【Vuelta a España 2018】ETAPA13
こんにちは、スポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。
8/25~9/16までの間、グランツールの一つブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a España)のコース紹介記事を毎日更新しています。
前日のレースの簡単な振り返りも行うので、レースを見逃した人はもちろん、レースを見た人もおさらいとしてご覧ください。
大会公式Twitterアカウント(@lavuelta)や公式アプリも要チェックです!
第12ステージを振り返り!
前日に続き大きな逃げ集団が形成された第12ステージを振り返りましょう!
第12ステージ:レース展開
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第11ステージに引き続きアタック合戦が繰り広げられましたが、今日は早めに逃げ集団が形成されました。
18人の大集団です。
- ヴィンチェンツォ・ニバリ(ITA/Bahrain Merida)
- マーク・パデュン(UKR/Bahrain Merida)
- アレクサンドル・ジェニエス(FRA/AG2R)
- ディラン・トゥーンス(BEL/BMC)
- ダビデ・フォルモロ(ITA/BORA – hansgrohe)
- ヴィクトール・カンペナールツ(BEL/Lotto Soudal)
- トーマス・デヘント(BEL/Lotto Soudal)
- ドリース・デヴェニンス(BEL/Quick-Step)
- アマヌエル・ゲブレグザビエル(ERI/Dimension Data)
- ティアゴ・マシャド(POR/KATUSHA ALPECIN)
- ディラン・ファンバールレ(NED/Team Sky)
- ジャンルーカ・ブランビッラ(ITA/TREK-Segafread)
- ヴァレリオ・コンティ(ITA/UAE-TeamEmirates)
- パブロ・トレス(ESP/Burgos BH)
- ヨナタン・ラストラ(ESP/Caja Rural-RGA)
- リュイス・マス(ESP/Caja Rural-RGA)
- ヘスス・エラダ(ESP/COFIDIS)
- ミケル・ビスカラ(ESP/Euskadi)
10.8km地点の3級山岳・アルト・デ・カディーラ(Alto de Cadeira)はデヘント、パドゥン、ファンバールレの順で通過しました。
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Mitchelton-Scottが牽くメイン集団とのタイム差はぐんぐん広がり、スタートから59kmでほぼ8分に。
第11ステージ終了時点で5分45秒遅れの総合22位につけているヘスス・エラダが暫定マイヨ・ロホになります。
逃げ集団がステージの半分を折り返したところで、メイン集団とのタイム差は10分近くに広がりました。
2つ目の3級山岳・アルト・デ・サン・ペドロ(Alto de San Pedro)はデヘント、フォルモロ、ブランビッラの順で通過。
さらに差は広がり、逃げ集団が残り50km地点を過ぎたところで11分に。
フォルモロがダウンヒルで前に出ますが、他の選手もついていきます。
その後方のメイン集団ではダミアン・ホーゾン(AUS/Mitchelton-SCOTT)がペースを上げる集団からエリア・ヴィヴィアーニ(ITA/Quick-Step)が遅れました。
先頭集団では、残り35kmでニバリがアタック。
パドゥンやブランビッラがついていきます。
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トレスやマシャドがメカトラブルで集団を一時的に離脱。
その前方ではフォルモロがペースを上げ、逃げ集団が分断されました。
カンペナールツ、コンティ、ラストラが後方集団からも遅れています。
残り24kmで逃げ集団から遅れた選手は再び逃げに復帰し、また18人の大集団に。
その2km後にはカンペナールツ、ブランビッラ、フォルモロ、パドゥンが飛び出します。
ジェニエス、トゥーンス、デヴェニンス、ファンバールレが4人に合流。
カンペナールツら4人が飛び出してから3kmで40秒差を10人に対してつけました。
先頭集団では、8人によるアタックとカウンターが続きます。
ラスト6kmでトゥーンスがアタックしてカンペナールツ、フォルモロ、トゥーンスが反応し、再び4人の集団が2つに。
後方集団からはファンバールレとジェニエスが追走し、先頭は6人になりました。
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残り4kmで6人とニバリ集団のタイム差は2分、メイン集団との差は11分20秒。
フラム・ルージュではフォルモロとファンバールレが遅れ、先頭集団は4人に。
ファンバールレはそのあと盛り返し、カンペナールツが牽く4人の集団に合流。
フィニッシュ300mほど手前でジェニエスがアタックし、ファンバールレがつきます。
最後はファンバールレとジェニエスが横並びになったものの、最後はジェニエスがステージ優勝。
第12ステージ:ステージ順位
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ジェニエスはブエルタ3回目のステージ優勝。
過去2回は、2013年第15ステージと、2016年第3ステージです。
- アレクサンドル・ジェニエス(FRA/AG2R):4h 22′ 59
- ディラン・ファンバールレ(NED/Team Sky):+ 00′ 00
- マーク・パデュン(UKR/Bahrain Merida):+ 00′ 00
- ディラン・トゥーンス(BEL/BMC):+ 00′ 00
- ヴィクトール・カンペナールツ(BEL/Lotto Soudal):+ 00′ 02
- ダビデ・フォルモロ(ITA/BORA – hansgrohe):+ 00′ 05
- ジャンルーカ・ブランビッラ(ITA/TREK-Segafread):+ 00′ 24
- ドリース・デヴェニンス(BEL/Quick-Step):+ 00′ 48
- トーマス・デヘント(BEL/Lotto Soudal):+ 02′ 27
- ヴァレリオ・コンティ(ITA/UAE-TeamEmirates):+ 02′ 29
19位以降のメイン集団はジェニエスから11分39秒遅れてフィニッシュしています。
第12ステージ:総合順位
🔴 LA ROJA 🔴
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ヘスス・エラダが暫定状態だったマイヨ・ロホを自分のものに。
- ヘスス・エラダ(ESP/COFIDIS):50h 28′ 56
- サイモン・イェーツ(GBR/Mitchelton-SCOTT):+ 03′ 22
- アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar):+ 03′ 23
- ナイロ・キンタナ(COL/Movistar):+ 03′ 36
- ヨン・イサギレ(ESP/Bahrain Merida):+ 03′ 39
- トニー・ガロパン(FRA/AG2R):+ 03′ 46
- エマヌエル・ブッフマン(GER/BORA – hansgrohe):+ 03′ 46
- ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana):+ 03′ 49
- リゴベルト・ウラン(COL/EF Education First – Drapac):+ 03′ 54
- ステフェン・クライスヴァイク(NED/Lotto NL Jumbo):+ 04′ 05
2位以下は第11ステージまでの1位から9位がそのままスライドするような形になっています。
首位のヘスス・エラダとサイモン・イェーツのタイム差は3分22秒です。
第12ステージ:4賞ジャージ+4
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ヘスス・エラダがマイヨ・ロホを獲得。
MovistarとCOFIDISが4賞ジャージを独占する形に。
マイヨ・ロホ(総合首位):ヘスス・エラダ(ESP/COFIDIS)
マイヨ・ベルデ(ポイント賞):アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)
マイヨ・デ・ルナレス (山岳賞):ルイスアンヘル・マテ(ESP/COFIDIS)
マイヨ・ブランコ(コンビナーダ):アレハンドロ・バルベルデ(ESP/Movistar)
チーム優勝:Lotto Soudal
ステージ優勝:アレクサンドル・ジェニエス(FRA/AG2R)
敢闘賞:トーマス・デヘント(BEL/Lotto Soudal)
新人賞:ミゲルアンヘル・ロペス(COL/Astana)
敢闘賞はデヘントが獲得しました。
第13ステージ概要
第13ステージは日曜日まで続く上級山岳3連続の1日目。
初日から総合勢のタイムの変動が見られそうなステージです。
- スタート:カンダス-カレーニョ
- フィニッシュ:バレ・デ・サベーロ-ラ・カンペロナ
- 総距離:174.8km
- 中間スプリント地点:166.5km
- 山岳:Alto de la Madera(3級)、Puerto de Tarna(1級)、Valle de Sabero. Alto de la Camperona(1級)
- ステージ:上級山岳※頂上フィニッシュ
- 開始時刻:12:57(日本時間19:57)
- 引用元:大会公式サイト内第13ステージコース紹介ページ
昨日の第11ステージのフィニッシュ地点・エスタカ・デ・バレス(Estaca de Bares)から1つ東の半島にあるカンダス-カレーニョ(Candás. Carreño)がスタート地点。
174.8km南下した先にあるバレ・デ・サベーロ-ラ・カンペロナ(Valle de Sabero. La Camperona)を目指します。
スタートから14kmで3級山岳・アルト・デ・ラ・マデラ(Alto de la Madera)への上りが始まり、山頂についたあとも全体的に上り続けて1級山岳・プエルト・デ・タルナ(Puerto de Tarna)へ向かいます。

平均勾配5.8%の坂が13kmにわたって続きます。
最高勾配は中盤の7.5%で、局所的に急勾配や平坦があるわけではなく、全体的に同じような上りが続く道です。
プエルト・デ・タルナを上り終えたあとは平坦気味ですが、一気にフィニッシュの1級山岳・バレ・デ・サベーロ-ラ・カンペロナ(Valle de Sabero. Alto de la Camperona)へ。

8.3kmで930mを上る激坂。
平均勾配は7.5%ですが、最大勾配は19.5%です。
ところどころに勾配2~3%の区間があるので、数字以上にタフな上りが選手を待ち受けます。
縮尺で緩めに見えますが、ラスト2.5kmを切ったところからフィニッシュで400mを上ります。
この区間の平均勾配は15%前後になりそうです。
第13ステージ展望
Sergey Lagutin del @katushacycling consigue la victoria de la 8ª etapa en La Camperona #LV2016 📸 @PhotoGomezSport pic.twitter.com/DMsu1RMfQw
— La Vuelta (@lavuelta) August 27, 2016
フィニッシュ地点のラ・カンペロナが前回登場したのは2016年第8ステージ。
そのときはセルゲイ・ラグティン(RUS/当時TEAM KATUSHA、現Gazprom–RusVelo)が逃げ切ってステージ優勝しました。
当時のコースで登場したカテゴリー山岳は、頂上フィニッシュのラ・カンペロナのみ。
今回出場する選手でステージ最上位なのは、当時ステージ第5位のピーター・セリー(BEL/Quick-Step)。
当時のチームは現Trek-Segafredのブランビッラをエースに据えていて、エリア・ヴィヴィアーニ(ITA/Quick-Step)のチームを組んでいる今大会とはかなり勝手が違います。
つまり、前回のラ・カンペロナの情報はあまり参考になりません。
”Trataremos de mantener el maillot el mayor tiempo posible.”(できるだけ長くマイヨ・ロホをキープする)とヘスス・エラダは語りますが、3分22秒差もあっという間にひっくり返る可能性があります。
いよいよ本格的に総合争いが動き出す第13ステージは必見です!
最後に
きょうの第13ステージは、23:00からJSPORTSで中継!
明日のブログは18:55に更新します。
お見逃しなく!