【Giro d’Italia 2018】Giorno di Riposo 4?
こんにちは、スポーツライターのAkane(@akane_ikeno)です。
グランツールの一つジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia)のコース紹介記事を毎日更新していました。
本日は大会終了翌日ということで、昨日の最終ステージのリザルトはもちろん、最終週のまとめまで盛りだくさん!
来年の大会に向けた情報も少しずつ更新されるので、大会公式Twitterアカウント(@giroditalia)や公式アプリも要チェックです!
第16ステージ(5/22)~第21ステージ(5/27)の記事一覧
第10ステージ(5/15)~第15ステージ(5/20)のまとめ
第16ステージ:トレント~ロヴェレート/34.2km/個人タイムトライアル/★★★☆☆
第17ステージ:リーヴァ・デル・ガルダ~イゼーオ/155.0km/平坦/★★☆☆☆
第18ステージ:アッビアーテグラッソ~プラート・ネヴォーゾ/196.0km/上級山岳/★★★★☆
第19ステージ:ヴェナリア・レアーレ~バルドネッキア/184.0km/上級山岳/★★★★★
第20ステージ:チェルヴィニア~スーザ/214.0km/上級山岳/★★★★★
第21ステージ:ローマ~ローマ/115.0km/平坦/★☆☆☆☆
第101回ジロ・デ・イタリアの4賞各トップ3
ローマで4賞ジャージを獲得した各選手と、各賞のトップ3を見てみましょう。
Maglia Rosa(総合首位)
- クリス・フルーム(@chrisfroome/GBR/Team Sky):89:02:39
- トム・デュムラン(@tom_dumoulin/NED/Team Sunweb):+0:46
- ミゲル・アンヘル・ロペス(@SupermanlopezN/COL/ASTANA PRO TEAM):+4:57
Maglia Ciclamino(ポイント賞)
- エリア・ヴィヴィアーニ(@eliaviviani/ITA/QUICK-STEP FLOORS):341ポイント
- サム・ベネット(@Sammmy_Be /IRL/BORA – HANSGROHE):282ポイント
- ダヴィデ・バッレリーニ(@ballero_94/ITA/ANDRONI GIOCATTOLI – SIDERMEC):147ポイント
Maglia Azzurra(山岳賞)
- クリス・フルーム(Team Sky):125ポイント
- ジューリオ・チッコーネ(@giuliocicco1/ITA/BARDIANI CSF):108ポイント
- サイモン・イェーツ(@SimonYatess/GBR/MITCHELTON – SCOTT):91ポイント
Maglia Bianca(新人賞)
- ミゲル・アンヘル・ロペス(ASTANA PRO TEAM):89:07:36(総合首位から+4:57)
- リチャル・カラパス(@RichardCarapazM/ECU/MOVISTAR TEAM):+0:47
- サム・オーメン(@SamOomen/NED/Team Sunweb):+9:21
第21ステージでは3週目からタイム差がつかないニュートラル走行が採用されたため、最終的なタイム差は第20ステージと同じ結果に。
山岳ポイントも設定されていなかったことから、ポイント賞以外に動きはありませんでした。
第21ステージではベネットがステージ3勝を挙げてヴィヴィアーニとの差を詰めたものの、差は埋まらずヴィヴィアーニがマリア・チクラミーノを堅守する結果に。
第101回ジロ・デ・イタリアまとめ
今大会は176名がエントリーされ、完走したのは149名でした。
第20ステージまでにリタイアした25選手に加え、未出走のティボー・ピノ(@ThibautPinot/FRA/GROUPAMA FDJ)と途中棄権したマチュー・ラダニュス(@LadagnousMatth/FRA/GROUPAMA FDJ)が第21ステージで新たにリタイア。
ピノは第20ステージで調子を大きく落としたため、復調が待たれます。
グランツールの総合優勝争いをするリーダーとしての経験値の差
大会開幕前は「フルーム vs デュムラン」の2強対決が大きく取り出されていましたが、結果としてはそうなりませんでした。
イスラエル・エルサレムでの開幕戦こそデュムランがステージ勝利したものの、翌第2ステージから第6ステージまでは第1ステージ2位・第16ステージ優勝のローハン・デニス(@RohanDennis/AUS/BMC Racing Team)が首位の座を守り、その後はサイモンが第19ステージまでマリア・ローザをキープ。
第19ステージの大逆転でマリア・ローザは最終的にフルームのものになりました。
エトナまでは「様子見」、サイモンがマリア・ローザを着用している期間の前半は総合上位勢のタイム差はまだ大きくなく、「サイモン vs デュムラン vs ピノ vs ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(@pozzovivod/ITA/BAHRAIN – MERIDA)」の4強、サイモンがステージ優勝を積み重ねた後半は「サイモン vs デュムラン」。
フルームが首位に立ち、デュムランが唯一差を1分以内で追った第20ステージは、デュムランがアタックする場面は何度もあったものの、フルームのマリア・ローザを焼かすものではありませんでした。
サイモンにはグランツールで総合争いの経験が、デュムランには第19ステージでフルームが見せたような思い切りの良さが足りなかったように感じます。
2人ともグランツールの出場経験はそれなりにあるとはいえ、グランツールの優勝争いをするリーダーとしての経験値の差が最後に現れる形になった大会でした。
マリア・チクラミーノはヴィヴィアーニが終始キープ
第1ステージの個人タイムトライアルでデュムランが1位になった以外、ずっとヴィヴィアーニがマリア・チクラミーノを守り切りました。
最大のライバルはポイント賞2位のベネットで、他にも中間スプリントポイントを積み重ねて3位に上り詰めたバッレリーニや、ステージ優勝こそしなかったものの連日平坦ステージの上位に名を連ねたサーシャ・モドロ(@SachaModolo/ITA/TEAM EF EDUCATION FIRST)も存在感を発揮。
総合優勝は狙わずにヴィヴィアーニがマリア・チクラミーノをローマに持ち帰ることを目標にしていたQUICK-STEP FLOORS(@quickstepteam)の作戦が実りました。
マリア・ローザに隠れた山岳賞
マリア・アッズーラは第2ステージから設けられ、第6ステージまではエンリーコ・バルビン(@barbenry/ITA/BARDIANI CSF)が、第9ステージまではヨアン・エステバン・チャベス(@estecharu/COL/MITCHELTON – SCOTT)が保持者となり、第9ステージの山頂フィニッシュ以降はマリア・ローザ保持者が同時に獲得し続けました。
そのため、山岳賞2位による代理着用が続き、サイモンが山岳賞1位になった翌日の第9ステージから第14ステージまではチャベスが、第15ステージからはジューリオ・チッコーネ(@giuliocicco1/ITA/BARDIANI CSF)がマリア・アッズーラを着用。
フルームに総合首位とともに山岳賞トップが移った後の第20ステージでは2位のサイモンが、最終日ローマでは2位が代わってチッコーネが青のジャージに袖を通しました。
結局大本命のもとに収まったマリア・ビアンカ
大会開催年に25歳以下の選手、すなわち1993年以降に生まれた選手を対象にした新人賞。
大会期間中に3人の選手の元にわたりましたが、最終的には下馬評でも新人賞大本命だったロペスがローマまで持ち帰りました。
第1ステージでデュムランから21秒差の8位と好位置につけたマクシミリアン・シャッハマン(@MaxSchachmann/GER/QUICK-STEP FLOORS)が第5ステージまで守り、第13ステージまでは第8ステージで優勝したカラパスがキープ。
第14ステージで好走したロペスが最後までマリア・ビアンカを離しませんでした。カラパスとロペスは最後まで新人賞ジャージを競い続け、シャッハマンは第18ステージで今大会最大の逃げを決めてロペスに10分以上をつけたものの、ロペスが堅守。
ちなみにカラパスは1993年生まれなので新人賞獲得のチャンスは今年が最後でしたが、ロペスとシャッハマン(ともに1994年生まれ)、新人賞3位のオーメン(1995年生まれ)には次回以降にもチャンスがあります。
ということで、第101回ジロ・デ・イタリア関係のブログ更新は今回で最後になります(明日はこの記事までのリンクをまとめた記事を更新)。
第1ステージの記事から毎日読んでくださった方もそうでない方も、ありがとうございました。
サイクルロードレースはもちろん、他の競技やそのほかのこともブログに書き続けるし、Twitterでも発信していこうと思うので、ぜひ@akaneikenoのフォローをお願いいたします!
それでは!