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【Vuelta a España 2018】Descanso2

【Vuelta a España 2018】Descanso2

【Vuelta a España 2018】Descanso2こんにちは、スポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

8/25~9/16までの間、グランツールの一つブエルタ・ア・エスパーニャVuelta a España)のコース紹介記事を毎日更新しています。
前日のレースの簡単な振り返りも行うので、レースを見逃した人はもちろん、レースを見た人もおさらいとしてご覧ください。

きょうは休息日なので、第2週(第10ステージ~第15ステージ)のまとめ記事をお届けします。

大会公式Twitterアカウント(@lavuelta)や公式アプリも要チェックです!

La Vuelta 2017, presented by ŠKODA

La Vuelta 2017, presented by ŠKODA

ブエルタ・ア・エスパーニャ2018 第2週 記事まとめ

休息日を区切りにしてまとめています。

最終日のマドリードまで、残すは727.7kmです。

第10ステージ(9/3)~第15ステージ(9/9)

休息日

【Vuelta a España 2018】Descanso1

第10ステージ:サラマンカ-VIIIセンテナリオ・ウニバシダド・デ・サラマンカ~フェルモセリェ-ベルミージョ・デ・サヤゴ/平坦/177.0km

【Vuelta a España 2018】ETAPA10

集団スプリントは、第3ステージ以来のステージ2勝をあげたエリア・ヴィヴィアーニ(ITA/Quick-Step)が優勝。
プントスは2ポイント差でトップのペテル・サガン(SVK/BORA – hansgrohe)が着用することに。
この日はなぜか選手のパンクが相次ぎました。

第11ステージ:モンブエイ~リベイラ・サクラ-ルイントラ/中級山岳/207.8km

【Vuelta a España 2018】ETAPA11

ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ)を含む19人の逃げ集団ができたステージ。
ステージ優勝のアレッサンドロ・デマルキ(ITA)含む3人がトップ10に入ったBMCがチーム優勝も獲得しました。
アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)がプントスをサガンから取り返しています。

第12ステージ:モンドニェード~ファーロ・デ・エスタカ・デ・バレス-マニョン/中級山岳/181.1km

【Vuelta a España 2018】ETAPA12

またまた18人の大集団が逃げたステージ。
2人が横並びになるのがやっとのラストでアレクサンドル・ジェニエス(FRA/AG2R)がディラン・ファンバールレ(NED/Team Sky)にスプリント勝負で競り勝ちました。
第11ステージ終了時点で総合22位で、逃げ集団にいたヘスス・エラダ(ESP/COFIDIS)がマイヨ・ロホを獲得。

第13ステージ:カンダス-カレーニョ~バレ・デ・サベーロ-ラ・カンペロナ/上級山岳/174.8km

【Vuelta a España 2018】ETAPA13

さらに大人数の32人による逃げ集団ができた山頂フィニッシュ3連戦の初日。
プロ3年目のオスカル・ロドリゲス(ESP/Euskadi)がラファル・マイカ(POL/BORA – hansgrohe)らを追い抜いてラ・カンペロナでステージ優勝。
記念すべきプロ初勝利をグランツールで達成しました。

第14ステージ:システィエルナ~レス・プラエレス・ナバ/上級山岳/171.0km

【Vuelta a España 2018】ETAPA14

逃げ集団による逃げ切り成功が続いていましたが、山頂フィニッシュらしい総合勢の争いがようやく登場。
総合2位だったサイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT)がステージ優勝し、マイヨ・ロホを再び獲得しました。
ヘスス・エラダは総合17位に順位を落としています。

第15ステージ:リベラ・デ・アリバ~ラゴス・デ・コバドンガ-センテナリオス2018/上級山岳/178.2km

【Vuelta a España 2018】ETAPA15

総合争いから脱落したジョージ・ベネット(NZL/Lotto NL Jumbo)が逃げ集団に加わったステージ。
ピノがブエルタ初のステージ優勝を飾りました。
バウケ・モレマ(NED/TREK-Segafread)が第11ステージ以来の、今大会3回目の敢闘賞を獲得しています。

第2週:総合順位

第1休息日からの変化としては、総合6位だったトニー・ガロパン(FRA/AG2R)が総合11位に、総合10位だったベネットが総合22位に落ちています。
反対に総合12位だったエンリク・マス(ESP/Quick-Step)が6位に、16位だったピノが7位にランクアップ。

  1. サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT):64h 13′ 33
  2. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 00′ 26
  3. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 00′ 33
  4. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 00′ 43
  5. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo):+ 01′ 29
  6. エンリク・マス(ESP/Quick-Step):+ 01′ 55
  7. ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ):+ 02′ 10
  8. リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac):+ 02′ 27
  9. ヨン・イサギレ(ESP/Bahrain Merida):+ 03′ 03
  10. エマヌエル・ブッフマン(GER/BORA – hansgrohe):+ 03′ 15

第1週は第8ステージでDNSのマウリツ・ラメルティンク(NED/KATUSHA ALPECIN)を除く175名が完走しました。
第2週開始前にダニエル・マーティン(IRE/UAE-TeamEmirates)が出産に立ち会うためにスペインを後にしましたが、ほかには次の選手がリタイアしています。

  • シモーネ・ペティッリ(ITA/UAE-TeamEmirates):第10ステージDNF
  • アレクシー・グジャール(FRA/AG2R):第11ステージDNF
  • ゲオルグ・プライドラー(AUT/Groupama-FDJ):第11ステージDNF
  • ナセル・ブアニ(FRA/COFIDIS):第11ステージDNF
  • ホセ・ゴンサルヴェス(POR/KATUSHA ALPECIN):第13ステージDNF
  • パヴェル・シヴァコフ(RUS/Team Sky):第14ステージDNF
  • ディラン・ファンバールレ(NED/Team Sky):第14ステージDNS
  • ビヨルフ・ランブレヒト(BEL/Lotto Soudal):第15ステージDNS

第2休息日時点でのリタイアは10名で、第16ステージは166名の選手が出走予定です。

第2週:4賞ジャージ+4

チーム優勝以外の顔ぶれは第1週と変わらず。
第1休息日の時点ではLotto NL Jumboがチーム総合では首位でした。

マイヨ・ロホ(総合首位):サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT)

マイヨ・ベルデ(ポイント賞):アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)

マイヨ・デ・ルナレス (山岳賞):ルイスアンヘル・マテ(ESP/COFIDIS)

マイヨ・ブランコ(コンビナーダ):アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)

チーム優勝:Bahrain Merida

新人賞:ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana)※総合4位

ここから先は、各賞の現時点でのトップ5を比較し、マドリードでの結果を占いたいと思います。

マイヨ・ロホ

ここでは省略しますが、10位のブッフマンまでのタイム差は3分15秒。

  1. サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT):64h 13′ 33
  2. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 00′ 26
  3. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 00′ 33
  4. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 00′ 43
  5. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo):+ 01′ 29

昨年はこの時点で首位のクリストファー・フルーム(GBR/Team Sky)と2位以降の差が1分以上あり、10位の選手との差は5分22秒。
休息日明けのタイムトライアルでフルームがさらに総合優勝を手繰り寄せました。

第2休息日とマドリードのトップ10の顔ぶれは、昨年は8/10が同じ選手。
5位だったエステバン・チャベス(COL/当時Orica–Scott、現Mitchelton-Scott)が11位へ、7位だったファビオ・アル(ITA/当時Astana、現UAE-TeamEmirates)が13位へ。
反対に12位だったクライスヴァイクが9位へ、13位だったティージェイ・ヴァンガーデレン(USA/BMC)が10位へ順位を上げています。

ヴァンガーデレンの第2休息日時点でのタイム差は8分16秒で、今大会でいえば総合14位のアル(8分19秒)がほぼ同タイム。
総合15位以降は10分以上タイム差がついているので、アルまでの14人によるトップ10争いにも注目です。

マイヨ・ロホの鍵はキンタナとバルベルデ

今大会の現時点でトップ10に2人の選手を送り込んでいるのはMovistarのみ。
2位のバルベルデと3位のキンタナです。

本人たちも「キンタナがエース」と開幕前から口をそろえていましたが、現状では7秒差ではあるもののバルベルデが上位につけています。
バルベルデの場合、サイモン・イェーツと最後にそろって参加したグランツール(2016年ブエルタ)の第16ステージのITT(39km)では55秒サイモン・イェーツに差をつけていました。
(※2017年ツールはバルベルデが第1ステージDNFでITTの記録が残っていないため、カウントしていません)

もちろんサイモン・イェーツは今年急成長を遂げている選手なのでタイム差は少なくなると思いますが、26秒差ならバルベルデが第16ステージで逆転する可能性も。
たとえ逆転しなくても、サイモン・イェーツやほかの上位陣にとってはMovistarのダブルエースが揃って表彰台圏内に残っているだけでもプレッシャーになります。

苦しいときは支えあい、いざとなったら自分からしかけられるMovistarの2人。
マドリードのマイヨ・ロホが決まる第3週、彼らは間違いなく最重要チェックの選手です。

マイヨ・ベルデ

中間スプリントポイントとフィニッシュ地点の通過順で与えられるポイントの合計が一番多い選手に贈られるのがプントス。

  1. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):115 pts
  2. ペテル・サガン(SVK/BORA – hansgrohe):83 pts
  3. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):71 pts
  4. ベンジャミン・キング(USA/Dimension Data):69 pts
  5. ディラン・トゥーンス(BEL/BMC):68 pts

本命はやはり現在トップのバルベルデ。
バルベルデは2012年、2013年、2016年にもプントスを獲得しているものの、第1週からキープしているのは今回のみ。

対抗馬はサガンではなく、山岳ステージのフィニッシュ地点のポイントを狙えるロペス。
サガンは今大会ステージ未勝で、山頂フィニッシュをあと3回残す現時点でバルベルデに30pts 差をつけられています。
第2週の結果を踏襲すれば、山岳ステージでロペスに逆転を許すほどの差をバルベルデがつけられることは考えにくいでしょう。

また、第18ステージや第21ステージのようなスプリントステージはバルベルデが有利。
2013年を除く2回は、マドリードでホアキン・ロドリゲス(ESP/当時Team Katusha)を逆転してポイント賞を獲得しています。

今回はバルベルデが逃げ切るなら150 pts前後に、ロペスが山岳ステージを複数勝利すれば130 ptsあたりで決まりそうです。

マイヨ・デ・ルナデス

カテゴリー山岳の山頂の通過順で与えられるポイントの合計が一番多い選手に贈られるのがモンターニャ。
逃げ常連のメンバーたちが名前を連ねていますが、総合上位勢最上位は6位ロペスの25 ptsです。

  1. ルイスアンヘル・マテ(ESP/COFIDIS):64 pts
  2. トーマス・デヘント(BEL/Lotto Soudal):57 pts
  3. ベンジャミン・キング(USA/Dimension Data):56 pts
  4. バウケ・モレマ(NED/TREK-Segafread):50 pts
  5. ピエール・ローラン(FRA/EF Education First – Drapac):31 pts

総合トップ10に入った選手が山岳賞を受賞したのは、直近10年では2008年のみ(総合8位)。
上級カテゴリーの山頂フィニッシュで大量ポイントを稼ぐよりは、逃げに乗って3級や2級の山岳ポイントを積み重ねる選手が山岳賞を獲得する傾向にあります。
昨年4賞で唯一フルームが獲得できなかったのはこの山岳賞でした。

第2週はデヘントが猛追し、マテまで7 ptsに。
その一方で第2週後半は苦しい戦いとなったマテは、第1週から4 ptsしか稼げていません。

第2週の逃げ集団は、山岳ポイントを先頭通過しようとするデヘントに対して比較的寛容でした。
しかし、デヘントから4位のモレマまでは僅差で、上位4人の誰がモンターニャを獲得してもおかしくはありません。

いままでデヘントの先頭通過を容認してきたキングやモレマも、山岳賞が手に届くところにいれば今まで通りの寛容さではいられないでしょう。
2010年以降50~60 pts台で勝負がつくことが多い山岳賞ですが、今大会は2015年の82 pts以来の高水準での戦いになりそうです。

マイヨ・ブランコ

総合順位とポイント賞順位、山岳賞順位の3つを合計し、合計値が最も少ない選手が選ばれるのがコンビナーダ。
現在は13ポイントに2選手が並んでいますが、総合順位が上位のバルベルデがコンビナーダを第7ステージからキープしています。

()内は左から総合順位、ポイント賞順位、山岳賞順位です。

  1. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar:13 pts(2 + 1 + 10)
  2. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):13 pts(4 + 3 + 6)
  3. サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT):16 pts(1 + 7 + 8)
  4. ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ):22 pts(7 + 8 + 7)
  5. ベンジャミン・キング(USA/Dimension Data):32 pts(25 + 4 + 3)

驚くべきは第5位のキングで、総合25位ながらプントスとモンターニャでトップ5に入っているのでランクインしています。
ここからキングがコンビナーダを獲得できるほど総合順位が上昇するとは考えにくいでしょう。

最近は総合優勝または2位の選手がコンビナーダを獲得しています。
今大会も例年の流れに従うのであれば、総合2位かつポイント賞1位のバルベルデはかなりの有力候補。
しかし裏を返せば、バルベルデがコンビナーダを確実にする方法は、マイヨ・ロホ獲得と山岳賞の順位を上げることの2つしかないということ。

それを考えると、総合4位、ポイント賞3位、山岳賞6位のロペスのほうが順位を上げる余地はあります。
ポイント賞と山岳賞の5、6位以降は 数pts差の接戦で、サイモン・イェーツやピノにも可能性は十分あるといえるでしょう。

チーム優勝

各チームは毎ステージ自チームの上位3選手のタイムを集計し、合計タイムが一番少ないチームに贈られるチーム優勝。
現在は1位と2位、4位と5位が接戦です。

  1. Bahrain Merida:192h 48′ 14
  2. Movistar:+ 03′ 13
  3. BORA – hansgrohe:+ 27′ 23
  4. Team Sky:+ 36′ 32
  5. Lotto NL Jumbo:+ 36′ 51

直近10大会でスペインチームが6回優勝(うちプロコンチネンタルチーム3回)と、地元チームが強さを見せています。
しかし、直近2大会はBMC、Astanaと非スペインチームが優勝していて「スペインだろう」と簡単には言えない状態です。

今後の展開次第とはいえ、キンタナとバルベルデをタイム差がつく山岳ステージでも上位に持ってこれるMovistarがやや有利でしょう。
もちろん3人目の選手のタイムが重要になりますが、リチャル・カラパス(ECU)など第2週の山岳ステージで終盤までアシストできる選手もいるため、地元・スペイン唯一のワールドチームが本命と言えそうです。

新人賞

大会開催年に25歳以下の選手を対象に、総合最上位の選手に贈られる新人賞。
今大会では1993年以降に生まれた選手が対象になっています。

次のタイム差は、ロペスからのタイム差です。

  1. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):64h 14′ 16(総合4位)
  2. エンリク・マス(ESP/Quick-Step):+ 01′ 12(総合6位)
  3. リチャル・カラパス(ECU/Movistar):+ 19′ 00(総合21位)
  4. クリスティアン・ロドリゲス(ESP/Caja Rural-RGA):+ 41′ 04(総合32位)
  5. メルハウィ・クドゥス(ERI/Dimension Data):+ 49′ 54(総合37位)

ロペスとマスの一騎打ちと言っていいでしょう。
現時点でロペスとマスのタイム差は1分12秒なので、どちらが勝ってもおかしくはない状態ですが、ロペスが優勢といえます。

違いはチーム体制で、Astanaはロペスのためのチームを組んでいてチームメイトもロペスのために全力を尽くしてくれますが、マスの場合はそうはいきません。
今年のジロ・デ・イタリア同様にヴィヴィアーニのためのチームであり、勝負どころの山岳が始まる時点でマスの周りにチームメイトがいないことも多々ありました。

ちなみにヴィヴィアーニの現在のポイント賞順位は、首位のバルベルデから49 pts差の6位。
第18ステージ、第21ステージの両平坦ステージを優勝でようやく現時点のバルベルデを1 pts上回るので、バルベルデのリタイアがない限りプントスは厳しい状態。
ヴィヴィアーニのプントス獲得がほぼなくなった現状に対して、マスが新人賞まで72秒差。
ジャージこそないものの、マドリードの表彰台にマスが立つための協力体制をQuick-Step floorsが整えたら、新人賞争いはより混戦になるでしょう。

最後に

明日から始まる第3週のブログは、下記の時間に更新します!

第16ステージ:09/11(火)20:06
第17ステージ:09/12(水)19:26
第18ステージ:09/13(木)19:08
第19ステージ:09/14(金)19:30
第20ステージ:09/15(土)20:54
第21ステージ:09/16(日)23:15

第3週もお見逃しなく!

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