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【Vuelta a España 2018】ETAPA16

【Vuelta a España 2018】ETAPA16

【Vuelta a España 2018】ETAPA16こんにちは、スポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

8/25~9/16までの間、グランツールの一つブエルタ・ア・エスパーニャVuelta a España)のコース紹介記事を毎日更新しています。
前日のレースの簡単な振り返りも行うので、レースを見逃した人はもちろん、レースを見た人もおさらいとしてご覧ください。

大会公式Twitterアカウント(@lavuelta)や公式アプリも要チェックです!

La Vuelta 2017, presented by ŠKODA

La Vuelta 2017, presented by ŠKODA

第15ステージを振り返り!

山頂フィニッシュ3連戦最終日のレースを振り返りましょう!

【Vuelta a España 2018】ETAPA15

第15ステージ:レース展開

第15ステージも多くの選手が逃げ集団を形成しようと前へ。
11km地点を過ぎたところでマイク・トゥニセン(NED/Team Sunweb)が前に出るものの数kmで吸収。
トゥニセンの吸収後、第14ステージ敢闘賞のミハウ・クフィアトコフスキー(POL/Team Sky)がこの日も前に出ます。

20km地点の3級山岳・アルト・デ・サント・エミリアーノ(Alto de Santo Emiliano)の上りでラファル・マイカ(POL/BORA – hansgrohe)がアタックし、サント・エミリアーノを3位通過。
先頭通過はマイカの後にクフィアトコフスキーに合流し、第14ステージでも山岳ポイント25ポイントを荒稼ぎしたトーマス・デヘント(BEL/Lotto Soudal)。
2位はクフィアトコフスキーです。

その後大人数によるアタック合戦が何度も繰り広げられましたが、最終的なこの日の逃げ集団は12人。
第14ステージだけで7分以上遅れ、自身の総合争いが終わったジョージ・ベネット(NZL/Lotto NL Jumbo)を含めたメンバーで形成。
逃げ集団の常連の選手が揃いました。

  • イヴァン・ガルシア(ESP/Bahrain Merida)
  • ニコラス・ロッシュ(IRE/BMC)
  • イマノル・エルビティ(EPS/Movistar)
  • ベンジャミン・キング(USA/Dimension Data)
  • ピエール・ローラン(FRA/EF Education First – Drapac)
  • ダニー・ファン・ポッペル(NED/Lotto NL Jumbo)
  • タオ・ゲオゲガンハート(GBR/Team Sky)
  • バウケ・モレマ(NED/TREK-Segafread)
  • ファビオ・フェリーネ(ITA/TREK-Segafread)
  • ヴァレリオ・コンティ(ITA/UAE-TeamEmirates)
  • ニコラス・シュルツ(AUS/Caja Rural-RGA)

メイン集団の30秒後方では、ペテル・サガン(SVK/BORA – hansgrohe)とエリア・ヴィヴィアーニ(ITA/Quick-Step)が早くも遅れ始めます。
逃げ集団は最初の1時間を43.5km/hで走り、メイン集団とのタイム差を3分以上に広げました。
さらにタイム差は広がり、Mitchelton-Scottが牽くメイン集団と逃げ集団のタイム差は、残り100kmを逃げ集団が迎えたところで5分近くに。

コースの後半に差し掛かったところで1級山岳・ミラドール・デル・フィト(Mirador del Fito)への上りが始まると、6分近くあったタイム差が縮まり始めます。
Mitchelton-Scottに代わってAstanaが集団を牽き始め、集団から脱落する選手も。
第2ステージからモンターニャを守り続けているルイスアンヘル・マテ(ESP/COFIDIS)もその一人です。

ミラドール・デル・フィトを先頭通過したモレマがダウンヒルを利用して単独アタック。
下りに入って4kmで後続の11人との差を20秒以上広げました。
メイン集団がミラドール・デル・フィトの山頂に到達した時点で、モレマとのタイム差は3分40秒。

モレマは残り70kmで追走集団に吸収され、再び先頭は12人に。
残り50kmを切るとタイム差は逆に広がって4分前後になりました。

逃げ集団が2回目のミラドール・デル・フィトに入ると、AstanaとMitchelton-Scottが牽くメイン集団とのタイム差は約3分に。
2回目のミラドール・デル・フィトは、キング、モレマ、ベネットの順で通過しています。
この上りでファン・ポッペルが集団から遅れました。
中間スプリントのカンガス・デ・オニス(Cangas de Onís)へ向かう途中でロッシュが逃げ集団から遅れ、前の10人が残り36kmを迎えたところで27秒離されています。

残り32kmでモレマとガルシアが2人で飛び出し、ほかの8人を置き去りにします。
その後方ではファン・ポッペルがメイン集団に吸収され、逃げは11人に。
この時点でメイン集団と単独11位のロッシュとのタイム差は約2分30秒、モレマとガルシアからは約3分の差があります。

ラスト30kmを切り、ベネットがモレマとガルシアに合流。
後ろからロッシュを7人も見え、10人の集団に。
合流するとゲオゲガンハートが出てペースを上げ、メイン集団のタイム差は3分以上に広がりました。

アレクサンドル・ジェニエス(FRA/AG2R)とクフィアトコフスキーが落車。
ジェニエスは起き上がりましたが、クフィアトコフスキーは起き上がれません。
残り30kmを切ったところで、Astanaが牽くメイン集団にロッシュが吸収されました。

ラスト20km手前でガルシアが飛び出して単独先頭に。
ガルシアが単独先頭をキープしたまま、ラスト11.7kmからいよいよ超級山岳・ラゴス・デ・コバドンガ(Lagos de Covadonga)への登坂がスタート。
この時点でモレマを吸収した追走9人とのタイム差は1分02秒、メイン集団とのタイム差は2分28秒です。

メイン集団はAstanaを先頭にコバドンガの上りへ。
上り始めすぐから遅れる選手も現れ、逃げ集団はコンティ、ローラン、ベネットを残してメイン集団に吸収されます。
総合勢ではトニー・ガロパン(FRA/AG2R)とウィルコ・ケルデルマン(NED/Team Sunweb)が遅れました。

ガルシアが残り10kmに到達した時点で、メイン集団との差は1分15秒。
メイン集団がガルシア以外の逃げを吸収してから一気にペースアップし、残り8.5kmをガルシアが通過する時点で30秒を切ります。
残り8kmでAstanaが牽く15人のグループにガルシアは吸収されました。

残り7.5kmでここまでアシストに牽いてもらっていたミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana)が自ら前に。
ナイロ・キンタナ(COL)、リチャル・カラパス(ECU)、アレハンドロ・バルベルデ(ESP)のMovistar3人を先頭に後方の選手も追走します。
最後はキンタナがペースを上げて追いつきました。

先頭の総合上位勢からはリゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac)が遅れます。
その前方ではティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ)がアタックして単独先頭に。
後ろはピノを追いかけませんでしたが、残り6kmでサイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT)が追走。

サイモン・イェーツに置いて行かれた形のロペス、キンタナ、バルベルデ、エンリク・マス(ESP/Quick-Step)、ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo)は再びサイモン・イェーツに合流。
残り5kmでもう一度ロペスがアタックし、ピノを追いかけます。
三度合流した集団からはマスとサイモン・イェーツがアタック。
バルベルデとクライスヴァイクがキンタナとロペスから離されました。

サイモン・イェーツとマス、キンタナ、ロペスは再度合流。
下りを利用してロペスが3度目のアタックをしましたが、失敗に終わりました。
さらにもう一度ロペスがアタックし、差を広げます。
サイモン・イェーツのグループには後ろからバルベルデが合流し、4人がピノとロペスを追走する形に。

フラム・ルージュはピノとロペスが単独で、後方がクライスヴァイクも含めた5人の集団で通過。
「下りに入るときには優勝する選手が先頭に」という近年のコバドンガの傾向を踏襲した形でピノがステージ優勝。

第15ステージ:ステージ順位

総合トップ10の顔ぶれがそのままステージトップ10に。

  1. ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ):5h 01′ 49
  2. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 00′ 32
  3. サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT):+ 00′ 30
  4. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 00′ 32
  5. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo):+ 00′ 32
  6. エンリク・マス(ESP/Quick-Step):+ 00′ 34
  7. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 00′ 34
  8. リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac):+ 01′ 25
  9. エマヌエル・ブッフマン(GER/BORA – hansgrohe):+ 01′ 33
  10. ヨン・イサギレ(ESP/Bahrain Merida):+ 01′ 49

ピノはジロ・デ・イタリアでステージ1勝(2017年第20ステージ)、ツール・ド・フランスでステージ2勝(2012年第8ステージ、2015年第20ステージ)しています。
ブエルタのステージ優勝は初めてで、これで全グランツールでのステージ優勝を達成しました。

第15ステージ:総合順位

サイモン・イェーツが2回目の休息日もマイヨ・ロホを着用したまま迎えます。

  1. サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT):64h 13′ 33
  2. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 00′ 26
  3. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 00′ 33
  4. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 00′ 43
  5. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo):+ 01′ 29
  6. エンリク・マス(ESP/Quick-Step):+ 01′ 55
  7. ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ):+ 02′ 10
  8. リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac):+ 02′ 27
  9. ヨン・イサギレ(ESP/Bahrain Merida):+ 03′ 03
  10. エマヌエル・ブッフマン(GER/BORA – hansgrohe):+ 03′ 15

第14ステージ終了時点で総合9位だったガロパンは総合11位にランクダウン。
総合10位のブッフマンからは1分以上離れています。

第15ステージ:4賞ジャージ+4

4賞ジャージはそのままですが、コンビナーダを代理着用するロペスが、バルベルデと同点2位にランクアップ。

マイヨ・ロホ(総合首位):サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT)

マイヨ・ベルデ(ポイント賞):アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)

マイヨ・デ・ルナレス (山岳賞):ルイスアンヘル・マテ(ESP/COFIDIS)

マイヨ・ブランコ(コンビナーダ):アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)

チーム優勝:Mitchelton-SCOTT

ステージ優勝:ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ)

敢闘賞:バウケ・モレマ(NED/TREK-Segafread)

新人賞:ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana)※総合4位

モレマは第5ステージ、第11ステージに続いて今大会3回目の敢闘賞です。

第16ステージ概要

第16ステージは、スペイン南部の街・マラガ(Málaga)の第1ステージ以来の個人タイムトライアルです。

  • スタート:サンティリャーナ・デル・マル
  • フィニッシュ:トラレベーガ
  • 総距離:32.0km
  • 中間スプリント地点:なし
  • 山岳:なし
  • ステージ:個人タイムトライアル
  • 開始時刻:14:06(日本時間21:06)
  • 引用元:大会公式サイト内第16ステージコース紹介ページ

マラガからずっと北上したところにあるスペイン北部の街・サンティリャーナ・デル・マル(Santillana del Mar)を出発。
最短ルートでは南東に10km行かずに到着するトラレベーガ(Torrelavega)へ、反時計回りに迂回する32kmです。

ちなみにトラレベーガは、2000年~2008年のブエルタで合計7勝をあげたスプリンターのオスカル・フレイレ(ESP)の出身地として知られています。


標高差は120mほどですが、TTらしく急勾配なところはありません。

ラスト5km地点には下って入りますが、あとはいたって平坦。

最後は陸上競技場やフットサルコートの周りの道を通ってフィニッシュ。
この道はやや狭く、タイムの速い選手が前方の選手を追い抜くときは注意が必要です。

第16ステージ展望

今大会第1ステージのITTの結果を一度振り返ってみましょう。

  1. ローハン・デニス(AUS/BMC):09’40”
  2. ミハウ・クフィアトコフスキー(POL/Team Sky):+00’06
  3. ヴィクトール・カンペナールツ(BEL/Lotto Soudal):+00’07
  4. ネルソン・オリベイラ(POR/Movistar):+00’17
  5. ディラン・ファンバールレ(NED/Team Sky):+00’20
  6. ホナタン・カストロビエホ(ESP/Team Sky):+00’21
  7. アレッサンドロ・デマルキ(ITA/BMC):+00’21
  8. シモン・ゲシュケ(GER/Team Sunweb):+00’21
  9. ヨン・イサギレ(ESP/Bahrain Merida):+00’22
  10. ウィルコ・ケルデルマン(NED/Team Sunweb):+00’22

現時点の総合トップ10ではヨンが唯一ランクインしています。

ちなみに第2週終了時点でのトップ10の第1ステージの結果(ヨンを除く)はこちら。

  1. サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT):+ 00′ 29(ステージ30位)
  2. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 00′ 24(ステージ16位)
  3. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 00′ 30(ステージ34位)
  4. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 00′ 35(ステージ44位)
  5. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo):+ 00′ 29(ステージ28位)
  6. エンリク・マス(ESP/Quick-Step):+ 00′ 34(ステージ40位)
  7. ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ):+ 00′ 40(ステージ63位)
  8. リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac):+ 00′ 45(ステージ80位)
  9. エマヌエル・ブッフマン(GER/BORA – hansgrohe):+ 00′ 29(ステージ25位)

バルベルデからウランまで21秒の中にひしめき合っています。
とはいえ、バルベルデと第1ステージ9位のヨンも2秒しか変わりません。

ステージ優勝はローハン・デニス(AUS/BMC)らTTスペシャリストが持っていくと思われますが、総合勢のタイムトライアルの実績としてはヨンが突出しています。
第1ステージと第16ステージの距離は4倍なので、単純計算ではウランはヨンに1分32秒離される計算です。

休息日明けのコンディションにもよりますが、バルベルデなど比較的ITTが得意な選手はタイム差をつけておきたいステージになります。

最後に

きょうの第16ステージは、23:00からJSPORTSで中継!
明日のブログは19:26に更新します。

お見逃しなく!

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