Akane Ikeno

sports journarist and ...?

【Vuelta a España 2018】ETAPA15

【Vuelta a España 2018】ETAPA15

【Vuelta a España 2018】ETAPA15こんにちは、スポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。

8/25~9/16までの間、グランツールの一つブエルタ・ア・エスパーニャVuelta a España)のコース紹介記事を毎日更新しています。
前日のレースの簡単な振り返りも行うので、レースを見逃した人はもちろん、レースを見た人もおさらいとしてご覧ください。

大会公式Twitterアカウント(@lavuelta)や公式アプリも要チェックです!

La Vuelta 2017, presented by ŠKODA

La Vuelta 2017, presented by ŠKODA

第14ステージを振り返り!

総合上位陣の熾烈なバトルが見られた第14ステージを振り返りましょう!

【Vuelta a España 2018】ETAPA14

第14ステージ:レース展開

第14ステージもアクチュアル・スタート直後から逃げ集団の形成と吸収が繰り返されます。
第1週に活躍したミハウ・クフィアトコフスキー(POL/Team Sky)が集団の前に単独で出る一方で、スタートから10km経たずにパヴェル・シヴァコフ(RUS/Team Sky)がメイン集団から早くも遅れました。

メイン集団は早くもばらけ始め、クフィアトコフスキーに続いて5人の選手が集まり、逃げ集団を形成します。

  • ブレント・ブックウォルター(USA/BMC)
  • アレッサンドロ・デマルキ(ITA/BMC)
  • ニコラス・ロッシュ(IRE/BMC)
  • トーマス・デヘント(BEL/Lotto Soudal
  • マイケル・ウッズ(CAN/EF Education First – Drapac)

メイン集団と逃げ集団のタイム差は3分30分あたりまで広がりましたが、5分02秒差で総合19位のクフィアトコフスキーを逃がさまいと、総合上位の選手を擁するCofidisやMovistarがタイム差を縮めていきます。

本日の最高標高地点・標高1,520mのところにあるプリンシパド・デ・アストゥリアス-プエルト・デ・サン・イシドロ(Principado de Asturias. Puerto de San Isidro)はデヘントが飛び出す形でトップ通過。
バウケ・モレマ(NED/TREK-Segafread)と並ぶ形で、山岳ポイント暫定3位タイに。

ラスト100kmを逃げ集団が切ると、タイム差は2分30を切りました。
92.6km地点の1級山岳・アルト・デ・ラ・コリャドナ(Alto de la Colladona)もデヘントが先頭通過。
デヘントは10ポイントを獲得し、アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)の代わりにコンビナーダを着用するベンジャミン・キング(USA/Dimension Data)とモレマを抜いて暫定モンターニャ2位に浮上しました。
逃げ集団のコリャドナ通過時点でのタイム差は、残り100kmのタイム差から逆に広がり、3分15秒に。

メイン集団がコリャドナを通過したときのタイム差は4分近くまで広がったものの、次の1級山岳・アルト・デ・ラ・モスケータ(Alto de la Mozqueta)へ向かう下りで再び3分を切ります。
逃げ集団がモスケータの上りに入る残り50km地点ではメイン集団とのタイム差は2分前後に。
その一方のメイン集団では遅れる選手が出始め、集団が縦長になっていきました。
メイン集団前方ではダウンヒル巧者のヴィンチェンツォ・ニバリ(ITA/Bahrain Merida)が集団を牽き、人数をさらに絞ります。

モスケータもデヘントがトップ通過し、モンターニャのルイスアンヘル・マテ(ESP/COFIDIS)まで10ポイント差に迫ります。
山岳ポイント通過後の上りでデヘントにメカトラブルが発生して、逃げ集団は5人に。

ラスト40km地点を切ったところのダウンヒルのカーブでウッズが落車し、ガードレールに激突。
先頭集団からはデマルキも離れ、クフィアトコフスキー、ロッシュ、ブックウォルターの3人に。

残り30km地点でメイン集団はゴルカ・イサギレ(ESP/Bahrain Merida)が牽き始め、ほぼ同時にウッズとデヘントを吸収。
ゴルカが牽く集団には、マイヨ・ロホのヘスス・エラダ(ESP/COFIDIS)以外の総合トップ10の選手は全員います。
ヘスス・エラダはこの集団から1分以上離れ、マイヨ・ロホを手放すことが濃厚になりました。

この時点でクフィアトコフスキーらの集団と40秒差です。

先頭集団からはブックウォルターとロッシュが離れ、クフィアトコフスキーが単独先頭に。
メイン集団との差を1分近くまで伸ばして3級山岳・アルト・デ・ラ・ファリャ・デ・ロス・ロボス(Alto de la Falla de los Lobos)をトップ通過しました。

後方の集団ではルイ・メインチェス(RSA/Dimension Data)が落車。
自転車から投げ出される形で転落したあと、ふらつきながらもレースに復帰しました。

残り10kmをクフィアトコフスキーが通過するころには、ニバリ集団とのタイム差は30秒を切るように。
ラスト8kmを手前にニバリが仕事を終え、ヨン・イサギレ(ESP/Bahrain Merida)の牽引役をゴルカに任せます。

最後の5kmを前にラファル・マイカ(BORA – hansgrohe)が牽くメイン集団がクフィアトコフスキーを吸収。

フィニッシュ手前4kmからはそれまでの下りと一転して、1級山岳・レス・プラエレス・ナバ(Les Praeres. Nava)への上りがスタート。
その瞬間第1週にマイヨ・ロホをキープしたルディ・モラール(FRA/Groupama-FDJ)とティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ)が前に出ます。
そのカウンターアタックとしてステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo)が先頭に。
クライスヴァイクの背後にぴったりつく選手はおらず、バルベルデとリチャル・カラパス(ECU/Movistar)のMovistar2人が追います。

後方ではヨン、トニー・ガロパン(FRA/AG2R)、ファビオ・アル(ITA/UAE-TeamEmirates)が遅れていくなかで、クライスヴァイクはさらに加速。
ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana)、ピノ、サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT)、ナイロ・キンタナ(COL/Movistar)、エンリク・マス(ESP/Quick-Step)、リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac)といった総合勢はバルベルデを追います。

マスが単独で前に出てバルベルデに合流し、クライスヴァイクを吸収。
ウランは遅れるものの、他の4人もマスとバルベルデに合流し、先頭集団に。

キンタナとロペスのコロンビア人選手2人が前に出たのが、フィニッシュまで残り2km。
後ろの選手たちも2人に追いつき、再び7人の先頭集団に。

もう一度キンタナが1.5kmを残してアタックし、ロペスが応答。
ぐんぐん他の5人との差を広げます。

残り1.5kmでサイモン・イェーツが2人のもとへ。
他の選手も反応してフラム・ルージュは7人の先頭集団で通過。

残り700mを切ってサイモン・イェーツが先頭に出ます。
ロペスとMovistar2人がついていきますが、サイモン・イェーツとの差は縮まりません。

そのままサイモン・イェーツが追走を振り切ってフィニッシュ。
2016年第6ステージ以来2度目のブエルタ勝利を飾りました。

第14ステージ:ステージ順位

サイモン・イェーツがグランツールでは今年のジロ・デ・イタリア第15ステージ以来のステージ優勝。

  1. サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT):4h 19′ 27
  2. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 00′ 02
  3. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 00′ 02
  4. ティボー・ピノ(FRA/Groupama-FDJ):+ 00′ 05
  5. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 00′ 07
  6. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo):+ 00′ 11
  7. エンリク・マス(ESP/Quick-Step):+ 00′ 19
  8. リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac):+ 00′ 27
  9. ヨン・イサギレ(ESP/Bahrain Merida):+ 00′ 37
  10. ファビオ・アル(ITA/UAE-TeamEmirates):+ 00′ 39

トップ10にはピノ(11位)やアル(13位)も含め、総合上位陣が軒並み名を連ねています。

第13ステージ終了時に3分53秒差で総合14位だったジョージ・ベネット(NZL/Lotto NL Jumbo)は7分42秒遅れのステージ37位でフィニッシュ。
総合順位も10分03秒遅れの21位に下げ、総合争いはクライスヴァイクに託す形に。

第14ステージ:総合順位

サイモン・イェーツが首位になったほか、総合勢にも変動がみられました。
ヘスス・エラダは9分16秒遅れのステージ45位でフィニッシュし、7分44秒差の総合17位に。

  1. サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT):59h 11′ 18
  2. アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 00′ 20
  3. ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 00′ 25
  4. ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 00′ 47
  5. ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo):+ 01′ 23
  6. リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac):+ 01′ 28
  7. ヨン・イサギレ(ESP/Bahrain Merida):+ 01′ 40
  8. エンリク・マス(ESP/Quick-Step):+ 01′ 47
  9. トニー・ガロパン(FRA/AG2R):+ 01′ 55
  10. エマヌエル・ブッフマン(GER/BORA – hansgrohe):+ 02′ 08

11位には、2分46秒差でピノが続いています。
ディラン・ファンバールレ(NED)がDNS、シヴァコフもステージ序盤でDNFと、Team Skyから2選手がリタイアとなりました。

第14ステージ:4賞ジャージ+4

サイモン・イェーツが2ステージぶりにマイヨ・ロホを奪還。

マイヨ・ロホ(総合首位):サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT)

マイヨ・ベルデ(ポイント賞):アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)

マイヨ・デ・ルナレス (山岳賞):ルイスアンヘル・マテ(ESP/COFIDIS)

マイヨ・ブランコ(コンビナーダ):アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)

チーム優勝:Movistar

ステージ優勝:サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT)

敢闘賞:ミハウ・クフィアトコフスキー(POL/Team Sky)

新人賞:ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana)※総合5位

第15ステージでは、コンビナーダの繰り下げ着用がキングからロペスへ。
ロペスは複合賞3位で、首位のバルベルデがプントス、2位のサイモン・イェーツがロホを優先着用します。

第15ステージ概要

上級山岳3連続の最終日。
フィニッシュ地点は第9ステージ以来の超級山岳です。

  • スタート:リベラ・デ・アリバ
  • フィニッシュ:ラゴス・デ・コバドンガ-センテナリオス2018
  • 総距離:178.2km
  • 中間スプリント地点:156.3km
  • 山岳:Alto de Santo Emiliano(3級)、Mirador del Fito(1級)、Mirador del Fito(1級)、Lagos de Covadonga(超級)
  • ステージ:上級山岳※頂上フィニッシュ
  • 開始時刻:12:44(日本時間19:44)
  • 引用元:大会公式サイト内第15ステージコース紹介ページ

リベラ・デ・アリバ(Ribera de Arriba)から最短ルートで102kmのルートを迂回して、178.2kmで回ります。

今大会で最も険しいステージの1つで、獲得標高は4,000mを越えます。

20km地点の3級山岳・アルト・デ・サント・エミリアーノ(Alto de Santo Emiliano)はステージプロフィールを考慮すれば、前2ステージの疲労が残っていても遅れるわけにはいきません。

Mirador del Fito(1級)

コースの後半に差し掛かったところで登場するのが、ミラドール・デル・フィト(Mirador del Fito)。
平均勾配7.7%、最大勾配11%の坂が7.1km続き、標高30mから550mを上ります。

Mirador del Fito(1級)

第15ステージは残り68.2km地点のコリア(Collía)を起点にして反時計回りに北上し、周回するようにしてもう一度ミラドール・デル・フィトへ。
2回目のミラドール・デル・フィトが終わったら南東へ進みます。

Lagos de Covadonga(超級)

中間スプリントポイントを過ぎ、ラスト11.7kmから超級山岳への登坂がスタート。

ラゴス・デ・コバドンガ(Lagos de Covadonga)は1983年の第38回大会で初登場して以来、今大会が21回目。
1983年~1997年の14年間では1990年と1995年を除く12年でフィニッシュ地点に設定されていて、ブエルタファンにはすっかりおなじみです。

平均勾配こそ7.2%とミラドール・デル・フィトより緩やかですが、最大勾配はラスト2.8km前後にある20%の区間。
20%区間の距離は短いものの、第13ステージからの疲労が蓄積され、ところどころ勾配10%を越える坂で10km近くペダルを踏み続けた足は限界ギリギリです。

20%区間を越えてもラスト2.2km近くには勾配17.5%区間が登場。
フラム・ルージュ手前からラスト300mにかけての1km弱の下りが終わると、最後に勾配7.5%の上りでフィニッシュ。

ラゴス・デ・コバドンガが登場した直近10年のステージでは、下りに入るときには優勝する選手が先頭にいます。
2位と5秒差の激戦から2分の大差をつける圧勝劇まで様々なフィニッシュを迎えたコバドンガ、今年はどんなフィニッシュが待っているでしょうか。

第15ステージ展望

ラゴス・デ・コバドンガでの山頂フィニッシュは、ここ10年では偶数年の大会に登場しています。
直近の2016年大会第10ステージはキンタナが制し、前日に失ったマイヨ・ロホをダビ・デラクルス(ESP/当時Etixx–Quick-Step、現Team Sky)から奪回。
そのままキンタナがブエルタ初優勝に輝いたのは記憶に新しいところ。

現在マイヨ・ロホのサイモン・イェーツは2016年大会にも参加していて、ラゴス・デ・コバドンガのステージは1分09秒差の9位でフィニッシュしています。

ちなみにキンタナのチームメイトので総合2位のバルベルデも、ラゴス・デ・コバドンガとの相性がいい選手。
キンタナがステージ優勝した2016年第10ステージではキンタナから28秒差の5位、プリジミスラウ・ニエミエツ(POL/当時Lampre-Merida、現UAE-TeamEmirates)が優勝した2014年第14ステージではニエミエツから5秒差のステージ2位と、直近2回のラゴス・デ・コバドンガで結果を残しています。

第14ステージ終了時点でのマイヨ・ロホと2位のタイム差は20秒。
頂上フィニッシュ3連戦の2日目までを考えると総合勢に大差はつきにくく、もしサイモン・イェーツが首位から陥落しても彼は総合争いをできる位置にいるでしょう。

注目選手は第14ステージ2位のロペス。
チームメイトのオマール・フライレ(ESP/Astana)は、2016年大会でバルベルデと同じ集団でフィニッシュしています。
フライレがラゴス・デ・コバドンガでロペスをアシストできれば、ロペスにとってはかなり心強く、他のライバルには脅威になるはず。

どんな形で彼らは2回目の休息日を迎えるのか、必見のステージです。

最後に

きょうの第15ステージは、23:00からJSPORTSで中継!

お見逃しなく!

Leave A Reply

*
*
* (公開されません)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください