手で、グランツールは初出場。
現在総合6位のエンリク・マス(ESP/Quick-Step)と同じ1995年世代です。
ブレンドレの記録をを1分09秒上回る39分07秒をマークしました。

注目選手で最初にスタートしたのは、54番目のヴィクトール・カンペナールツ(BEL/Lotto Soudal)。
第1ステージ3位の選手です。
第1計測地点を30秒、第2計測ポイントを10秒アスグリーンより上回る走りを見せましたが、トラレベーガでは7秒アスグリーンから遅れて暫定2位でフィニッシュ。

アスグリーンの記録を破ったのは、第1ステージ7位のホナタン・カストロビエホ(ESP/Team Sky)。
下りでは84km/hの走りも見せ、アスグリーンを20秒上回りました。

カストロビエホが首位にいたのは、わずか2分50秒。
3分後にスタートした今ステージ優勝大本命のローハン・デニス(AUS/BMC)が50秒上回る37分57秒でトラレベーガへ。
第1中間計測地点は12分10秒、第2中間計測地点は27分05秒で通過しています。
総合優勝を目指すには38分切りが必須条件になりました。

デニス最大のライバルと目されるミハウ・クフィアトコフスキー(POL/Team Sky)がスタートしたのは、デニスから1時間16分後。
第1中間計測地点を4秒差、第2計測地点は37秒差で通過し(いずれも通過時点で暫定2位)、最後は51秒遅れの暫定4位でフィニッシュしました。

マイヨ・ロホのサイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT)がスタートしたのは、デニスのスタートから2時間近く経った日本時間24:02。
その前を走る総合上位勢の第1中間計測地点ではティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ)が24秒差の暫定6位で、マスが17秒差の暫定4位で通過。
そしてステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo)が第1中間計測地点でデニスを5秒上回る12分05秒の暫定トップに。

キンタナとロペスのコロンビア勢はクライスヴァイクから40秒遅れで、バルベルデは17秒遅れで第1中間計測地点を通過。
サイモン・イェーツはバルベルデから3秒遅れの暫定6位です。

第2中間計測地点でピノがデニスから1分30秒近くタイムを失う一方、マスは39秒差の暫定3位。
クライスヴァイクは中間計測地点間にデニスから29秒失い、24秒遅れの暫定2位で通過。
キンタナとロペスはデニスから1分30秒以上タイムを失い、クライスヴァイクは暫定3位に浮上しています。
バルベルデは1分03秒、サイモン・イェーツは48秒デニスから遅れて第2計測地点を通過し、マイヨ・ロホと2位の差がこの時点で15秒広がりました。

マスは39分フラットの暫定4位でフィニッシュ。
クライスヴァイク同様総合順位のアップが確実視されていますが、どこまでランクアップするかは後続次第。
そのクライスヴァイクはクフィアトコフスキーと同タイムの暫定5位でフィニッシュラインを通過しています。

キンタナは40分07秒で、ロペスはキンタナから9秒遅れでフィニッシュ。
バルベルデは1分35秒遅れの暫定14位。
サイモン・イェーツがフィニッシュラインを通過したのは、バルベルデから1分53秒後。
ここでデニスの今大会のITTステージ制覇が決まりました。

第16ステージ:ステージ順位

下馬評通り、デニスが文句なしのステージ優勝。
2位以下に50秒差をつける異次元の走りを見せました。

その一方、2位のジョセフ・ロスコフ(USA/BMC)から10位のアスグリーンまでは20秒。
ペダル一漕ぎが順位を左右するステージになりました。

  1. ローハン・デニス(AUS/BMC):37′ 57
  2. ジョセフ・ロスコフ(USA/BMC):+ 00′ 50
  3. ホナタン・カストロビエホ(ESP/Team Sky):+ 00′ 50
  4. ミハウ・クフィアトコフスキー(POL/Team Sky):+ 00′ 51
  5. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo):+ 00′ 51
  6. エンリク・マス(ESP/Quick-Step):+ 01′ 03
  7. ネルソン・オリベイラ(POR/Movistar):+ 01′ 05
  8. ローレンス・デプルス(BEL/Quick-Step) :+ 01′ 07
  9. シモン・ゲシュケ(GER/Team Sunweb):+ 01′ 10
  10. キャスパー・アスグリーン(DEN/Quick-Step):+ 01′ 10

総合勢ではクライスヴァイクとマスが大健闘。
逆に第15ステージ終了時総合10位のエマヌエル・ブッフマン(GER/BORA – hansgrohe)は3分01秒遅れの42位に沈んでいます。

第16ステージ:総合順位

総合勢はサイモン・イェーツとバルベルデの差が33秒に開いたほか、クライスヴァイクとマスが順位を上げてキンタナとロペスが順位を落としました。
下位勢ではヨン・イサギレ(ESP/Bahrain Merida)とリゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac)が順位を入れ替え、総合11位だったトニー・ガロパン(FRA/AG2R)がトップ10に再浮上しています。

  1. サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT):64h 52′ 58
  2. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 00′ 33
  3. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo):+ 00′ 52
  4. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 01′ 15
  5. エンリク・マス(ESP/Quick-Step):+ 01′ 30
  6. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 01′ 34
  7. ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ):+ 02′ 53
  8. ヨン・イサギレ(ESP/Bahrain Merida):+ 03′ 04
  9. リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac):+ 03′ 15
  10. トニー・ガロパン(FRA/AG2R):+ 04′ 43

総合11位のブッフマンと10位のガロパンのタイム差はたったの5秒。
総合トップ10をめぐる争いからも目が離せません。

ニコーラ・コンチ(ITA/TREK-Segafread)がDNSです。

第16ステージ:4賞ジャージ+4

4賞ジャージに変動はありません。
チームはステージワン・ツーと11位のディラン・トゥーンス(BEL)を擁するBMCが、今大会4回目のステージ優勝です。

マイヨ・ロホ(総合首位):サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT)

マイヨ・ベルデ(ポイント賞):アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)

マイヨ・デ・ルナレス (山岳賞):ルイスアンヘル・マテ(ESP/COFIDIS)

マイヨ・ブランコ(コンビナーダ):アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)

チーム優勝:BMC Racing Team

ステージ優勝:ローハン・デニス(AUS/BMC)

敢闘賞:ローハン・デニス(AUS/BMC)

新人賞:エンリク・マス(ESP/Quick-Step)※総合5位

デニスは世界選手権に備えて第17ステージの未出走を宣言しているため、第17ステージの敢闘賞ゼッケンは該当者なしとなります。

新人賞はロペスからマスに再度逆転していますが、2人のタイム差は4秒差で、まだまだ勝負の行方は分かりません。
コンビナーダの繰り下げ着用は引き続きロペスが担当します。

第17ステージ概要

157kmと短めのステージですが、ラスト20kmで3つの山岳が登場します。

  • スタート:ゲチョ
  • フィニッシュ:バルコン・デ・ビスカヤ
  • 総距離:157.0km
  • 中間スプリント地点:48.7km
  • 山岳:Alto de la Arboleda(3級)、Alto de San Juan de Gaztelugatxe(3級)、Alto del Balcón de Bizkaia(2級)、
    Alto de Santa Eufemia(3級)、Alto de Gontzegaraine(3級)、Alto del Balcón de Bizkaia(1級)
  • ステージ:中級山岳※頂上フィニッシュ
  • 開始時刻:13:26(日本時間20:26)
  • 引用元:大会公式サイト内第17ステージコース紹介ページ

最初と最後に1周回るようなコースレイアウトになっているステージです。
どちらも時計回りに周って元のコースに合流します。

標高10mの港町・ゲチョ(Getxo)を出発し、10km地点から3級山岳・アルト・デ・ラ・アルボレダ(Alto de la Arboleda)への上りが開始。
48.7km地点にあるバスク最大の都市・ビルバオ(Bilbao)の中間スプリントポイント通過後はカテゴリーのない山を上ります。

そのまま北上し、コース後半に入ったところでアルト・デ・サン・ホアン・デ・ガステルガチェ(Alto de San Juan de Gaztelugatxe)へ。
ガステルガチェ通過後は再び標高数十mのコースを進み、ラスト50kmでは4つの山岳を上らなくてはいけません。

最初に通過するのは今回唯一の2級山岳・アルト・デル・バルコン・デ・ビスカヤ(Alto del Balcón de Bizkaia)。
ここからはほぼ10km~15km間隔で山岳ポイントを通過します。

136.2km地点のアルト・デ・サンタ・エウフェミア(Alto de Santa Eufemia)、147.1km地点のアルト・デ・ゴンチェガライン(Alto de Gontzegaraine)は平均勾配4%~5%の3級山岳です。

Alto del Balcón de Bizkaia(1級)

ラスト7.4kmで登場するのが、1級山岳のアルト・デル・バルコン・デ・ビスカヤ。
先ほどの2級山岳とは登坂路が違うので、カテゴリーも1級になっています。

平均勾配9.7%、最大勾配23.83%と、ジロ・デ・イタリアのモンテ・ゾンコラン(Monte Zoncolan/22%)、ラ・フレッシュ・ワロンヌのユイの壁(Mur de Huy/26%)、ブエルタのアングリル(L’Angliru/23.5%)ロードレース界きっての激坂とも引けをとらない激坂です。

フィニッシュラインも勾配17%台ときつく、マドリードでマイヨ・ロホを着る選手の目星がほぼつくでしょう。

第17ステージ展望

”中級山岳”ステージです。

第2週同様、最初のカテゴリー山岳(アルト・デ・ラ・アルボレダ)を利用した逃げ集団の形成が活発になりそうな予感。
翌第18ステージはカテゴリー山岳なしの、総合勢にとってはタイム差がつかない体力温存移動ステージになる予定なので、少しでも差を縮めたい総合勢にも動きが見られそうです。

総合勢だと、特にバスク出身のヨンは地元ステージの勝利で11秒前にいるピノを逆転したいところ。
兄のゴルカ・イサギレ(ESP/Bahrain Merida)のステージ序盤からの動きにも注目です。

フィニッシュ20km手前の3級山岳・アルト・デ・サンタ・エウフェミアを含めた前半4つのカテゴリー山岳をすべて先頭通過したときの獲得山岳ポイントは14 pts。
山岳賞2位のトーマス・デヘント(BEL/Lotto Soudal)、3位のベンジャミン・キング(USA/Dimension Data)、4位のバウケ・モレマ(NED/TREK-Segafread)はモンターニャ射程圏内です(※モレマはマテとポイント数が並びます)。

第18ステージはカテゴリー山岳なし、第19ステージはフィニッシュの1級のみで山岳ポイントが稼げないステージが2日続くので、取れるポイントは取りに来るでしょう。
もちろんマテもここまでキープしたモンターニャを守り通すつもりで逃げに乗ることが予想されます。
山岳賞上位4選手はアクチュアル・スタート直後から逃げ集団形成に向けたアタックに参加するはずなので、彼らの動向には目を向けておきましょう。

総合争いはもちろん、山岳賞争いも熱い戦いが見られるステージになりそうです。

最後に

きょうの第17ステージは、19:55からJSPORTSで中継!
いつもより放送開始時間が早いので、お気を付けください。

明日のブログは19:08に更新します。

お見逃しなく!